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感想『仮面ライダージオウ』第24話「ベスト・フレンド2121」ZI-O signal EP24

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『仮面ライダージオウ』第24話は、前回に引き続き山口監督&下山脚本。「シノビ編」「クイズ編」「リュウガ編」と続いてきた『ジオウ』第2章も、現状最後の未来ライダーである「キカイ編」までが終了。二話構成ということも考えれば、24話である今回が正真正銘の折り返しなのかな、といったところ。後半戦の幕開けがアナザージオウ、というのも楽しみですね。

 

第1章では、主にレジェンドライダーの時代を巡ってきたジオウ。ビルドやエグゼイドに始まり、各ライダーが活躍した時代に行ったり来たりしながら、ライドウォッチを継承し、特定の条件下でしか撃破できないアナザーライダーと戦うストーリー。ここでは、主に「過去」を扱ってきた訳ですね。そして、年明けからの第2章では、まだ見ぬ「未来」の仮面ライダーが登場。オーマの日がクローズアップされ、そこを境に「オーマジオウ未来」と「ゲイツリバイブ未来」に分岐する可能性が示され、「未来」を奪い合う未来争奪戦へと突入。「過去」に始まった物語が「未来」に向いて、それも今まさに佳境に突入している、という段階。

 

先週の公式ページでも白倉プロデューサーが書かれていましたが、今回の24話は、そんな『ジオウ』のひとつの到達点。つまりは、「ソウゴには未来を創造する能力が備わっている」という重大な要素が明かされた回でした。これ、本当に『ジオウ』的には大きすぎるニュースで、これまでの諸々の背景がひっくり返る可能性と同時に、物語全体の輪郭がぼんやりと見えたような、非常に大事なポイントだと思うんです。

 

などという辺りに触れながら、『仮面ライダージオウ』の感想を綴る「ZI-O signal」(ジオウシグナル)、今週もいってみましょう。

 

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アナザーキカイとパスワード

 

まずもって、今回の出来事を整理しておきたい。まず、ソウゴは白ウォズが言うところの「予知夢」で2121年の仮面ライダーキカイと出会い、2019年に発生したアナザーライダーがアナザーキカイであることを突き止める。24話では、「予知夢」内でBFFという単語を得て、パスワード入力による機能停止(触媒の安定化?)を狙うも、BFFは正解ではなかった。ツクヨミの介入によりKINGが入力され、キカイミライドウォッチが完成。その後、ウォズによるアナザーキカイの撃破に至る。

 

 

しかしこれ、オチとしてそもそもの前提が違っていた、という話。まず「予知夢」は、未来のことを夢で予見していた訳ではなく、「ソウゴが夢見た2121年が未来の現実として創造されていた」、と。だから、仮面ライダーキカイは元々存在しなかったが、ソウゴがキカイの夢を見たからこそ誕生してしまった。おそらく無意識に、幼い頃に遊んでいたロボットの玩具があり、そこからの発想であのようなディストピアが形成されてしまった。そこから、ソウゴが今を生きる2019年にアナザーキカイが誕生。

 

パスワード入力についても、おそらく最初からキカイにその機能が備わっていた訳ではなく、①ソウゴ自身が「機械だからパスワードで停止できるはず!」と思いついたから、②パスワード機能が2121年のキカイに適用(創造)され、③自動的にそれが2019年のアナザーキカイにも適用された、ということと推察できる。つまり、唐突に思えたパスワード設定も、ソウゴが単に「思いついたから」という、正真正銘の突拍子もない展開だったのだろう。

 

正解のパスワードがBFFではなくKINGだったのは、まだソウゴ自身が未来創造能力をコントロールできていない、という演出意図かと思われる。無意識に、幼い頃に遊んでいたロボットに書いたKINGで創造していた、と。例の追試の問題についても、一度は創造に失敗しているが(23話冒頭)、追試の追試では成功している(24話)。本人も気づかないところで、未来創造能力が発揮されたりされなかったり、という状態なのだろう。

 

