こんな未曾有のコロナ禍において、場末のブロガーにできることなんて、そうそう無い訳である。
とはいえ、一応ここは「映画ブログ」の仮面を被っていて、はてなブログからもお題「#おうち時間」が奨励されているタイミングなので、シンプルに「この映画がオススメです!」をやってみようかと。
調べてみると、(2019年1月の調査なのだけど)、日本におけるAmazonプライムビデオの加入者数は509万人。次いで、Netflixが171万人とのこと。改めて数字で見ると、ここまで開きがあるとは・・・。なので、「Amazonプライムビデオで配信中の映画」からピックアップするのが良いだろう、という結論に。
「オススメの映画はこれ!」なんてブログ記事、今更感が強いけれど、どこかのだれかの Stay Home の一助になれば。そんなこんなで、選んだ映画は合計で50作。(※2020年4月28時点でプライム配信を確認できたものに限ります)
それでは、簡単な感想も併せて、一気にいきましょう。
- ゴーストバスターズ
- ジュマンジ
- ジュラシック・ワールド
- ジョン・ウィック
- ミュータント・タートルズ
- ナイト&デイ
- コードネームU.N.C.L.E.
- 亜人
- いぬやしき
- ナショナル・トレジャー
- デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム
- 映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん
- ゲゲゲの鬼太郎 大海獣
- ドラゴンボール超 ブロリー
- テッド
- 帝一の國
- イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
- グランド・イリュージョン
- フライト・ゲーム
- ユージュアル・サスペクツ
- LOOPER
- In Time
- 天使と悪魔
- オールド・ボーイ
- ナイトクローラー
- 鑑定士と顔のない依頼人
- LIAR GAME REBORN -再生-
- 白ゆき姫殺人事件
- 容疑者Xの献身
- 真夏の方程式
- カラスの親指 by rule of CROW's thumb
- 鍵泥棒のメソッド
- 紙の月
- シン・ゴジラ
- ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦
- 仮面ライダーZO
- パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト
- トゥルーマン・ショー
- ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
- ウルフ・オブ・ウォールストリート
- バクマン。
- 何者
- アヒルと鴨のコインロッカー
- 県庁の星
- 青天の霹靂
- 空飛ぶタイヤ
- SCOOP!
- ラ・ラ・ランド
- ぼくは明日、昨日のきみとデートする
- イニシエーション・ラブ
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ゴーストバスターズ
まずは色んな意味で「間違いない」やつ。やややケッタイな。こういう、シンプルに楽しめて笑顔になるというか、エンターテインメントのお手本のような作品、定期的に観たくなるんですよね。コーラ飲んでポップコーン食べながら観ましょう。
ジュマンジ
これも同様に、お手本のような楽しさ。近年のリブート2作も大好きだけど、やはり原典は偉大。パニック系コメディーでありながら、「父と息子」の物語としても非常に収まりが良い。SFXとVFXのバランスがこの時代ならではで、世代的に「テレビでやってるめっちゃ面白い洋画」の枠。
ジュラシック・ワールド
リブート版?続編?の一作目。クリス・プラット演じる主役がとにかく良い。元の『ジュラシック・パーク』はその映像表現が伝説的だけど、この『ワールド』はその変遷にとても自覚的で、作中でわざわざ「イマドキ恐竜が動いてるだけじゃ誰も驚かない」とか言わせちゃう。そして、そうして自分で上げたハードルをしっかり超えてくる。この安定感よ。
ジョン・ウィック
このブログでも幾度となくオススメしているやつ。こういうスカッとしたアクション映画も、定期的に摂取したくなる。キアヌがとにかく体当たりで演じていて、所作の全てに「歴戦のプロ」感がすごい。彼はなぜ戦い続けるのか。本当は何に復讐したがっているのか。多くを語らない物語も程よい。アマプラでは続編もプライム配信中。
ミュータント・タートルズ
マイケル・ベイ製作総指揮なのに、こんなにアクションが整理されていて観やすいなんて・・・!(失礼) 細かいツッコミは、まあいっぱいあるんですけど、作品のカラッとしたトーンで全部割とどうでもよくなってくるんですよね。あと、 ミーガン・フォックスの「イイ女」っぷりがすごい。マイケル・ベイと和解したのか!?
