ジゴワットレポート

映画とか、特撮とか、その時感じたこととか。思いは言葉に。

映画

「節約ぽけっと」に「映画代の節約方法、あるいはムビチケの使い方について」を寄稿しました

お仕事の報告です。 ウェブメディア「節約ぽけっと」にて、ムビチケに関する記事を書きました。 nawonas.com 映画を定期的に映画館で観る人、あるいはそれが趣味の人にとっては、「ムビチケの使い方」なんてものは今更説明するまでもないと思います。 よって…

感想『蜜蜂と遠雷』 四者四様の世界は映画館にこそ響く

音楽映画を観る度に、「音楽に携わる経験があって良かったなあ」と強く実感する。 といっても、何もプロを目指したとかそういうレベルではない。吹奏楽やオーケストラでそこそこ演奏していた程度である。最近ではその繋がりでコンサートのステージマネージャ…

感想『ジョーカー』 実はあの場でジョーカーは生まれていなかったとしたら

映画を観て、その感想を自分の中で咀嚼する際に、「どこまで自分に寄せて考えるか」を悩む時がある。 仮に物語の主人公と自分がある点について似ていたとして、「これは『自分』の映画だ!」と頭を殴られたような衝撃を感じ、涙を流したりもするだろう。ある…

感想『ジョン・ウィック:パラベラム』 三度目の復讐相手は、彼を裏社会へ引き戻す「世界」そのもの

きっかけは、趣味の友人からTwitterで勧められたものと記憶している。改めて、厚く御礼を申し上げたい。 『ジョン・ウィック』は、キアヌ・リーブスがアラフィフの身体を酷使しながら銃と柔術を融合させた「ガン・フー」を披露するアクション映画だ。亡き妻…

感想『アルキメデスの大戦』 二重の「負け戦」に挑む、数式のように美しい構成

Twitterのタイムラインですこぶる評判が良かった『アルキメデスの大戦』。公開からはしばらく経っていたが、ちょうど出先で時間が合ったので、鑑賞することができた。 事前に予告映像をチェックしてから臨んだが、何より、ストーリーが抜群に面白い。「数学…

感想『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』 絶対に「平成ライダー」にしか作れない、奇跡的かつ露悪的な怪作

嬉しいことに、公開日朝一番で鑑賞することができた。『仮面ライダージオウ』の劇場版、『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』。ジオウの真の最終回として大々的に煽る宣伝が打たれているが、果たしてそれはどんな意味を持っているのか。たまらず、公…

『トイ・ストーリー4』というシリーズ最大の闇を受け入れるにあたって

『トイ・ストーリー4』が公開され、一週間と少しが経過した。 鑑賞した際には、頭の中に渦巻く様々な感情とどう向き合うべきか悩みつつ、以下のような感想記事を書いた。怒りながらむせび泣く、新手の感情。作品のメッセージを理解したい自分と、テーマに納…

「節約ぽけっと」に「1万円でできる贅沢を求めて。(略)」を寄稿しました

お仕事の報告です。 いつもお世話になっているウェブメディア「節約ぽけっと」様の依頼で、今回も記事を寄稿しております。タイトルは、『1万円でできる贅沢を求めて。「映画館に丸一日引きこもる」「漫画を全巻大人買いする」 実際にシミュレーションしてみ…

「映画館が遠ければホームシアターを作ればいいじゃない」

何の気なしに過去のブログ記事を再掲してツイートしたものが盛大にバズってしまったのが、先月末の話。 「田舎のオタクは苦しい」という記事をブログに書いた際に「最寄りの映画館まで車で二時間なんて田舎が日本にあるか? 」というコメントがついたの、俺…

感想『トイ・ストーリー4』 アンディ世代のアラサー、怒りながらむせび泣く

まさかこの歳になって、新しい感情を知ることになるとは思わなかった。 小学校低学年の頃に公開された『トイ・ストーリー』。続く『トイ・ストーリー2』。そして、ウッディたちの持ち主であるアンディが大学進学を機に実家を去る、そんな『トイ・ストーリー3…