(前回の感想で予知夢について色々と考えていたのが全部無意味になって、いっそ清々しい気分です・・・)

 

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ソウゴの未来創造能力が持つ意味

 

「夢見れば(思えば)、未来を創造することができる」。本人が現状では無自覚とはいえ、非常に強力な力である。この能力がソウゴに備わっていることを考えると、まず、例の夢(ダイマジーンが暴れる中で謎の男に王になることを告げられる)が非常にキナ臭くなってくる。ソウゴ自身は「夢で見た」と語っていたが、これ自体も彼が確定させた未来の事項かもしれない。つまり、オーマの日も、オーマジオウの支配も、荒廃する2068年も、「ソウゴが夢見たから」そうなった可能性があり、まさに「主人公こそが全ての元凶」という構造が見えてくる。将来が魔王という時点ですでにその線は濃かったが、それよりもう一段上の次元で「元凶」なのかもしれない。

 

思えば、「なんかいける気がする!」という彼がよく発する台詞も、意味深である。「(想像すれば)いける気がする」と読み替えれば、こんなにも不気味なものはない。思えば思い通りになるだなんて、シンプルに最強ではないか。

 

仮面ライダージオウ Blu-ray COLLECTION 1

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また、この感想連載でも何度か触れてきた、「なぜ2018年なのか問題」についても、ひとつの仮説が示せる。つまり、将来オーマジオウになる存在を過去で殺して未来を変えたければ、赤子のソウゴがいる2000年辺りに行った方が容易な訳で、わざわざ18歳という中途半端な時代を選んだ理由がここまでずっと不明だったのだ。なぜ、ゲイツとツクヨミは2018年にやってきたのか。これももしかしたら、18歳のソウゴが無意識下で「同年代の友達が欲しい」と夢見ていたとしたら、どうだろうか。ゲイツたちは、自分たちで選択したと思っていながら、実は2018年のソウゴが無意識に望んだ行動を取らされていたのかもしれない。

 

更にもっと思考を掘っていくと、平成ライダーという歴史そのものにまで辿り着く。なぜ平成ライダーは2000年に始まったのか。それはもしかしたら、ソウゴが生まれた西暦と同じだから、という理由なのかもしれない。

 

未来を創造できる人間が2000年に生を受け、彼の無意識下での想像による創造でクウガが生まれ、アギトが活躍し、龍騎の世界が始まったとしたら。ソウゴが探偵という職業に興味を持った頃にダブルが戦い、高校生に憧れたらフォーゼが、警察官を目指していたかもしれない年頃にはドライブが生まれたのかもしれない。ビルドの頃は、社会の授業で三国志を習ったりしていて。「常盤ソウゴ」という存在こそが、平成ライダーの歴史を創造してきたとしたら、果たして彼はその真実をどう受け止めるのだろうか。

 

・・・などと、未来創造能力については、ついつい妄想が膨らんでしまう。「ソウゴが無意識でそう望んだから」と言ってしまえば、『ジオウ』という作品が持つあらゆる展開や理屈や粗が説明できてしまう可能性があり、非常に便利で、この上なく危険な設定とも言えるだろう。あまりにもワイルドカードが過ぎる。

 

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「第三の未来」の可能性

 

しかし、ソウゴの未来創造能力は、大きな希望と言うことができる。現状、オーマの日を境に、「オーマジオウ未来」と「ゲイツリバイブ未来」のふたつの可能性が示されており、二者択一、つまり、ソウゴとゲイツはその片方しか勝ち得ないことが(主に白ウォズから)説明されていた。

 

そんな状況下での、未来創造能力である。つまり、ソウゴが仮にこの能力をコントロールできたとしたら、「オーマジオウ未来」でも「ゲイツリバイブ未来」でもない、「第三の未来」を創造することができるかもしれない。ジオウとゲイツが戦うのではなく、肩を並べる新たな未来。それを、ソウゴが実現できる可能性が示されたのだ。

 

