ジゴワットレポート

映画とか、特撮とか、その時感じたこととか。思いは言葉に。

2019-01-01から1年間の記事一覧

2019年『ジゴワットレポート』総括(今年読まれた記事ベスト10)

大晦日、いかがお過ごしでしょうか。今年も当ブログ「ジゴワットレポート」は、おかげさまで沢山の方に読んでいただけました。本当に、ありがとうございました。 年末恒例の「今年読まれた記事ベスト10」。早くアップしようと思っていたのですが、中々まとま…

『仮面ライダーゼロワン』滅亡迅雷 .net 編(1〜16話)総評 / 飛電或人の「危うさ」は新しい時代を切り拓けるか

『仮面ライダーゼロワン』の放送が、16話までを終えた。 敵として設定されていた滅亡迅雷 .net との最終決戦が繰り広げられた年末。本作と同様のスタッフ布陣(大森プロデューサー&高橋メインライター)による『エグゼイド』よろしく、敵がある程度のスパン…

ジゴワットレポートの映画ランキング2019

年の瀬恒例、一年間の映画の振り返り。今年はマイホーム計画に奔走したこともあり、近年でも最低クラスの鑑賞本数になってしまった。うーん、まあ、こればっかりはしょうがない。休日はそのほとんどをメーカーや工務店と打ち合わせをしていた気がする。 とは…

感想『スター・ウォーズ EP9 スカイウォーカーの夜明け』 観たかったのは「終わらせるための物語」じゃない

上映前、馴染みのシネコンの入り口で、ポケットティッシュが配られていた。不動産屋か、ネカフェか、カラオケか。何らかの宣伝ペーパーが封入されたそのポケットティッシュを、いつもなら断るのについ受け取ってしまった。 2015年に『フォースの覚醒』を観た…

「リアルサウンド映画部」に映画『屍人荘の殺人』レビューを、「ヒトリビング」に「土曜の午前中こそが休日の全てを決める」を寄稿しました

お仕事の報告です。 まず、いつもお世話になっておるリアルサウンド映画部さん。今回は、映画『屍人荘の殺人』について書きました。当ブログでも追って感想記事をアップする予定ですが、今回の寄稿分は、同作のメインキャストに焦点を当てる構成にしています…

感想『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』 平成の価値観との衝突、それこそが新時代への跳躍

公開日に劇場に駆けつけることができた、『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』。 副題を除けば、タイトルがシンプルに『仮面ライダー』となっており、妙に感慨深い。「令和の仮面ライダー映画」といえば、既に夏に前例があるにも関わらず…

「1,800円の価値」を下げるために

オタク趣味における「数」の議論は、SNS等でも定期的に巻き起こる。例えば映画であれば、「年間10本を観る人」と「年間500本を観る人」は、どちらがよりオタクとして「よい」とされるのか。 こういった「数」におけるマウントや争いほど、不毛なものはない。…

特撮界のキーマン・坂本浩一、その「変化」の最新作。『BLACKFOX: Age of the Ninja』を推して参る!【PR】

2009年12月12日、私は映画館にいた。この日に公開された映画、『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』を観るためである。 従来のウルトラマンシリーズでは考えられなかった映像表現に、度肝を抜かれたあの日。あえて巨大感が廃された、超常の宇宙人に…

「SUUMOタウン特別お題キャンペーン 住みたい街、住みたかった街」に入賞しました

後出しでこんなことを言うのもずるいのですが、そこそこ、手応えはありました。 私のブログは往々にして「ルサンチマンを煮詰める」タイプの記事が多いのですが、この福岡に関する記事は、その濃度を上手い具合に持っていけたんじゃないかな、と。はてブやTw…

2014年9月、聖域が侵された日

MD世代である。 どれだけ気を配っても必ず絡んでしまうイヤホンケーブル。それとセットにして取り出すのは、ラベルに「MFS」と書かれたMDであることが多かった。もちろん自作、手書きのラベル。「MFS」は、なんのことはない、「My Favorite Song」である。オ…