ナイト&デイ
安定安心、俺たちのトム・クルーズのアクション映画。この作品で好きなのは、トムをアクション熱の高い一種の狂人としてかなり自覚的にキャラ付けしているところ。こんなに浮世離れしたキャラクターなのに、トムだからこそ説得力が出る。ずるい。
コードネームU.N.C.L.E.
ガイ・リッチー監督のスパイアクション映画。「スマートで!かっこいい!スパイ映画!」というシンプルイズベストな三拍子。面白ガジェットが飛び出す路線というより、古き良きスタイルに重きを置いている。ラストのメイン2人の「探り合い」シーンがとにかく好き。
亜人
佐藤健主演の漫画原作のアクション映画。邦画におけるアクションの水準は近年物凄い勢いで上がっているけれど、その波に確かにカウントしておきたい一作。佐藤健特有の、あの・・・ なんて言うんですかね、かっこいいけど絶妙に死んでる冷たい目線。あれがめちゃくちゃ効いている。中盤の綾野剛の一騎当千っぷりも好き。
いぬやしき
こっちも佐藤健出てます。「冷たい目線」でいくとこっちの方がマッチ度は上かも。いわゆる和製アイアンマン的なシーンが見せ場で、なるほど邦画でこのレベルが観られるのか、と。原作特有の物悲しさやナンセンスギャグをしっかり映像化していて、真摯。
ナショナル・トレジャー
みんな大好き「昔金曜ロードショーで観たやつ!」系映画。鉄板。「ほー、いいじゃないか。こういうのでいいんだよ、こういうので」。大塚明夫さんの吹替も最高。
デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム
Amazonプライムビデオ、実は結構デジモン系が手厚い。今更オススメしなくても同世代の人はほぼ全員観ているだろうけど、それでも定期的に推していきたい。細田守監督の演出もキレキレだし、脱力感と緊迫感のバランスも良い。所要時間もコンパクト。
映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん
藤原さんが亡くなられたこのタイミングで観ると、より一層キツいものがあるかもだけど・・・。ギャグテイストに味付けされているけれど、「人造人間の自我」的なテーマに割と踏み込んでいる。中盤のみさえが駆け寄るシーンとか、当時映画館で観てスクリーンを直視できなかった。クライマックスのナンセンス大爆発な異次元決戦もクレしんならでは。
ゲゲゲの鬼太郎 大海獣
鬼太郎映画でも飛び抜けて好きな一作。鬼太郎が大怪獣ならぬ大海獣に変容してしまうお話。文字通りの巨体が海から街に迫り来る一連のシーンは、まさに怪獣特撮映画。ビル群の俯瞰視点や、窓ガラスの向こうの巨体。ミニチュアと合成を想起させるアニメーション演出が怒涛の勢いで出てくる。
ドラゴンボール超 ブロリー
シンプルに、アニメーションが素晴らしい。祭囃子のような攻め攻めの劇伴と共に、どこまでもグリグリと動く。ドラゴンボール特有の、「地に足がつかないアクション」が楽しく、空中でぎゅんぎゅんと動き回る超人たちのバトルが繰り広げられる。ストーリーが本来骨太なのにバトル一直線になるのが流石。
テッド
お馴染みのナンセンスコメディ映画。改めて観ると、演出の文法はモノクマのそれだなあ、と。当時は結構批判も多かったと記憶しているけれど、自分は有吉さんの吹替が割と好きでして。アマプラでは2も配信中なので、そちらも併せてどうぞ。
帝一の國
シンプルに傑作だと思っている。原作漫画が持っているあの独特のケレン味を、こうも映像に昇華してしまうとは。旬のイケメンがこれでもかと出てくるのも楽しいし、コメディのテンポも、そこに滲む血と汗も良い。ラストの「一言」とエンディングへの入りが最高。何度観ても鳥肌。
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
暗号解読がメインのお話しだけど、特筆すべきは、この映画こそがまさに「暗号」として機能している点。ストーリーの点と点が、ある時、副題にもある「天才数学者の秘密」でバシッと繋がっていく。この爽快感。「あ!嗚呼・・・!」という心地よいショックは必見。
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グランド・イリュージョン
