ジゴワットレポート

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感想『仮面ライダージオウ』第1話「キングダム2068」ZI-O signal EP01

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ついに始まりました、『仮面ライダージオウ』。

 

同時に、この「ZI-O signal」(ジオウシグナル)もスタートです。約20年、平成仮面ライダーを『クウガ』からずっと追ってきた人間が、当時の思い出や作品考察を交えながらざっくばらんに『ジオウ』の感想を綴っていく週刊企画。どうぞよろしくお願いします。

 

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全編に漂う「平成ライダーらしさ」

 

初回を鑑賞し終えて真っ先に思ったのは、「うわ!平成ライダーらしい!」という感情。

それもそのはずで、監督はシリーズのパイロットを最多で務めた田崎竜太監督。タイムマジーンのCGの使い方とか、変身シーンでの引きのカメラ、アクションシーンのアングルなど、「平成ライダーらしさ」全開の1話でした。裏を返せば新鮮味に欠ける、とも言えてしまうけれど。(同じ記念作の『ディケイド』がインパクト重視で初回を彩ったのに対して、『ジオウ』はかなり堅実に設定説明を試みてきた印象。)

 

物語も、「ちょっと変わった主人公が変なアイテムを拾って何かに巻き込まれてそれとなく決意して変身して敵を倒すも更なるトラブルに巻き込まれて締め」という、いかにも平成ライダー初回という感じ。なんだこの安定感と安心感は。意図的なのか。

 

強気な女の子が急に目の前に現れて引っ張られる、というのも『電王』っぽい。黒髪ロングで利発な感じも「あるある」という印象。にしても、ゲイツのほとばしる「2号ライダー感」 がすごい。ビジュアルと佇まいが2号ライダーすぎる・・・。「ジオウか、今のうちに潰しておいた方が良さそうだな」。

 

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「王様になりたい」という夢

 

主人公・常磐ソウゴの夢は「王様になりたい」とのこと。正直、フィクションとはいえそんなファンタジーな進路を公言するキャラクターは浮きまくりなんだけど、どうやら、要は人々の平和を広く願っている、ということらしい。

王様になって、世界中を幸せにする。普通なら国会議員とかNPO法人とかそういう現実的なところ(現実的なところ?)にいきそうだが、誇大妄想のまま突っ切っている主人公、ということなのだろうか。彼の根源である「王様になりたい」はもうちょっとフォローが欲しいところ。不在の両親や家族の存在と、その動機が絡んでいくのだろうか。

 

さて、そんなソウゴが将来なってしまうのはオーマジオウ。「魔王」を反対から読むのと、「逢魔ヶ刻」ともかけてるのかな。50年後ということは、中身がソウゴだとすると68歳。もう還暦をとうに超えているのに、なんてツヤとハリのあるイケボなんだ・・・。

 

オーマジオウ、マスクに「王王王王」ってデザインされてて、マントのように時計の針があったり、まさに「ぼくのかんがえたさいきょうのジオウ」という感じ。ゴテゴテで金色だと問答無用で強者オーラがほとばしる。

そんな魔王に、本当にソウゴはなってしまうのか。ゲイツが「生まれながらにして」という台詞で同一人物だと睨んでいたけど、やはりこの根拠の薄さが気になるところ。ツクヨミから「よく調べてあるでしょ?」と魔王の素性を説明されたけれど、そのデータも何者かによって改ざんされている可能性がある。「2068年の戦士に将来の魔王の『敵になる存在』を消させるため」に、情報を改ざんし、ソウゴ抹殺を企む黒幕が・・・ と考えるのはあまりにも素直すぎるかな。

 

気になるのはウォズの存在。言動から察するに、将来のオーマジオウの腹心的な存在で、ソウゴを順調に魔王にするために過去で行動している、という感じかな。ソウゴが「最高最善の魔王になる」と決意した際に驚いていたし、それでもジクウドライバーを差し出すあたり、王への忠誠は深そう。

とはいえ、もし前述のように「ソウゴ=オーマジオウ」が仮に改ざんされた情報だとすると、このウォズもその情報操作にハマったことになってしまうので、ちょっとお間抜けな感じになってしまうかも。

 

やはり、「心優しいソウゴが魔王になってしまう何かしらの事件」が待ち受けているのだろうか。

「改造人間としてショッカーと戦うために造られた」「元はショッカーの首領として暗躍していた」等々、仮面ライダーの出生や本来の役目はダークサイド、というのは鉄板の要素。ジオウもこれに属する訳だけど、「正体が怪人」「敵と同じアイテムを使用している」とかじゃなく、「何かしらの要因によってダークサイドに転じる可能性がある」というパターン。

 

つまりは、「仮面ライダーらしさ」が、属性やアイテムではなく「ドラマ展開」に委ねられている可能性が高い。

 

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ビルドの世界2017

 

タイムマジーンからはじき出されるように2017年に放り出されたソウゴ。そこにいたのはビルドとクローズ。すげぇさらっと出てきたので、違和感なく先週の続きのように鑑賞してしまった・・・。

 

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そんな2017年にはスカイウォールがあった訳だけど、要は「世界A」ということで良いのだろうか。というよりそもそも論として、『ジオウ』で気になっているのが、該当の年代を時代で捉えるのか概念で解釈するのか、という部分。「2017年」か、「ビルドが進行していた2017年という名の世界観」か、という違い。

 

後者、つまりメタ的な視点を含めたビルド世界の2017年と解釈するなら、その概念の視点は「世界A」から「世界C」に移動しているので、2017年時点では「世界A」で間違いではない。もし前者の、時間軸に忠実にいくなら、2017年は創生された「世界C」でエボルト襲来やスカイウォールが存在しないパターンになるはずである。(おそらく世界Cの2017年時点にはビルドとクローズは存在しない)