今年読んでよかったエントリ大賞2019

年の瀬が近付いてきた。この時期になると、何かと無性に「振り返り」がしたくなる。今年の仕事はどうだった、観た映画の中で何が一番好きだった、この本に今年最も感銘を受けた、エトセトラ。 ネットに軸足を置いているオタクなので、ネットサーフィンは問答…

感想『フラグタイム』 寄せては返す、波と恋心。出逢えたことから全ては始まった

この歳になって思うのは、感覚が「狭く」なることが本当に怖い、ということだ。 若い頃、正確には大学生時代が全盛期だったが、あらゆる「気になるもの」に雑多に手を出していた。本屋に出向いては知らない漫画をジャケ買いし、レンタルCD屋で特集されている…

『ブルーピリオド』6巻に泣く

帯の文句を借りるならば、「努力型リア充男子が絵を描く喜びにハマる!」漫画、それが『ブルーピリオド』である。作者は山口つばさ。愛聴しているラジオ番組でその存在を知って以降、新刊の発売を心から楽しみにしている。 前述の「努力型リア充男子」である…

感想『屍人荘の殺人』 想像を絶する異常事態、すなわち「非現実」は「現実」になり得るか

やっと、読むことができた。 ミステリ界隈ではすでに大きく話題となっていた『屍人荘の殺人』。「売れてるなァ、読みたいなァ、読まないとなァ」と思いつつ後回しにしていた本作を、実写映画版の公開直前となるこのタイミングで読了。なるほど、いやぁ~~、…

「2010年代の自分」を映画で追憶する(映画テン年代ベストテン)

2010年から2019年までの10年間。私にとっては、人生で最も激動の10年間であった。 就職、結婚、転職。子供も生まれ、住む土地も何度か変わった。来年にはマイホームが建つ。それ以前からこうしてブログなどでネットにテキストを残していたが、今では大変あり…

「リアルサウンド映画部」に『Dr.STONE』の記事を寄稿しました

お仕事の報告です。 いつもお世話になっているリアルサウンド映画部にて、今回は、『Dr.STONE』に関する記事を書きました。 realsound.jp いつものように、記事提供でヤフーニュースにも載っています。(内容は同一) headlines.yahoo.co.jp 以前書いた『彼…

福岡の「ちょうどいい」に憧れて

私は今も、福岡という街に憧れている。 間違いなく「住みたかった街」だ。その昔、職の都合で数年間だけ福岡市内に暮らしていたのだが、その頃に感じた「居心地の良さ」を、今も幻影のように追い続けている。 数ヵ月前、東京に住む友人と福岡で会う機会があ…

ネットで文章を書く人に読んで欲しい文章

「善いアウトプットにはその何倍ものインプットが必要」が信条なので、こうしてブログを書く以上に、ブログを読んでいます。少ない時でも、日に20~30は目を通しているだろうか。 最大140字のTwitterとは違い、ブログは書き手の「テキストの癖」が如実に表れ…

小説を読みながら脳内で「映画監督ごっこ」をしてしまう

先日、「小説を読む際に内容を脳内で映像化してしまう」というTogetterを読んだ。 あるある過ぎるというか、私もこのタイプだなあ、と。小説を読んでいる最中は映画やドラマのように映像が進行しているし、登場人物も、「キャラクター」というより「俳優」に…

遅ればせながら『呪術廻戦』を全巻読破した感想。速度とオマージュを支配下に置く、減点回避型少年漫画

あらゆるシチュエーションで何度もオススメされてきた漫画、『呪術廻戦』。 話題になっていることは知っていたし、「HUNTER×HUNTERっぽい」「BLEACHに近い」といった声も聞こえていたので、以前より興味はあった。そして今週、やっとこさ重い腰を上げて全巻…