「どこまで本当に可能なのか?」というツッコミはともかく、堂々たる演出とアプローチが良い。こういう、アンダーグラウンドなプロ集団がキャッキャウフフする映画、定期的に観たいじゃないですか。劇場効果狙いというか、「演出をする者たち」の面白さがしっかり滲み出ていて、ワクワクする。
フライト・ゲーム
「二―アム・リーソン主演のサスペンスアクション映画」といえば、最早、そういうジャンルとして一種確立されている。本作は、まさに典型的なそれ。誰を疑うべきか。何が真実なのか。終わりのない極限状態と、飛行機が舞台だからこそのクライマックスのアクション。観たいものが観られる幸せ。
ユージュアル・サスペクツ
いわゆる「騙しの映画」として一級品。小説でいうところの「新本格ミステリ」が好きな人には強くオススメしたい。四の五の語るより、はよ観てくれ、というやつ。二度目も漏れなく楽しい。
LOOPER
後半少し失速する印象もあるけれど、設定が抜群に良い。こういうSFはやっぱり楽しいんですよ。「未来からタイムマシンで送られてきた者を始末する暗殺者」の目の前に、「未来の自分」が送られてくる。この導入ですでに「勝ち」。
In Time
これも濃い目のSF。時間が通貨として利用されている設定で、何をするにも、時間を切り売りしなくちゃならない。設定や美術が結構作り込まれていて、「なるほど~ 時間を売り買いするとはこういうことか~」という気づきが連発。SFは、要は「俺設定お披露目大会」が肝なのだ。
天使と悪魔
ベストセラー『ダ・ヴィンチ・コード』の映画化、の、続編。とはいえ、原作小説的にはこちらの方が前日譚だったり。「終始画面が暗い!ずっと喋ってるだけ!」的な批判が相次いだ『ダ・ヴィンチ~』から明確に改善されており、舞台となるバチカンの観光映画としてもポイントが高い。ただ、原作クライマックスのあの最高に馬鹿馬鹿しいシークエンスは実写で観たかったかも。
オールド・ボーイ
あえてのこっち、韓国版よりハリウッド版を推したい。原作漫画の『オールドボーイ』は、こう言っては何だけど、「めちゃくちゃ盛り上げるけどラストが少し肩透かし」な印象が強い。その点、このハリウッド版は、敵の復讐の方法やその明かし方、ラストの主人公の選択に至るまでに、かなり劇的なシナリオと演出が用意されていて、好感が持てる。
ナイトクローラー
これぞゲス!!最高のゲス!!スクープ専門のパパラッチという社会的な正義が問われる職業。そこに身を堕としていく主人公のギラギラとした生き様。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でも存在感抜群だったジェイク・ギレンホールが、その爬虫類寄りな眼力をこれでもかと発揮。いっそホラーというか。
鑑定士と顔のない依頼人
これも「騙しのミステリ」の部類。あまり解説しすぎると全てがネタバレになってしまうのだけど、ラストの展開は相当に「喰らう」。絵を鑑定する物語にあわせてか、美術のクオリティも高く、見惚れるカットも多い。
LIAR GAME REBORN -再生-
ドラマ版『ライアーゲーム』の続編でありリブートなので、前作を観ていなくても大きな問題はない。原作でも長い期間をかけて連載された「椅子取りゲーム」を一本の映画にまとめている。体力が必要とされる椅子の取り合いに、どう頭脳でアプローチするのか。邦画らしい大仰な演出も多いが、気軽に楽しめる一作。
白ゆき姫殺人事件
もはやSNSは社会に無くてはならないものになりつつあるが、そういったツールやメディアの怖さを取り上げた作品。これもミステリと言って良いのかな。加えて、人の記憶や主観による感想というのは、こんなにも不安定なものなのかと、少し背筋が凍る感じも。井上真央の「ダサい」演技が一級品。
容疑者Xの献身
まあ、これも観ている人が多いですよね。ドラマ『ガリレオ』とは全く毛色が違うけども、ミステリとしてかなりギリギリの線を狙った作品。原作小説は、いわゆる「ノックスの十戒」を守っていないのでは、と当時話題になった。雪山のシーンは、まあ、無くても良いかな。
真夏の方程式
