ジゴワットレポート

映画とか、特撮とか、その時思ったこととか。

映画

感想『ミスター・ガラス』 奇怪なヒーロー映画が着地した純な結論について

元より、M・ナイト・シャマラン監督の作品は数えるほどしか観たことがなかったが、TwitterのTLでは程なくして公開される『ミスター・ガラス』への注目度が高まっていた。少し調べてみると、同監督の『アンブレイカブル』『スプリット』と世界観を共有する特…

感想『映画刀剣乱舞』 刀剣男士である、という設定を真摯にフォローしたシナリオ構成に感服

ネットに生息していると数年前から幾度となくその名を目にしていた『刀剣乱舞』。「刀が男になって戦うらしい」「元はゲームで舞台とか色々めっちゃ人気らしい」という非常にざっくりとした知識しかなかったのですが、昨年末の紅白でもかなり力の入ったパフ…

これがディズニーの描きたいことなら私にとっては辛い。『シュガー・ラッシュ:オンライン』感想

『シュガー・ラッシュ:オンライン』、私の感想を率直に言ってしまうと、かなり「しこり」が残りました。話の大筋というか、「歩みたい人生の選択」「与えられた役割からの脱却」「共依存からの自立」という、掲げられた個々のテーマについては、良いと思う…

ジゴワットレポートの映画ランキング2018

さてさて、今年もこの季節がやってきました。今年映画館で鑑賞できた作品は36本。やはり、娘が大きくなってきて、段々と自由な時間が取れなくなってきた・・・。一年間は52週ということで50本前後を密かな目標にしているのだけど、中々難しいですね。 加えて…

感想『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』 フィクションを愛してきた人に贈る、平成ライダー有終の美

今回は、過去類を見ないほどに事前情報が少なかった。どのような内容なのか、分かるようで分からない予告やあらすじばかりが並び、それが一体どう繋がるのか、物語が何を描こうとしているのか、輪郭がぼやけたままの鑑賞となった。 『平成仮面ライダー20作記…

ドラゴンボールをよく知らない人の、映画『ブロリー』感想

人生初、本格『ドラゴンボール』体験! ということで、観てきました。映画『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』。TwitterのTLでものすごく評判が良いので、「よ~~ッし、いっちょオラも観てみてやっかァ~~」(すぐ真似をする)という感じで鑑賞する…

BD / DVDが1枚500円の「どれ6」(Amazonサイバーマンデーセール)からどの映画を選ぶか

当ブログでもバナーを貼っているAmazonの一大セール「サイバーマンデー(2018)」ですが、昨日TwitterのTLで「どれ6」というのが流れてきまして。BD / DVDを6枚選んで総額3,000円とのことで、なんと単価500円。これはもうまんまと乗せられちゃいましょう、と…

感想『ヴェノム』 魅力的なバディは、その成熟過程が濃密に描かれてこそ映えるはず

まずは、本作が無事に制作から公開にまで辿り着いた、そこに敬意を表したい。 サム・ライミ監督版『スパイダーマン』から、『アメイジング・スパイダーマン』を経て、遂にMCU入りを果たしたスパイダーマンの実写映画シリーズ。ヴェノムと言えば『スパイダー…

感想『GODZILLA 星を喰う者』 ゴジラや怪獣を再解釈する「観念的怪獣映画」として秀逸

公開日から約2週間遅れで鑑賞。何かと賛否が割れるアニゴジでしたが、終わってみて率直に、自分は結構好きでしたね。 3部作を並べて俯瞰すると、このシリーズの「やりたいこと」がくっきり浮かび上がる感じもあって。それが顕著に示された完結編『星を喰う者…

感想『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』 「続編を製作する意義」に一切の妥協なし!

