ジゴワットレポート

映画とか、特撮とか、その時感じたこととか。思いは言葉に。

2019-01-01から1年間の記事一覧

映画『ジョーカー』の感想がリアルタイムで移ろう、その臨場感がたまらない

映画『ジョーカー』が盛り上がっている。 一介の映画好きとして、同好の士で構成されたTwitterのタイムラインや、映画の感想を扱うブログを読み漁る日々を送っているが、ここ数日、『ジョーカー』のタイトルを目にしない日はない。もちろん、公開日からまだ…

ダメだよKing Gnu、新曲『傘』さぁ、こんなの・・・ こんなのリリースしちゃダメだよ・・・ くっそ・・・

(ツッツ テンテンテッテ! ツッツ テンテンテッテ! ツッツ テンテンテッテ!) (テューーーーーーン テッテッテ!) さよなら、ハイになったふりしたッて 心模様は 土砂降りだよッ 傘も持たずにどこへ行くのォ~~? (テッテッテレレ) あァれこれ 不安になったって どうしヨうもない “運命でしょ?” 曇りガラス 越…

「節約ぽけっと」に「映画代の節約方法、あるいはムビチケの使い方について」を寄稿しました

お仕事の報告です。 ウェブメディア「節約ぽけっと」にて、ムビチケに関する記事を書きました。 nawonas.com 映画を定期的に映画館で観る人、あるいはそれが趣味の人にとっては、「ムビチケの使い方」なんてものは今更説明するまでもないと思います。 よって…

感想『蜜蜂と遠雷』 四者四様の世界は映画館にこそ響く

音楽映画を観る度に、「音楽に携わる経験があって良かったなあ」と強く実感する。 といっても、何もプロを目指したとかそういうレベルではない。吹奏楽やオーケストラでそこそこ演奏していた程度である。最近ではその繋がりでコンサートのステージマネージャ…

感想『ジョーカー』 実はあの場でジョーカーは生まれていなかったとしたら

映画を観て、その感想を自分の中で咀嚼する際に、「どこまで自分に寄せて考えるか」を悩む時がある。 仮に物語の主人公と自分がある点について似ていたとして、「これは『自分』の映画だ!」と頭を殴られたような衝撃を感じ、涙を流したりもするだろう。ある…

「リアルサウンド映画部」に『仮面ライダーゼロワン』記事(序盤レビュー)を寄稿しました

お仕事の報告です。 いつもお世話になっているリアルサウンド映画部さんに、2度目の『ゼロワン』記事を寄稿しました。 前回は放送前のタイミングだったので、「平成から令和へ」「AIというテーマの採択」というアプローチでまとめたのですが、今回はすでに放…

感想『ジョン・ウィック:パラベラム』 三度目の復讐相手は、彼を裏社会へ引き戻す「世界」そのもの

きっかけは、趣味の友人からTwitterで勧められたものと記憶している。改めて、厚く御礼を申し上げたい。 『ジョン・ウィック』は、キアヌ・リーブスがアラフィフの身体を酷使しながら銃と柔術を融合させた「ガン・フー」を披露するアクション映画だ。亡き妻…

シリーズ連載『平成仮面ライダー オン・ザ・ロード』第2回が公開されました

お仕事の報告です。 たいむましん「WEB文芸」コーナーで連載中の『特撮ブロガー結騎了の平成特撮ヒーロー探訪』。『平成仮面ライダー オン・ザ・ロード』の第2回が公開されました。第1回で『クウガ』を取り上げたのに続き、『アギト』から『ディケイド』まで…

感想『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』 至上のダンガンロンパはキワモノのまま自壊する

※【注意】本記事にはゲーム『ニューダンガンロンパV3』のトリック・犯人・結末に関するネタバレが含まれています。未プレイ者は読まないことを強く奨励します。 ※当記事は、移転前のブログに掲載した記事を転載し、加筆修正を行ったものです。(初稿:2017/2…

僕の青春は2003年版アニメ『鋼の錬金術師』に持って行かれた

その手の病をまだまだ患っていた当時の私は、『鋼の錬金術師』に熱中しすぎた結果、ホムンクルスを真似てウロボロスの紋章をサインペンで手の甲に書き、あろうことかそのまま学校に行ったりしていた。もし過去に戻れるのなら、ひと思いに殺してしまいたい。 …