ガリレオ映画としては、『容疑者~』よりこちらの方が好み。ロケーションも手伝った、ひと夏の物語としての「閉じた」構造。そして、東野圭吾の十八番である、「人間の業と愛憎が絡み合った悲劇」。福山雅治演じる湯川のリアリストな立ち居振る舞いが、全容の見えない悲劇に「理」を加えていく。キャスト陣がまたすごく良いんですよ。
カラスの親指 by rule of CROW's thumb
これも同じく「騙しのミステリ」ですね。最後にスカッとする部類。話の全容がギリギリまで見えるようで見えないので、少し根気が要るかもしれない。石原さとみがすっごくだらしない女の役をしてるんだけど、こういうのもしっかりモノに出来るから強いよなあ。
鍵泥棒のメソッド
堺雅人と香川照之といえば、『半沢直樹』よりこっちなんですよね、自分としては。ざわざわからのスッキリ、騙される作劇。内田けんじ監督お得意のパターンなので、これが気に入った人には、大泉洋&佐々木蔵之介の『アフタースクール』もオススメ。
紙の月
宮沢りえという女優は、どうしても私の世代的には「一昔前にすごかった人」なのだけど、そういう自分の中の思い込みが更新された一作。この妖艶で病的な感じ。思わず目を奪われる儚さ。事態がどんどん悪い方向に転んでいく、あの勢いもすごい。監督は、『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八。
シン・ゴジラ
今更もう説明不要の面白さ。日本国ならではの「面倒臭さ」が丁寧に描かれており、特に前半における非常時の四苦八苦が観ていて面白い。特撮面でも、フルCGで描かれたゴジラの実在感がとにかく素晴らしい。予告時点で「絶対にギニョールだ!」と信じて疑わなかったカットもあったのに・・・。
ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦
戦隊映画で一本選ぶとしたら、まさにこれ。シンプルに「100点の映画」ってこういうのを指すのだろうか。懐かしい戦隊も沢山出てくる(というか総登場)なので、学校も全国的にお休みなっている今の時期、ぜひ親子で観て欲しい作品。
仮面ライダーZO
近年のライダー映画はどうしてもテレビシリーズ等の事前・予備知識が必須になりがちなので、ここはあえての『ZO』をオススメしたい。もちろん、単体で完結します。後に『牙狼』を大ヒットさせる雨宮慶太監督作品で、48分とは思えない濃密さ。終盤の長回しも伝説的だけど、序盤の「市街地に降り立つドラス」のシーンがたまらなく好き。
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パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト
実在した超天才ヴァイオリニストであるパガニーニを、現役のプロヴァイオリニストのデイヴィッド・ギャレットが演じる。個人的には、同じ音楽映画の『アマデウス』へのアンサーを感じる作品。ロックスターのように黄色い声に囲まれるヴァイオリニストのシーンにニヤニヤ。一種のダークヒーロー物というか、そういう「堕ち」の描き方も好き。
トゥルーマン・ショー
傑作。「自分の人生が壮大な作り物だったら」という壮大な社会実験はあまりにも有名。作中におけるキャストやスタッフの奮闘がいちいち面白い上に、やはりジム・キャリー演じる主人公・トゥルーマンのキャラクターが素晴らしい。将来子供に観せたい映画。
ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
マクドナルドはいかに「完成」したのか。その史実を元に、骨太なヒューマンドラマに仕上げた一作。マクドナルドが大好きな自分だけど、その真骨頂は神経質なまでに効率化されたシステムにあると思っている。あの厨房のマニュアル然とした動き。美しい・・・。本作は、そんな徹底的な合理主義こそがテーマになっていて、実にマクドナルド的な魅力に満ちている。
ウルフ・オブ・ウォールストリート
半ば人生の相棒化していて、特に仕事で悩んだ時に観ることが多い。マッサージや温泉に行くんじゃなくて、栄養ドリンクを飲む感じですね。「観る栄養ドリンク」。やってることはもちろんダメゼッタイなのだけど、仕事にかける熱意や情熱、圧倒的な強欲っぷりは、摂取に値する。
