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感想『仮面ライダージオウ』第22話「ジオウサイキョウー!2019」ZI-O signal EP22

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『仮面ライダージオウ』第22話は、前回同様、田崎監督&下山脚本による主役パワーアップ回。鏡の世界や巻き戻る時間に未来予知など、様々な映像処理に見応えを感じた回でした。特撮番組って、やはり一般ドラマでは中々観られない映像表現が醍醐味だと思うので、SFXもVFXも盛り盛りな映像って、やっぱり楽しいなあ、と。そんなことを薄っすらと考えながら鑑賞していました。

 

話がいきなり脇道に逸れますが、同日、ルパパトも最終回でした。未だにライダーと戦隊の放送順が逆になったのに馴染めていないのですが、ジオウがパワーアップして、その直後に大団円の戦隊最終回があるというのも、感情の運び的にいいもんですね。詳しい感想は昨日更新した記事に書きましたが、大変楽しめた一年間でした。『リュウソウジャー』も楽しみですね。

 

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ということで、『仮面ライダージオウ』の感想を綴る「ZI-O signal」(ジオウシグナル)、今週もいってみましょう。

 

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『ジオウ』のルールを破壊するジオウⅡ

 

先週の感想で書いたのですが、やはり予想通りというべきか、ジオウⅡは『ジオウ』世界のルールを根本的に破壊していく超強力なフォームでした。

 

仮面ライダージオウ RKFライダーアーマーシリーズ 仮面ライダージオウ?

仮面ライダージオウ RKFライダーアーマーシリーズ 仮面ライダージオウ?

 

 

これまでの『ジオウ』の主なストーリー構成として、①アナザーライダー出現、②レジェンドライドウォッチ獲得、③新アーマーでアナザーを倒す、という大筋があって。時にその②が話運びの主軸になって、「ヤツを倒すにはどうすればいいんだ」という問題提起に繋がっていたんですよね。「クイズ編」もこれの変化型だったし、「オーズ編」もこの②でストーリーにギミックを盛り込んだりしていた。

 

しかしジオウⅡは、この②をばっさり破壊してしまう力を持っている。対応するウォッチが無くても、ジオウⅡ単体の能力でアナザーライダーを倒すことができる。これは、『ジオウ』の物語構成的にかなり革命的なことなんですよね。構造的に、①からいきなり③にいけてしまう。

 

ちなみに、テレビ朝日の公式サイトによると、具体的には腕のアーマーにアナザーライダー撃破能力があるようで。説明がいい感じで小難しいのだけど、要は「アナザーライダーを倒せるよ!」という理解で良いのかな。また、サイキョーギレードの解説にも「あらゆる物を変幻自在のレンジで容易に破壊」などと書かれていて、とにかくジオウⅡは色々と撃破できる超チートな存在なんだと。

 

フレックスアームガーダーⅡ

 

仮面ライダージオウⅡの前腕部用防具。機能強化型フレックスアームガーダーで、衝撃吸収力と圧力分散性能が大幅に向上された。さらに特殊フレーム「ツインアングル」が装備され、マゼンタリーマジェスティと呼ばれる特殊エネルギーフィールドを形成することで、タイムラッシュアームⅡやジオウリープハンドⅡにアナザーライダーを撃破する力を与えることができる。

 

ライダー|仮面ライダージオウ|テレビ朝日

 

サイキョーエッジ

 

サイキョーギレードの刃。一振りで山を切断する程の切れ味を誇る。
素材にはフォースキャリアとして光子が封入されており、セコンドトランスレーターにより変換されたエネルギーを注入することで、多種多様な形状に生成することができる。さらにジカンギレードと合体し、サイキョーギレードとなることでギレードエッジより敵の固有振動周波が伝播され、あらゆる物を変幻自在のレンジで容易に破壊することが可能。

 

ライダー|仮面ライダージオウ|テレビ朝日

 

