ジゴワットレポート

映画とか、特撮とか、その時思ったこととか。

仮面ライダー

『仮面ライダージオウ』の感想・考察を綴る週刊連載「ZI-O signal」を始めます

いよいよ今週末から放送を開始する、『仮面ライダージオウ』。 平成仮面ライダーを、約20年も毎週観てきた人間として、やはり『ジオウ』については感想をしっかり書いておきたい・・・。 ということで、9月より、『ジオウ』の感想を書き連ねる週刊連載企画を…

『仮面ライダービルド』最終回における新世界創生・地球融合に関する考察

『仮面ライダービルド』が最終回を迎えた。ビターエンドというか、メリーバッドエンドというか、シリーズでもかなり壮絶なクライマックスに着地した作品であった。 www.jigowatt121.com www.jigowatt121.com 当ブログでも、主に「戦争という題材を扱う意味」…

特撮監督界の仮面ライダーディケイド、坂本浩一監督の魅力(感想『映画監督 坂本浩一 全仕事』)

2009年に『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』を映画館で観た時のショックは今でもよく覚えている。スクリーンを縦横無尽に飛び回りながらインスタントに光線技を放つウルトラマンたちは、確実に「観たことがなかったもの」だった。 そしてその翌年…

どうして着ぐるみの怪獣が生まれたのか? NHK Eテレ『JAPANGLE』(ジャパングル)の特撮特集が素晴らしかった、という話

タイトル通り、NHK Eテレの番組『JAPANGLE』(ジャパングル)の特撮特集が素晴らしかった、という話。 「特撮」、つまり「特殊撮影」が、どういう歴史で生まれ、いかなる職人の技で支えられているのか。今現在、どんなニュアンスで日本の文化として認知され…

『仮面ライダージオウ』への期待と不安。なぜ平成仮面ライダーは20作目にジオウを描くのか

『クウガ』からリアルタイムで追ってきた平成仮面ライダーシリーズも、ついに20作目。 ついつい「20年!」と書きたくなるけれど、『ディケイド』が半年だったので19.5年が正確なカウント。とはいえ、記念すべき20作目が最後の平成仮面ライダーというのは、メ…

感想『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』 戦兎の今と巧の過去が交差する「桐生戦兎の物語」

今年もライダー&戦隊夏映画の時期がやってまいりました。アギトとガオレンジャーの頃から映画館で観ているので、この恒例行事も約20年。うーん、歳を取った・・・。 劇場版 仮面ライダービルド Be The One オリジナルサウンドトラック アーティスト: Variou…

『仮面ライダークウガ』の病的なまでの完成度と、それ故に生まれてしまった呪い

2015年秋、特撮ヒーローファンにビッグなサプライズが舞い込んだ。2000年放送『仮面ライダークウガ』のプロデューサー・髙寺成紀氏がパーソナリティを務める「髙寺成紀の怪獣ラジオ」に、ゲストでオタギリジョー氏が出演したのだ。 クウガの主役・五代雄介を…

『仮面ライダー龍騎』という、あまりにも残酷で楽しい命の物語

『仮面ライダー龍騎』が駆け抜けた2002年当時、私は中学生だった。 前年に起きたアメリカ同時多発テロ事件の記憶がまだ生々しい頃に、『龍騎』は放送が開始された。 『クウガ』の衝撃を小学生で体感した私は無事に特撮畑からの卒業タイミングを逃し、その辺…

仮面ライダーの玩具は年額総額いくら? 『マネ会』に特撮ヒーローの商業展開を語る記事を寄稿しました

お仕事の報告です。 株式会社はてな様から依頼を頂戴しまして、「みんなでお金について考える」Webメディア『マネ会』に記事を寄稿しました。 hikakujoho.com 内容は、「特撮ヒーローと(視聴者の)消費活動」「リアルタイムで追いかける面白さとハマる入り…

感想『仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS』 龍騎のエッセンスを抽出して原液のまま飲み干す、そんな再構成の巧さが光る傑作

もう何十回と、下手したら百回以上観ているかもしれない、『仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS』。 13人の仮面ライダーが殺し合うという未曾有の設定を、わずか45分の放送時間に再構成した本作。 ゴールデンタイムの放送を考慮してか、初見者にもある程度…

