ジゴワットレポート

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『仮面ライダー鎧武』10周年を記念し、二次創作楽曲『フィンブルの風』を制作しました

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Fic Soundと題した同人音楽企画の第二弾。今回は2023年に放送10周年を迎えた『仮面ライダー鎧武』をテーマに、『フィンブルの風』という楽曲(オリジナルイメージソング)を制作しました。

 

『鎧武』を一度でも観たことがある人は、これを聴けば、あの全47話が走馬灯のように脳裏を駆け巡る、はず……!

 


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各種サブスク配信もあります。

 

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フィンブルの風

フィンブルの風

  • Fic Sound
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

前回の『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』をテーマとした『Valuable Symmetry』は、作中の心臓部ともいえるダブルレッドの関係性に特化し、両戦隊を鏡写しのように描く作りにしました。

 

続く今回の『フィンブルの風』は、元ネタである『鎧武』をいかに解釈し楽曲に盛り込むべきか。

 

私の出した結論は、「聴いた人の脳内に本編シーンの数々が鮮やかに蘇る」、走馬灯喚起ソングのアプローチです。縦軸重視の物語ということもあり、歌詞の頭は1話アバン、歌詞のラストは最終話の締めのカット、そういう構成に出来ないかと。だからこそ、歌詞に何か芯の通ったテーマやメッセージは特にありません。聴いてくださった方々がそれぞれ持っている、『仮面ライダー鎧武』という印象値。そこにリーチし、脳内記憶を掘り起こすことに特化させました。この曲にメッセージ性のようなものがあるならば、それは、『鎧武』本編から個々人が感じたモノにお任せします。

 

ひとつの楽曲を通して、主に主人公を中心とした登場人物たちの、激闘や葛藤や青春が思い起こされましたら、それが私の本懐です。

 

楽曲は、「和ロック」「ラップ」「聴いていて心が安らがない展開」「ハード」「転調」あたりをキーワードに、依頼しました。作曲とミックスのYouRSさん、そして歌唱をご担当くださったJUNK MARTINI(Kai / YouRS)さん、本当にありがとうございました。イメージ以上の、ヒリつく楽曲に仕上がって、本当に嬉しいです。パッケージデザインは前作に引き続きライスさん。蔦や植物要素、そしてファンタジーや北欧神話のイメージを引用していただき、最強のロゴを作ってくださいました。MV制作はもやしくん。『鎧武』本編にあわせて細かいネタを2人で企みながら仕込みましたので、ぜひ見つけてみてください。ドット絵はガラムマサラさん。突き抜ける青空を背景に、植物に浸食された街並みを、青いパーカーを着た青年が歩き続ける。この、「進み続ける」という意図を明確化したく、ドットのループという手段で依頼しました。細かいリクエストにもお応えいただき、改めて御礼申し上げます。

 

ちなみに、タイトルの『フィンブルの風』は、北欧神話が元ネタです。

 

ユグドラシルをはじめ『鎧武』のいくらかの要素が北欧神話モチーフなのは自明として、同神話には「フィンブルの冬」という用語があります。世界の終わりであるラグナロクが差し迫った、その前兆となる出来事を指すものです。『鎧武』本編は、言うなれば一年間をかけて描かれた「終わりの前兆」の物語だったのではないか……。もちろん、最終的に「終わり」は回避された訳ですが、それに引っ掛けて、あと「風」という単語を入れています。主題歌を歌った湘南乃風の名義は鎧武乃風、「今という風は何を伝えるため」、そして植物は風で種を運び浸食していきます。あるいは、「風を吹かす」、誰が流れや空気を作るのか。そういったいくつかの意味を込めていますが、まあ、要は自己満足です。それっぽいタイトルにしたかったのです。

 

それでは聴いてください、『フィンブルの風』。

 


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