原作連載開始20周年となる2016年に公開された新作映画、『劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』。 劇場版『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』 [Blu-ray] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2017/03/08 メディア: Blu-ray この商品…

感想『search サーチ』 多くの伏線を圧倒的情報量で隠蔽する、「現代的」サスペンスリラーの傑作

『ウルトラマンX』に、テレビやスマホの映像だけで隊員たちやウルトラマンの活躍を編集した「激撮!Xio密着24時」という回がある。暗躍する宇宙人を捕える隊員たちはタイトル通り密着24時パロディ映像に出演し、ウルトラマンが光線を放つシーンでは一般市民…

感想『イコライザー2』 デンゼル・ワシントン扮するマッコールが前作同様にサイコで最強

三連休最終日になんとか時間を作って『イコライザー2』を鑑賞。前作が2014年公開だったので、実に4年ぶりのイコり。 元CIAエージェントのロバート・マッコールが悪を挫く、痛快アクションスリラー映画の続編。さすがのデンゼル・ワシントンと言うべき、「人…

漫画『スモール・ソルジャーズ』の単行本をついに入手!やった!悲願達成!

やったああああ!!!!!!!ついに!!!!ついに手に入れた!!!!! 中古市場と睨めっこすること、苦節数年! ついにゲット!! 漫画版『スモール・ソルジャーズ』の単行本! 嬉しい!めちゃくちゃに嬉しいッッ!もちろん中古だけど!それでも!!それ…

感想『アントマン&ワスプ』 ミニマムスケールで描く「ユニバースの箸休め役」は続編でも健在

数えてみたら、この『アントマン&ワスプ』でMCUは通算20作目に到達(映画作品のみカウント)。思えば遠くへきたもんだ・・・。 直前の『インフィニティ・ウォー』がクロスオーバーを主軸に据えたドッカンドッカンのお祭り映画だったのに対し、『アントマン&…

感想『インクレディブル・ファミリー』 ギミックの数でカバーしきれない構造的な惜しさ

前作『Mr.インクレディブル』が2004年ということで、時が経つのは本当に早い。マイケル・ジアッキーノによるメインテーマはあまりにも有名で、あのジャジーな変拍子は学生吹奏楽界の新たな定番になったほど。14年ぶりの続編でも同氏による音楽が堪能できたの…

感想『銀魂2 掟は破るためにこそある』 伊東鴨太郎の描き方はこれで良かったのだろうか

『銀魂』は割と珍しい土壌を持った作品で、それは漫画やアニメが何年もかけて築いてきたものである。 いわゆる「実写映画化」した時のネックである、予算規模や美術面からくるSF絵面のしょっぱさや不自然さについて、『銀魂』という作品には自らネタにできる…

感想『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』 イーサンのキャラクター造形で過去作を総括するシリーズ最高傑作

率直にシリーズ最高傑作と言って良いのかもしれない。 それは、もはや笑うしかない怒涛の生身アクションもそうなんだけど、シリーズ初の監督続投作として、どこか過去5作をまとめ上げる気概を感じるからだ。 作品のテーマだけでなく、主にイーサンのキャラク…

感想『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』 圭一郎と魁利の屈折コンビがもたらす高い満足度

通称「ルパパト」は早くも半年の放送を重ねたわけだけど、正直、そのクオリティの高さに毎週驚いている。「こんなに面白いものが観れて良いのか!?」という感動を味わいながらTVの前で待機できほど、幸せなことはないですね。 私のルパパト本編に関する感想…

感想『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』 戦兎の今と巧の過去が交差する「桐生戦兎の物語」

今年もライダー&戦隊夏映画の時期がやってまいりました。アギトとガオレンジャーの頃から映画館で観ているので、この恒例行事も約20年。うーん、歳を取った・・・。 劇場版 仮面ライダービルド Be The One オリジナルサウンドトラック アーティスト: Variou…

私が「オススメの映画教えて」と問われたら薦めている映画10本

「趣味とかは? 休みの日は何してるんですか?」 「映画館に映画観に行ったりですね」 「へぇ、映画よく観るんですね。オススメの映画教えてくださいよ」 映画鑑賞を趣味にしていると、上記のような会話イベントが定期的に発生する。 こういう時に、変にマニ…

感想『ジュラシック・ワールド / 炎の王国』 崩壊したのは誰の王国か。シリーズ5作目として正道アプローチで組まれた娯楽作

『ジュラシック・ワールド / 炎の王国』を語るにおいて、まずその邦題に言及せねばならない。 原題は『Jurassic World: Fallen Kingdom』なので、単純に訳すれば「王国の崩壊」「壊滅する王国」といったところか。 しかし、邦題は『炎の王国』。本作を実際に…