マイホームに向けて本格的に動き出して、半年が経った

私もアラサーなので、そろそろ「家賃を払う」から「ローンを返済する」に移行するフェイズだと判断した。限界田舎の地方が都会より勝っている数少ないポイント、「土地の安さ」。この、人生に原則一度切りの切り札を、近いうちに切るつもりである。 最初は右…

感想『仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 仮面ライダー龍騎』 堅実な愛と大胆な構成は、誰より強く命の音を鳴らす

『龍騎』の新作が制作されると知った時は、驚きのあまり思わず固まったものである。『ジオウ』は平成ライダーが駆け抜けてきた約20年間を再び走り抜けた作品だったが、まさかここまで『龍騎』が取り上げられることになろうとは。 ビデオパスで全3話が放送さ…

公式にはどうか地上に降りずにいてほしい、というささやかな祈り

以下、オタクの面倒臭いテキストです。ご注意ください。 「ファンサービス」という単語について、昨今考えることが多い。一般的には「良いもの」「あると嬉しいもの」とされるが、様々なコンテンツを楽しむ中で、自分の好みのファンサービスとそうでないもの…

シリーズ連載『平成スーパー戦隊 レッツ・ゴー!レッツ!』第1回が公開されました

お仕事の報告です。 たいむましん「WEB文芸」コーナーで連載中の『特撮ブロガー結騎了の平成特撮ヒーロー探訪』ですが、『平成スーパー戦隊 レッツ・ゴー!レッツ!』の第1回が公開されました。 t-machine.jp 同記事にも記載していますが、ライダー→戦隊→ラ…

「リアルサウンド映画部」に『彼方のアストラ』の記事を寄稿しました

お仕事の報告です。 いつもお世話になっているリアルサウンド映画部ですが、今回は『彼方のアストラ』について記事を書きました。 realsound.jp このブログでちゃんと書いたことは無かったかもしれませんが、同作は原作連載中からとにかく大好きでして。 怒…

ウルトラマンネクサスが『X』で魅せた11年ぶりの「夜襲」

思わず、咽び泣いてしまった。 場所は自宅のリビング。風呂上りの嫁さんはサッパリしてリビングに戻ったら旦那が嗚咽を漏らしていたので、正直ドン引きしたことだろう。しかし、『ウルトラマンX』第20話「絆 -Unite-」を観たその時の私は、人目(嫁目)をは…

右と左、究極のバランスに魅せられたあの頃 ~『仮面ライダーW』放送10周年回顧録

2009年9月6日、『仮面ライダーW』の放送が開始された。 例年「冬に始まって冬に終わる」が恒例だった平成仮面ライダーが、『ディケイド』を経て初の秋スタートへ。事前の告知PVで大々的に「平成仮面ライダー10周年プロジェクト 秋の陣」が謳われた時の高揚…

感想『ネタバレ厳禁症候群 ~So signs can’t be missed!~』 読み終えた先にあるのは拍手か怒号か

きっかけは、Twitterのタイムラインに流れてきた以下のツイート。「ミステリ好き」の端くれとしては、こうも掲げられたらアンテナが反応してしまう。 【担当編集の告白】トリックのコンセプトを聞いた時、あまりの意味不明さに思わず執筆にゴーサイン。いざ…

子どもがオタクの親と同じ趣味を持った時、果たして「互いを尊重するオタク」になれるのか

先日、Twitterのフォロワーの方から以下のダイレクトメールを頂戴したのが事の始まり。 結騎さんにとっての男の子のパパになるお気持ち・心構えをぜひ読んでみたい! (中略) 自分には2歳7ヶ月になる娘がいます。妻がディズニー好きなのでトイストーリーや…

生まれて初めて買ったCDはglobeの『genesis of next』だった

私が生まれて初めて自分で買ったCDは、globeでした。いやぁ、懐かしい。 タイトルは『genesis of next』。平成リメイク版のアニメ『サイボーグ009』のEDテーマで、同CDにはOPテーマの『What's the justice?』も収録されていました。幼心に、「なんで表題がED…