感想『それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫』 アンパンマンはなぜ他者に顔を与えるのか。そのヒーロー観こそが次世代を創る

定期的に映画館に通う生活を送るようになって、どれほどが経つだろうか。その間に結婚し、子供が生まれ、ついに娘が映画館デビューを飾ることができた。「親子で映画館」という、以前より抱いていた小さな夢が叶った瞬間である。 というのも、アンパンマンの…

『別冊映画秘宝 平成大特撮 1989-2019』に作品レビューで参加しています

お仕事の報告です。 7月8日に洋泉社より発売される『別冊映画秘宝 平成大特撮 1989-2019』にて、執筆陣の末席を汚しております。タイトル通り、「平成という時代に放送・公開された特撮作品」をシリーズや制作会社を問わず網羅する、ある種の決定版&資料性…

感想『X-MEN:ダーク・フェニックス』 禊、三度目の正直なるか。闇の不死鳥に別れを告げるシリーズ完結編

未見の人にシリーズの構造を説明する場面において、この実写X-MENシリーズは実に難易度が高い。 ①まず普通に三部作があって(ここまでは普通)、②若い姿ということで新しいキャストで撮る前日譚がスタートして(スター・ウォーズの新三部作と同じなのでここ…

感想『きみと、波にのれたら』 J-POPこそが、景色や匂いを伴って半生を彩る。美しい空気と呪詛を同時に放つ快作

湯浅政明監督の長編作品をちゃんと鑑賞したのは、恥ずかしながらこれが初めてであった。 きっかけは、平日毎日聴いているラジオ番組『アフター6ジャンクション』で放送された、同監督をゲストに迎えての特集コーナー。映画館に行く度に予告映像は観ていたの…

感想『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』 お祭りの余韻に浸る観客を背中から撃つ奇作

何より、『エンドゲーム』からまだ2ヶ月しか経っていないのが本当に信じられない。 ネタバレ厳禁な内容を受け、Twitterでは伏せ字ツイートが横行。次第に公式サイドが情報をどんどん公開し始め、それに連なってか、全世界の興行成績も破竹の勢いで伸び続ける…

「いらすとや」のフリー素材のみで『ゴジラ / キング・オブ・モンスターズ』を全編作ってみた

以下、マイケル・ドハティ監督『ゴジラ / キング・オブ・モンスターズ』のネタバレが含まれますので、ご注意ください。 ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(オリジナル・サウンドトラック) アーティスト: ベアー・マクレアリー 出版社/メーカー: ADA 発売日:…

「ポケモンは動物虐待では?」という指摘に思うこと

いつも楽しく聴いているラジオ番組『アフター6ジャンクション』。5月31日(金)の放送回、お馴染みの映画評論コーナー「ムービーウォッチメン」で宇多丸さんが扱ったのが、実写ポケモンこと『名探偵ピカチュウ』。 これまであまりポケモンに触れてこなかった…

感想『ゴジラ / キング・オブ・モンスターズ』 多様性の悪魔合体と、ドハティ監督の「愛」ほとばしる豪腕ぶり

「私とゴジラの思い出」から語っていくと相当長くなってしまうので割愛するが、要は、平成VSシリーズで育った世代である。 ゴジラは人類の脅威ではあるが、明確な敵とも言い切れず、毎年ゲストで登場する怪獣とそれらに翻弄される人間たちが、あの手この手で…

トークイベント「ジゴワットレポート 東京エンドゲーム」ご感想まとめ

去る5月17日に行われたトークイベント「ジゴワットレポート 東京エンドゲーム」ですが、ありがたくも、ブログやTwitterで沢山の方がご感想を書いてくださいました。 録音した音源の公開については目下準備中ですが(といっても始条くんに任せっきりになって…

トークイベント「ジゴワットレポート 東京エンドゲーム」出演後記

一気呵成で企画から開催までを走り抜けた、トークイベント「ジゴワットレポート 東京エンドゲーム」。当日、会場までお越しいただいた方々、そしてツイキャスで聴いてくださった方々、本当にありがとうございました! www.jigowatt121.com www.jigowatt121.c…

『エンドゲーム』におけるトニー・スタークへの納得感と、観客を退屈させない「3時間」の作り方

『アベンジャーズ / エンドゲーム』、ものすごい勢いで興行成績を伸ばしているとのこと。もはや半年ほどロングラン上映をしているような風格だが、まだ公開から10日そこらしか経っていない。それほど、今年の10連休はずっと『エンドゲーム』のことを考えてい…

感想『名探偵ピカチュウ』 実写版ポケモンによるまさかの『ミュウツーの逆襲』再演に驚嘆!