感想『風都探偵』3巻 閉ざされた洋館で起こる連続殺人事件は、王道ミステリと仮面ライダーの見事な融合に至る

待望の『風都探偵』3巻の感想を簡単に。 1,2巻にも増して「漫画ならでは」を推し進めた内容で大満足。 前回の感想記事でも書いたのだけど、『風都探偵』という作品は存在そのものが極上の奇跡みたいな代物。 また『仮面ライダーダブル』が、あの頃と同じクオ…

あれが読みたきゃこれを買おう!平成仮面ライダー関連書籍を分類してみる

先日『仮面ライダーアマゾンズ』の公式完全読本が発売になり、私も事前に予約していたのがまさにAmazonから届いた。相変わらずの物量が素晴らしい代物。 仮面ライダーアマゾンズ公式完全読本 (ホビージャパンMOOK 865) 出版社/メーカー: ホビージャパン 発売…

『ビルド』40話における氷室幻徳の私服ギャグシーンおよび近年の平成ライダーのギャグパートに関する雑感

『仮面ライダービルド』第40話「終末のレボリューション」にて、氷室幻徳というキャラクターが予想の斜め上の私服センスを披露する、というギャグシーンが放送された。 放送当日から、その半ば過剰な演出と氷室幻徳というキャラクターとのギャップについて、…

熱心に描いていた平成ライダー自作VHSラベルを供養する

数年前にもTwitterに載せたが、当時中高生だった私が熱心に描いていたのが、録画したVHSの自作ラベル。 特に平成ライダーは熾烈にハマっていたので、やたら一生懸命描いていた。 部屋の整理中にまたもや再会したので、供養を込めてブログに上げておこうかと…

感想『映画を進化させる職人たち(映画秘宝セレクション)』 日本映画におけるアクションの「今」が分かる一冊

映画秘宝セレクション『映画を進化させる職人たち ~日本アクション新時代~』を読了。 洋泉社様よりいただいた献本です。いつもありがとうございます。 そのものズバリ、タイトルどおりの内容で、「日本映画におけるアクションの今」を特集した一冊。 その…

「天使のはね」ランドセルCMにDAIGOを起用したセイバン担当者を心から尊敬する

ニチアサ時間帯に仮面ライダーやスーパー戦隊を観ていると毎週必ず遭遇するのが、「天使のはねランドセル」のCM。 そう、DAIGOが歌って踊る、あのCMである。むしろ「近年のニチアサはDAIGOが歌って踊ることで完成する」という気運すら感じさせる、あのCMであ…

プレミアムバンダイ限定新商品紹介ページっぽい『仮面ライダービルド』第37話感想

p-bandai.jp

感想『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』 遂に決着する悠と仁、ふたりが背負った罪と犯した禁忌とは。誰だって殺してる、何かを殺してる。

シーズン1から足かけ3年。 ついに映画化を成し遂げたアマゾンズ完結編『最後ノ審判』を、初日初回で鑑賞。客層はアラサーの私と年齢が近そうな人が多かったが、中には小学生の姿もあり、過度の緊張感を味わいつつの鑑賞となった。 www.amazons.jp 何よりも驚…

感想『仮面ライダーアマゾンズ(シーズン1)』 平成ライダーという仮想敵に挑む、最後まで答えの無い物語

『仮面ライダーアマゾン』は、私の特撮オタクの師匠(?)にあたる叔父が好んでいた作品で、彼の「アマゾンみたいなのが “いい” んだよ」という教育を受けて育った。 とはいえ、幼心にアマゾンに正統派なカッコよさを覚えることはなく、しかし謎の存在感と異…

なぜ同じ映画を何度も映画館で観るのか。私の答えは「それが映画を最大値で楽しめる方法だから」

TwitterのTLで以下のようなやり取りが流れてきた。なぜ同じ映画を何度も映画館で観るのか、という話題。 いつの間にか同じ映画を何度も映画館に見に行くという視聴体系が定着しつつあるが、3回見に行けばBD買えるし、15万もあればかなり充実したホームシアタ…

話題のセリア製100円ディスクアニマル『モンスターパズル』をつい買ってしまった

あの、私、鬼です。猛士の鬼。こっちは今話題のどう見てもディスクアニマルにそっくりなセリアで売ってる100円玩具『モンスターパズル』。 数日前からTwitterで見かけていたこの玩具。まさかと思ってセリアに寄ってみたところ、本当に売っていた。 お前は噂…

感想『仮面ライダーゲンムVSレーザー』 なぜ檀黎斗が才能に溺れたのか、九条貴利矢は彼の何を赦すのか。エグゼイドの真の最終話として圧巻の出来!