シリーズ連載『平成スーパー戦隊 レッツ・ゴー!レッツ!』第2回が公開されました

お仕事の報告です。 たいむましん「WEB文芸」コーナーで連載中の『特撮ブロガー結騎了の平成特撮ヒーロー探訪』。『平成スーパー戦隊 レッツ・ゴー!レッツ!』の第2回が公開されました。前回から少し間が空いてしまいましたが、今回は、『ガオレンジャー』…

アトロクの「細かすぎて伝わらない映画の苦手な場面特集」がめちゃくちゃ面白かった

愛聴しているラジオ番組「アフター6ジャンクション」(通称「アトロク」)にて、10月28日に放送された「細かすぎて伝わらない映画の苦手な場面特集」。これがもう本当に面白くて、ラジオクラウドで聴きながらゲラゲラと笑ってしまった。 映画監督・脚本家・…

「リアルサウンド映画部」にヴィラン記事を、「ヒトリビング」にひとり鍋記事を寄稿しました

お仕事の報告です。記事の公開タイミングが同日となったので、ふたつまとめて紹介します。 まずは、いつもお世話になっている「リアルサウンド映画部」。今回は、アメコミ映画のヴィランに関する記事を書きました。 realsound.jp 大ヒット中の『ジョーカー』…

『NARUTO』全73冊+映画2本+傑作『BORUTO』を完走したので1万字かけて感想を語り尽くすってばよ

「螺旋丸!」「千鳥!」ドカーン「俺は兄貴とは違うやり方で色々目指す(ドヤァ」。これが私の中の『NARUTO』の記憶だった。 学生時代に友人から借りて読んだ第一部の記憶はかなり薄れていたが、ジャンプは毎週読み続けていたので、15年の連載を経て完結した…

建築工事請負契約を交わしました

半年以上もの間、その余暇のほとんどを費やしてきたマイホーム計画。やっとこさ、最初の山を超えました。 先日無事に建築工事請負契約を交わし、施工業者が決定。2020年、マイホームが建ちます。 最終的には、某大手ハウスメーカーに決定。ハウスメーカーや…

物語を「キャラ派」「作劇派」のどちらで楽しむか

前々から何となく感じていたことをTwitterに投稿したら驚くほどRTされたので(まさか1万を超えるとは・・・)、補足というか、雑感というか、ひとつのテキストにまとめておきましょう、という記事。 物語の楽しみ方は、大枠で「キャラ派」と「作劇派」に分か…

子供はファンタジーからは生まれない

センシティブな話題でもあるので、以降の内容はあくまで私見であると、最初に記しておきます。 娘が生まれる前に、産婦人科が主催するパパママ教育に夫婦で参加した時のこと。講師として壇上に立った助産師さんは、その道のベテランらしく、実体験に基づいた…

高岩成二がスーツアクターを務める仮面ライダー滅に本当に勝てるのだろうか

『仮面ライダーゼロワン』第8話「ココからが滅びの始まり」にて、仮面ライダー滅がセンセーショナルな登場を果たした。 敵組織の司令塔、現時点での最強の敵に位置する滅。毒々しい紫色のスーツ、鋭角につり上がった眼、蠍モチーフにガンメタルの装甲など、…

マイホーム計画の進捗、ならびに「趣味部屋 ファイナルディシジョン」について

マイホーム計画が、着々と進んでいる。 現在、並行して進めている複数の住宅メーカー・工務店・設計事務所との打ち合わせが大詰め。各社、間取りと詳細な見積もりが出そろい始めている。ここから近日中に一社を選び、契約を締結。以降は、その契約した会社と…

ちょっとガーリィレコードチャンネルについて語らせてほしい

ここ数ヶ月、ガーリィレコードチャンネルにすっかりハマってしまった。 未だにYouTubeの隆盛には慣れていないため(ひたすらテキストを読む方がどうしても性に合っている……)、いわゆるYouTuberについては全くカバーできていない。VTuberになるともっと酷く…