ポケモン世代としては、観ない訳にはいかない、実写版ポケモンこと『名探偵ピカチュウ』。あのポケモンがハリウッドで実写化、しかも、同名タイトルのゲーム版を原作とするとのことで、若干の眉唾な感じもありながら、あれよあれよと公開日が訪れた。しかも…

感想『アベンジャーズ / エンドゲーム』10年間を追いかけたファンは生きたまま走馬灯を目撃する

ついに『エンドゲーム』を鑑賞してしまった。昨年の2018年で、MCUは10周年。11年目に到達したこの2019年、晴れてひとつの「終わり」を迎える。 この「終わり」は、単にラスボスを倒してお話が終わる、という意味ではない。前人未到の、もはや「最も成功した…

感想『バンブルビー』 奇をてらわない素直さと様式美こそが、マイケル・ベイとの距離を創る

日本公開から約3週間、やっとこさ鑑賞することができた。Twitterで映画好きな方を多くフォローしていると、公開日を含めたその週末が話題のピークで、よっぽどの大ヒットでない限りは次々と新作に話題が移っていく。3週間も新作に乗り遅れると、もはや観てい…

感想『劇場版 名探偵コナン 紺青の拳』 精神面で勝利できない京極さんへの遺憾の意

今年もやってきました、劇場版コナンの季節。ここ数年は毎年映画館で新作を鑑賞しているが、今年も満員御礼。老若男女、まあ見事に入っている。流石である。そしてどうやら、シリーズ最高の滑り出しを見せているようで、新元号・令和に向けて快挙が期待され…

『トイ・ストーリー4』でウッディがレリゴーしてしまう可能性が怖い

『トイ・ストーリー4』の制作決定が報じられてから、実はずっと不安でして。 というのも、やはり前作である『3』があまりにも傑作だったこともあり、その「有終の美」が「有終」じゃなくなる不安があったんですね。しかし、とは言いつつも、ウッディやバズに…

感想『キャプテン・マーベル』 彼女の存在こそが『エンドゲーム』の本当のテーマなのでは

運良く、公開初日に鑑賞することができた。『アベンジャーズ / エンドゲーム』の公開が控えるこのタイミングとのことで、意地悪を言うならば、『キャプテン・マーベル』は相当ズルい作品である。『インフィニティ・ウォー』の最後に例のポケベルのシーンがあ…

待望のディズニー動画配信サービス「Disney DELUXE」が遂に発表されてしまった(各種情報のまとめ、感想など)

いやぁ、ついに発表されましたね、「Disney DELUXE」。 「ディズニーが自社保有のコンテンツ(ディズニー・ピクサー・スターウォーズ・マーベル)を網羅した定額動画配信サービスを展開する」という話は2017年頃からあって、2018年11月にその名称が「Disney+…

感想『スパイダーマン:スパイダーバース』 アメコミ文化の「意義」を体現するしたたかな到達点

2016年の映画で、『GANTZ:O』という作品がある。アニメ化・実写映画化もされた漫画『GANTZ』の大阪編を長編アニメーションとして映画化したもので、綺羅びやかな大阪の街並みやおどろおどろしい妖怪たちがフルCGで描かれた。 『GANTZ』という作品は元より非…

「リアルサウンド映画部」に『アクアマン』の作品評を寄稿しました

お仕事の報告です。 「リアルサウンド映画部」様から依頼を頂戴しまして、『アクアマン』の作品評を寄稿しました。これまでもいくつか執筆依頼をいただいてきましたが、直球に「映画」を扱っているサイトに書くのは初めてでした。ありがたいことです。 reals…