感想『BLEACH』 僕は、ついてゆけるだろうか 実写映画版BLEACHのスピードに

「青春ささげた系」の作品はいくつかあるんですけど、私にとってのそのひとつが、『BLEACH』。 BLEACH 1 (ジャンプ・コミックス) 作者: 久保帯人 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2002/01/01 メディア: コミック クリック: 91回 この商品を含むブログ (146…

感想『ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー』 スピンオフのノルマをこなし、『新たなる希望』を踏襲する。エンタメ映画として隙のない出来(+ 4DXの感想)

公開から1日遅れで鑑賞。 本国では何やら興行成績が振るわないと聞き、「あのハンのスピンオフがまさか微妙だな出来だなんてそんな・・・」と内心ヒヤヒヤしたものの、杞憂であった。 やはり何事も自分の目で確かめなければならない。 アート・オブ・ハン・…

『パシフィック・リム』冒頭の出撃シーンで泣く人と、泣かない人

TwitterのTLに以下のツイートが流れてきて、「そうそう、『好き』と『面白い』ってイコールじゃないんだよね!」となったのが今朝の話。 マンガやアニメで「面白いのに好きという感覚が湧かない」作品に出合う。逆に「面白さは足らないけど好き」な作品もあ…

感想『映画を進化させる職人たち(映画秘宝セレクション)』 日本映画におけるアクションの「今」が分かる一冊

映画秘宝セレクション『映画を進化させる職人たち ~日本アクション新時代~』を読了。 洋泉社様よりいただいた献本です。いつもありがとうございます。 そのものズバリ、タイトルどおりの内容で、「日本映画におけるアクションの今」を特集した一冊。 その…

「ネットにあるタダの漫画や音楽は違法!無料は悪!作者に対価を払わなきゃ作品が消えるよ!」という主張で、本当に良いのだろうか?

はてブで以下のTogetterまとめが話題になっていた。 togetter.com 子供「漫画や音楽ってネットならタダなのに、お店で売ってるのはお金払うのって、なんか変」私「いやいや、材料費とかあるし」子供「高すぎない?」私「いやいや、作ってる人の給料とかある…

感想『スパイダーマン ホームカミング』 なぜスパイディは愛されるのか、ホムカミはその答えで構成された逸品である

もちろん公開当時に映画館で鑑賞した作品だが、感想を書き忘れていたのと、『インフィニティ・ウォー』にあわせて買ったBlu-rayで再鑑賞できたので、改めて感想を書き残しておこうかと。 『スパイダーマン ホームカミング』は、ついにMCU入りを果たした新シ…

感想『GODZILLA 決戦機動増殖都市』 ゴジラ対メカゴジラの斬新なアプローチは、「怪獣」の再解釈に至るか

公開日より1日遅れで鑑賞。『怪獣惑星』の続編、「アニゴジ2」こと『GODZILLA 決戦機動増殖都市』。 この日は諸々の都合で『劇場版アマゾンズ』→『アニゴジ2』→『ランペイジ』という3本立てを敢行したので、特撮成分をこれでもかと摂取できた休日でした。 TH…

感想『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』 遂に決着する悠と仁、ふたりが背負った罪と犯した禁忌とは。誰だって殺してる、何かを殺してる。

シーズン1から足かけ3年。 ついに映画化を成し遂げたアマゾンズ完結編『最後ノ審判』を、初日初回で鑑賞。客層はアラサーの私と年齢が近そうな人が多かったが、中には小学生の姿もあり、過度の緊張感を味わいつつの鑑賞となった。 www.amazons.jp 何よりも驚…

約100分で観られるおすすめの「短い映画」15本

私は短い映画が好きだ。 別に長い映画が嫌いという訳ではないが、短い方が集中力を高く保ったまま鑑賞できるし、短い所用時間で多い本数を鑑賞することもできる。「短い」ことにより説明不足に陥っている映画もあれば、「短い」からこそスマートに成立してい…