そして、物語的には、「ジオウがレジェンドの力に頼らないパワーアップを成し遂げた」という点で、大きな意味がある。しかも前述のように、対応のアナザーライダーをジオウ単体で撃破できるようになり、いよいよレジェンドの能力が不要に思えてくる。ジオウことソウゴが、先輩たちや未来のライダーから何らかを継承するのではなく、これまでのそれを踏まえた上で、自らの決断のみで進化していく。ここに、間違いのない「オーマジオウへの一歩」がある訳ですね。だからツクヨミはあそこまで焦る。

 

光と闇、清濁を全て受け入れる。同時に、ある程度の未来を予知し、それを変える行動を取ることまでできる。もちろん、王様というのは首長な訳で、綺麗ごとばかりではやっていけないだろうし、時には闇を抱えた決断を下す必要もあるだろう。ソウゴは、ただ純粋な「民を守りたい!」という願いから、もう一歩、王として負の側面を受け入れる器の大きさを示した。以前、下山脚本と毛利脚本におけるソウゴの人物描写の違いについて書いたが、まさに今回、下山脚本らしいソウゴの決断だったように思う。

 

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実質の「龍騎編」として

 

『龍騎』的に言うならば、「清濁」というのは同作の大事なポイントでもあった。仮面ライダーは必ずしも正義のヒーローとは限らない。殺人を犯す刑事もいれば、他人を弄ぶゲーマー気質の若者や、金のためにライダーをやる男も、脱獄犯のライダーもいる。かと思いきや、ただ生きたいという願望に正直なヤツもいたり、恋人のために自己犠牲を厭わない男までいた。城戸真司は、龍騎として戦った一年間で、そういった清にも濁にも直面してきたのだ。

 

もちろん、最終的に戦いはリセットされ、そんな真司の記憶は無かったことになった。しかし、「オーズ編」の映司のように、例えライダーとして戦っていなくても、同じような理解に至る、そういったレジェンドの姿には感慨深いものがある。おそらくこの場合の真司は、ジャーナリストとして色んな人間の人生を見てきたのだろう。その上で、自分の負の感情をも受け入れる、そういう度量のある男になっている、と。

 

そういった、『龍騎』における混沌とした価値観の存在を、「何のために戦うのか」という大きなテーマに内包させ、「王になるためには清濁全てを受け入れて進む」というソウゴの決断に持って行く。実質の「龍騎編」として、非常に実直なアプローチであった。

 

また、ラストの真司と編集長の再会にはグッときましたね。ふたりとも歳を取っているけれど、空気感は当時のままで。ジーンときました。しかし、『龍騎』当時の演出テンションならほぼ確実にあの後水に落ちてますね・・・。「あ、落ちないんだ」などと感じてしまったのは、いくらなんでも慣らされすぎだ。

 

ちなみに、スピンオフ『龍騎』に関しては、かなりダークな話運びになるようで。

 

そんな、須賀さんの活躍は、今度は、舞台を「RIDER TIME 龍騎」に移して、見ることができるはず!井上敏樹さん脚本の、(地上波では放送できない?!くらいの)ディープな世界で、城戸真司が駆け回ります!!!そして、出演キャストの追加情報も、遠くないうちに・・・ こちらは、こちらで気になる方も多いかもしれません・・・いったい、どなたが出演してくださるのか・・・

 

今回、ジオウスピンオフ作品として、「RIDER TIME シノビ」も同時期に制作しておりますが、「RIDER TIME シノビ」が、明るく楽しい戦隊番組とするならば「RIDER TIME 龍騎」は、スリリングでダークな仮面ライダー番組。この2本、たとえると、戦隊とライダーの夏映画のような豪華な二本立ての仮面ライダー作品!!!両作品とも本当に完成が待ち遠しい!