 

2017年時点なら、ビルドは「世界A」。2018年現在ならビルドは「世界C」。なぜかというと、『仮面ライダービルド』がその視点で物語を展開したから。そういう、仮面ライダーの世界を概念的に飛んでいくパターンなのかな、と。

むしろそうでないと、例えば秋から放送開始の平成ライダー2期はどの時代もスタートから3ヶ月程度の世界になってしまって、主人公たちの決意とかドラマとか、あまり育っていないタイミングになってしまう。ディケイドでいうところの「◯◯の世界」を「◯◯◯◯年」に言い換えた感じで、その四桁の西暦は該当ライダーが紡いだ歴史の概念を意味するのではないだろうか。だから、例えばマキシマムマイティXが出てきても「2016年」で良い、という塩梅。

 

まあ、こればっかりはもう少し観てみないと分からないところ。次回以降を楽しみにしたい。

 

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冬映画は山口監督に決定

 

その他のトピックとして、『平成ジェネレーションズ FOREVER』の監督決定の報が。

 

 

山口監督は『仮面ライダー4号』が思い出深く、上堀内監督とはまた異なるベクトルで創意工夫と遊び心に満ちたカットを創る方、という印象。ギミックを活かした面白さも豊富に盛り込むタイプの方だと思うので、楽しみですね。

 

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TTFC配信、補完計画

 

初回放送にあわせて、『仮面ライダージオウ補完計画』もスタート。早速観てみたけれど、本編を補完するというより、設定を披露していく感じなのね。それも、物語の設定というより、舞台裏的なやつ。かなりメタ的な感じの寸劇調で進行するので、完全にオタ向けな感じですね。役者陣の掛け合いが微笑ましい。

 

 

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レジェンドから、タイムドラベルから、逃げない

 

東映の『ジオウ』放送前ページに、このような記載がある。

 

 誰が呼び出したか「平成ライダー」。そして、奇しくも最後の「平成」ライダーとなりました。
記念作「ジオウ」とはどんな作品なのか?
 
 
その1 レジェンドから逃げない!
→ 打合せ時のキーワードでした。
記念作ということだけに頼ってはいけない → 「ジオウ」の魅力、何より新しく、面白く! → でも、一言でいえば、「平成20作記念」 → 「ディケイド」と同じにはできない ・・と、ぐるぐるした結果、レジェンドから逃げずに正面から向き合うことにしました。
 
 
その2  壮大なスケール!
20作にふさわしい、壮大なスケール! 
キーワードは「王様」。そして、立ちはだかるのは50年後の未来の魔王。それが自分自身・・。
ラスボスも設定も壮大です。もちろんタイムトラベルもしまくりです。→こちらも時計のデザインのジオウがタイムトラベルしなきゃ詐欺ですよ、という田﨑監督の一言で、たとえ「〇王」と似ていても、タイムトラベルしよう! 時間ものから逃げない、となりました。

 

仮面ライダージオウ 第1話 キングダム2068 | 東映[テレビ]

 

あくまで個人的な感想だと前置いておくが、私は、平成ライダーは「逃げの歴史」だとも思っている。常に変化球を投げ、イメージをぶち壊し、革新性とびっくり箱を繰り返してきた平成ライダー。それは裏を返せば、真正面からそのブランドや歴史に挑むことから「逃げてきた」とも言えてしまう。

 

『電王』以降、過去のライダーと共演することが増えたが、その整合性や理屈のすり合わせは多くの共演作がそれとなく放棄してきた(ここ数年でグッと良くなったけれど)。『ディケイド』の時も、様々なビジネスの都合もあったと思うが、リ・イマジネーションという解釈を持ち込んで過去のキャラクターを踏襲しなかった。

もちろん、この「逃げ」は、平成タイダーがここまで大きなコンテンツになるために必要なものだったと思う。王道を攻める訳でも、ある種の分かりやすさを求める訳でもなく、常にサプライズと変化球を投げ続けてきた。だからこそ、このシリーズは20作も続いてきた。

 

『ジオウ』は、タイムトラベルで過去のライダーの時代に飛ぶという。リ・イマジネーションでもない、オリジナルの存在が生きている、その時代を真っ直ぐに描く。オリジナルキャストも続々登場して、正史を描く。また、それを展開するための舞台設定であるタイムトラベルも、逃げずに描写する。

 

放送前の記事で「ジオウは解釈の戦いになる」と書いたが、まさにこれを予感させるような1年間が幕を開けてしまった。

 

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Twitter界隈ではしばしば「解釈」という表現が用いられるが、 『ジオウ』が1年間かけて過去19作の「当時」と関わっていくのであれば、それはオタク的には「解釈の戦い」になるだろう。我々視聴者の頭の中にある「当時」と、『ジオウ』制作陣が捉える該当仮面ライダーの「当時」。物語の背景やテーマの咀嚼。歓喜と悲嘆が入り混じる、血を血で洗う「解釈戦争」だ。

 

平成仮面ライダーというシリーズが、この解釈戦争という舞台で、正面からボールを投げてくる。変化球を投げ続けたコンテンツが、満を持してストレートを放つ。自身の歴史に、がっぷり組み合うというのだ。約20年を追ったファンとして、こちらも全身でキャッチングしていきたいと思う。

 

という感じで、『仮面ライダージオウ』の感想を綴る「ZI-O signal」(ジオウシグナル)、初回でした。また来週、お会いしましょう。

 

 

ジクウドライバー、ぐるぐる回るのが楽しいですね。ジオウは片手、ゲイツは両手で回す感じだろうか。

 

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