冒頭で『ジオウ』のこれまでのストーリーを振り返ったが、まず「過去」を扱い、次に「未来」の可能性に翻弄され、その果てに、新たな未来を自ら創造し、それを画する。ロジックはやや難解ながら、メッセージはいたってシンプルである。「未来は自分で作れる」。仮面ライダーというヒーローが、過去に学び、未来と対峙し、そうして、新たな可能性に歩を進める。実に真っ当な結論がそこには待っているのかもしれない。

 

番組冒頭のナレーションでは、このように述べられている。「オーマの日、仮面ライダーの時代を画する審判の日。それは歴史の終わりか、それとも始まりか。選べ!我々自身の未来を!」。「仮面ライダーの時代」そのものを創造してきたかもしれない主人公が、オーマの日にそれを画する(物事をはっきり分ける、区分する、の意)。それは平成ライダーという歴史の終わりか、それとも新たな元号での歴史の始まりか。未来を選ぶのは、ゲイツであり、ソウゴなのだ。

 

今回示されたソウゴの未来創造能力は、物語の根幹を成す設定でありながら、そのゴールを示すような、劇的な要素である。今後も、物語がこの要素をどう扱っていくのか、大変楽しみ、といったところ。

 

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タイムジャッカーとツクヨミ、フューチャーリングキカイ

 

ということで、私もやや興奮気味にキーボードを叩いてしまいましたが、今週はもう本当にここのところが肝でしたね。そりゃあ、ツクヨミが恐怖するのも頷けます。

 

他のトピックとしては、タイムジャッカー側の動向。ウールがあまりにも可哀相すぎて酷い。オーラ役の紺野彩夏さん、すごく可愛いお顔立ちなので、「敵陣営でありながら自分の仲間を心配する気持ちに嘘はない」という展開にやけに説得力があって・・・。あんな満面の笑みでライドウォッチを再装填するとは思わなかった。ワルすぎる。

 

そして、またもや時間を巻き戻し、ツクヨミの命を救ったソウゴ。今回は前回と状況が逆だったこともあり、ゲイツもソウゴことジオウⅡの悪魔のごとき能力を目にすることとなった。人の生死すら操れる、時間操作能力。これに加えて、未来予知、そして、因果律操作とも言えてしまう未来創造能力。あまりにもハイパーでムテキすぎるジオウⅡ。こりゃあ、サイキョウー!の看板に偽りなしですわ。

 

仮面ライダージオウ DXキカイミライドウォッチ

仮面ライダージオウ DXキカイミライドウォッチ

 

 

ウォズのフューチャーリングキカイは、一般人を機械人形にすることができるという、さらっととんでもない能力でしたね。しかし以前も書いたけれど、ジオウやゲイツのアーマータイムに比べて、フューチャーリングはあまりシルエットが変わらないので、インパクトとしてはやや弱いですね。緑の蛍光色と黄色の組み合わせは良い感じでドギツかったですが。

 

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次回、アナザージオウ襲来!

 

さて、そんな激動の24話に続き、次回はアナザージオウが出現。通常のロジックだと、アナザージオウが出現した時点でジオウは消えてしまうはずだが、どうして同居できるのだろうか。また、これにて「オーマジオウが(もしくは反対にジオウこそが)アナザージオウである」という説が崩れたことにもなりますね。キモカワなデザインであるアナザージオウ、その戦いぶりにも期待がかかります。

 

 

そしてゲイツは、ゲイツリバイブになるアイテムを遂に入手。アナログ時計、デジタル時計、スマートウォッチ、等々のモチーフに続き、今度は砂時計。砂時計といえば「ひっくり返す」という動作が出てくるとは思いますが・・・。

 

ということで、いよいよ佳境の『ジオウ』。番組はあと半年ありますが、「平成」が終わるまではあと約2ヶ月。「平成ライダー」の総決算なので、その頃に大きな展開が起きると踏んでいるのですが、果たして。(今週は月曜に更新できたぞ!やったぜ!)

 

仮面ライダージオウ DXタイムマジーンゲイツモード&ディエンドライドウォッチ

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仮面ライダージオウ Blu-ray COLLECTION 1

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