上映映画館までかなりの距離があったので、泣く泣く鑑賞を先延ばしにしていた『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング』。 その中でも最も期待していたのが、『仮面ライダーゲンムVSレーザー』だ。やっと観ることができた。 仮面ライダ…

2011年当時『フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』がどれだけ衝撃的だったか

平成ライダーの「冬映画」ことMOVIE大戦シリーズ。今では『平成ジェネレーションズ』に生まれ変わり、思えば遠くまできたもんだ ・・・などと妙に感慨深くなってしまう。 そのシリーズ第3弾として2011年12月10日に公開されたのが、『仮面ライダー×仮面ライダ…

感想『風都探偵』単行本1&2巻。ページをめくる度に実感できる、再び『W』を楽しめる喜び

2018年3月、ついに漫画『風都探偵』の単行本(1,2巻)が発売された。 オリジナルスタッフによる正統続編という夢のような一報から、あれよあれよという間に連載が始まり、オリジナルWキャストが表紙を飾ったスピリッツに狂喜乱舞し、気付いたら単行本まで辿…

「小林靖子脚本の魅力」を考える。別に必ずしも陰惨で残酷な展開になる訳ではなく、それは深く人を描いた末の結果論

なんだか「小林靖子脚本の魅力とは?」が話題なので、私もひとつ思うところをブログに書いてみようかな、と。 小林靖子氏といえば東映特撮を中心に多くの作品を手掛けられていることで有名で、『星獣戦隊ギンガマン』『侍戦隊シンケンジャー』『仮面ライダー…

乾巧、高校生に転生したのか? 『仮面ライダー×仮面ライダー ファイズ&鎧武 MOVIE大戦プリンシパル』という幻想

突然、友人から「メッチャ乾巧」というLINEが届いた。 なにがどう「メッチャ乾巧」なのかよく分からなかったが、一緒に届いた『プリンシパル』という映画の予告動画を視聴して、私は理解した。 メッチャ乾巧だった・・・ www.youtube.com 乾巧とは言わずもが…

完全なる伏線消化。『仮面ライダーディケイド』の最終回とは一体なんだったのか

※本稿は引っ越し前のブログに掲載した内容に加筆修正を加えたものです。(初稿:2015/9/11) 改めて考えると、『仮面ライダーディケイド』ってすごい作品だったなあ、と。 小学校高学年の頃に『クウガ』を観てそれから平成ライダーシリーズと共に特撮オタク…

『仮面ライダービルド』が戦争をテーマにしたこと、またその描写が「浅はか」という意見への雑感

はじめまして。韓国の東映特撮ファンです。海外ファンでありながらこのような意見を発信するのはどうかと思いましたが、作品に反映されなくても、このような意見を持つ人がいるということを伝えたかったのでツイートすることに至りました。#仮面ライダービル…

好きな人にはたまらない平成仮面ライダー関連本5冊(ムック・インタビュー集・作品分析 etc.)

近年、平成ライダーをシリーズとして語る書籍の発売が増え、リアルタイムで味わってきたファンとして嬉しい限り。このブログでも、自分のTwitterでも、あーでもない・こーでもない と平成ライダーを語ることが多いですが、そんな私が「読み潰し」に近い頻度…

この2018年に「子供向け」の番組で「戦争」を描くということ

『仮面ライダービルド』に関してツイートした内容が意外とRTされていったので、半ばメモとしてブログにも感想を残しておこうかな、と。 前提として。 昨今Twitterでよく見られる、「仮面ライダーは!戦隊は!もはや描いているテーマや表現が子供向けじゃない…