バクマン。
原作漫画のどこをピックアップし、どこをオミットするか。そういう「漫画の映像翻訳」作業において、本作は、ひとつのモデルケースと言っても良いかもしれない。同原作には非常に独特な価値観や思考が存在するのだけど、それを割と徹底的に撤廃し、「爽やかだけど泥臭いスポ根」テイストに寄せている。
何者
題材としては「就活映画」なのだけど、本質は、人間誰もが持つパーソナルな問題。「自分は特別だ」という根拠のない思い込みから、いつ、どのようにして、降りるのか。旬な役者がこぞって参戦しているので、その演技バトルも楽しい。ティーンに観て欲しい一作。
アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂幸太郎原作の「騙し」系。仙台が舞台の物語で、そのロケは実際に宮城で行われたとのこと。原作小説を先に読んでいると「映像化は無理でしょ!」と言いたくなるのだが、これがどうして、巧妙に成功させている。瑛太のキャスティングが神業級。
県庁の星
こういう「お仕事映画」、好きなんですよ。現場で働く人間だからこその肌感覚と、お役所ならではの理屈と効率化と積み上げるセンス。それぞれが上手く交錯した時に、どう化学反応を起こすか。オチがちょっとビターなのもあわせて、色々と考えさせられる。
青天の霹靂
劇団ひとりって、才能の塊に見えますよね。全てにおいて「巧い」。テレビで披露する馬鹿っぽい言動も、そのベースに知的な計算が見え隠れする。そして、それが鼻につかない。ここがすごい。『青天の霹靂』は、そんな劇団ひとりのスキルやスタンスというものが、そっくりそのまま映像にまとまっている。そんな一作。
空飛ぶタイヤ
みんな大好き池井戸潤原作。 長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生という面々が中心ということもあり、とにかく絵が良い。脂汗、イケメン、塩系。ストーリーは池井戸潤らしさが爆発しているパターンで、企業による大きな陰謀に迫っていく系統。主題歌がサザンなのもあわせて、40代や50代に向けた「お仕事映画」に仕上がっている。
SCOOP!
大根仁監督が愛して止まないテレビ映画『盗写 1/250秒』を、積年の想いでリブート。福山雅治があのいつもの感じでゲスいパパラッチを演じるのだけど、これがまた、笑ってしまうくらいにハマっている。吉田羊の吉田羊っぷりもとても良い。リリー・フランキーの怪演もあわせて、良い意味での「邦画らしい」一本。
ラ・ラ・ランド
今更説明不要だけど、やはりミュージカル映画は良い。軽快な音楽に合わせて歌って踊るというのは、有無を言わせない「楽しさ」がある。この映画はオチがとにかく最高なんですよね。愛を誓い合ったふたりがどういうゴールに辿り着くのか、それをどう切り取るのか。ラストの後味が程よい。
ぼくは明日、昨日のきみとデートする
映画館でたまたま時間が合って観たら、予想外に良すぎて泣いてしまったやつ。ラブロマンスとSFがじっくりと融合していて、SFで組まれた作品の大枠が見えていくほどに、ラブロマンスの方が旨味を出していくという、構成のバランスがお見事。光の加減を淡く切り取った映像も印象的で、小松奈々の透明度が三割増し。
イニシエーション・ラブ
元々原作小説のファンなのだけど、実写化を知って、「これは流石に無理でしょ」と声を上げた。結果、無理ではなかった。まさかこんな回答を持ってくるとは。ラストのネタバラシシーンのくどさも併せて、原作小説を100点満点で映像化している。前田敦子というキャスティングが色んな意味で絶妙なのだけど、個人的には「木村文乃の都会のイイ女感」にやられた。
※※※
以上、50作。緊急事態宣言も予想通り延長の運びとなり、まだまだ「家で過ごす」期間は長引きそうですが・・・。友人知人とも容易に語らえない今、やはりエンタメを能動的に摂取していくしかないのかな、と。
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「観る」より「読む」派の方は、こちらをどうぞ。