ZI-O signal(ジオウシグナル)編集後記 ~『ジオウ』感想を一年間書き続けて

去る8月25日、『仮面ライダージオウ』が最終回を迎えた。 『クウガ』から平成ライダーを観続けてきたオタクのひとりとして、しかも特撮を扱うブログをやっているのであれば、『ジオウ』の感想を綴らないのは嘘だろう・・・ という思いもあり、同作の感想を週…

「どうしてもブログが継続できない」あなたへ

先日、下記の「ブログやろうよブログ」をアップしたのですが、思いのほか反響がありまして・・・。 私が確認できただけでも、少なくとも20人以上の方から「ブログ(あるいはnoteを)始めてみました!」とTwitterのリプライ等でご連絡いただきました。いやぁ…

「たいむましん」WEB文芸コーナーで平成仮面ライダー&スーパー戦隊を紹介する連載を始めます

お仕事の報告です。 この度、このブログ以外で初めて、連載スタイルで記事を更新することになりました。連載先は、おもちゃ・ホビー・コレクターズグッズの買取を行っている「たいむましん」さんの、WEB文芸コーナーです。 タイトルは、『特撮ブロガー結騎了…

最終回感想『仮面ライダージオウ』 豊潤な歴史を祝う、笑顔の敗北宣言。平成ライダーはここに終わる! ZI-O signal EP FINAL

「平成が終わった」という、令和開始からすでに4ヶ月が経過したこの時点で発せられる、耳を疑うような世迷言。しかしそこに一定の説得力を持たせたのが、他でもない『仮面ライダージオウ』であった。 「平成ライダー20作記念はタイムトラベラーのライダー!…

感想『変身ベルト DX飛電ゼロワンドライバー』 僕たちは「洗練された無駄」がずっと好きだった

まさか当選するとは思わなかった、『変身ベルト DX飛電ゼロワンドライバー』の先行抽選販売。 今年、唐突にこういった特殊な販売スタイルがアナウンスされたが、やはり宣伝の意図が強いのだろうか。事実、すでにネットには同商品のレビューが溢れかえってお…

感想『アルキメデスの大戦』 二重の「負け戦」に挑む、数式のように美しい構成

Twitterのタイムラインですこぶる評判が良かった『アルキメデスの大戦』。公開からはしばらく経っていたが、ちょうど出先で時間が合ったので、鑑賞することができた。 事前に予告映像をチェックしてから臨んだが、何より、ストーリーが抜群に面白い。「数学…

感想『仮面ライダージオウ』第48話「2068: オーマ・タイム」ZI-O signal EP48

『仮面ライダージオウ』第48話は、柴崎監督&下山脚本による、最終章中編。『ジオウ』の物語も、遂に残り2ページ。佳境も佳境です。しかしまあ、毎週言っている気もしますが、一年って早いですね。こうやって、歳を取るごとに体感が加速して、死に近付いてい…

感想『仮面ライダージオウ』第47話「2019:きえるウォッチ」ZI-O signal EP47

『仮面ライダージオウ』第47話は、柴崎監督&下山脚本による、最終章前編。ここから3話構成っぽいので、最終回まで引き続き柴崎監督が担当になるのかな。今回、チェイス関係で剛とのやり取りが回想シーンで流れましたが、奇しくもその回も柴崎監督の担当でし…

Twitterにいるオタクの皆さん、もっと軽率にブログとか始めてもいいのよ……

つい先日Twitterで呟いたことなんですけど、改めてブログにも書いておこうかな、と。タイトル通り、「Twitterにいるオタクで割と作品語りとかする人、もっと軽率にブログとか始めちゃってもいいのよ・・・」というやつ。 ふせったーで伏せて長文感想語りをす…

アベンジャーズの功績にフリーライドするドラマ『ザ・ボーイズ』が皮肉マシマシで最高に面白かった

先に概要を簡単に説明すると、「キャプテン・アメリカやワンダーウーマンが実は根がクズでビジネスのためにヒーローをやっていたとしたら」、という作品である。 Twitterのタイムラインで日に日に話題が沸騰しており、愛聴しているラジオ番組でも触れられた…