 

平成仮面ライダー20作品記念公式サイト | 東映

 

井上先生の『龍騎』といえば、直近ではやはり小説版が思い浮かぶ訳ですが、ああいうテイストになるのだろうか。浅倉あたりかなり突っ込んだ描写もあったけど。そして追加キャストですが、CSM辺りの音声収録といい、メインキャストはかなりの確率で出演してくれそうな予感がしますよね。楽しみですが、取りあえずは座して待つ感じで。

 

小説 仮面ライダー龍騎 (講談社キャラクター文庫)

小説 仮面ライダー龍騎 (講談社キャラクター文庫)

 

 

あと、そういえば先週書き忘れていたのですが、アナザーリュウガのデザインに関して。首回りを中心に金色のラインが入っているんですけど、これ、仮面ライダーリュウガのNGデザイン稿にそっくりなんですよね。もしかしたら掘り起こされて参考にされたのかな、と邪推してしまう。(リュウガのNG稿は、『ファイズ』同時に発売された『仮面ライダーSUPER BOOK』に掲載)

 

仮面ライダーSUPER BOOK

仮面ライダーSUPER BOOK

 

 

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来るべきオーマの日に向けて

 

話の終盤、ゲイツとツクヨミが焦っていたのが印象的でしたね。しかしあの庭園っぽいロケーション、確か「ビルド編」のラストでも「ビルドの歴史は消えた・・・」とかやってた場所ですよね。このふたり、気持ちが急くとあそこに行くのか・・・!?

 

ゲイツの決死の作戦すら巻き戻して無かったことに出来てしまう、そんなジオウⅡの新たな力。それは、ツクヨミらが知っているオーマジオウの力でもあった。ある程度直近の過去なら修正できて、同時に、未来を見通すこともできる。正直、めちゃくちゃ悪魔じみた能力ですよね。「オーマジオウ未来」では、この力を使って世界を支配していたらしい。

 

仮面ライダージオウ DXジオウライドウォッチ?

仮面ライダージオウ DXジオウライドウォッチ?

仮面ライダージオウ DXジオウライドウォッチ?

 

 

何度も書いてますが、『ジオウ』の物語の面白さって、まさにこういうところだと思うんですよ。ソウゴが善かれと思ってやっていることが、着実に最悪の未来へ進んでいく。このジレンマ。レジェンドライダーの力を集め、時間を操る能力まで手に入れ、ソウゴは「最高最善の魔王になる」と誓っていても、重要なのは「ジオウが力を増している」という動かしようのない事実なんですよね。仮に正義のソウゴがいても、何らかのきっかけで精神が闇落ちしたら、その時点で最強のパワーを有するオーマジオウに直結してしまう。

 

だから、ゲイツやツクヨミは、本来ならソウゴに力が集まらないように誘導しなきゃならないのに、ソウゴの人の善さにほだされてしまい、中々その実行に至れない。そんな「甘さ」のツケが遂に表面化してしまったのが、今回のジオウⅡでもあるんですよね。「自分たちならソウゴを魔王じゃない未来へ導けるかもしれない」、なんて、思い上がりだったのかもしれない。ゲイツやツクヨミは、そういう自己嫌悪に陥り、苛立ちを隠せない。ゲイツ自身、ソウゴを戦友として認めてきているからこそ、ここが難しい。

 

ふたりが遂に非情な決断を下すのなら、それはやはりオーマの日なのか。そして、その時こそが、ゲイツリバイブの生誕なのか。「キカイ編」が終わればおそらくミライドウォッチが3つ揃うので、いよいよこの辺りに踏み込みそうですね。

 

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次回、キカイ編突入

 

『キカイダーREBOOT』ネタでキャスティングされるのは、薄々予想していたけれど、まさか本当にそうくるとは。

 

キカイダー REBOOT [DVD]

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『キカイダーREBOOT』は、色々と残念な点も多いのですが、白倉プロデューサーが仕掛けてきたリアル路線のヒーロー物として、そのアプローチ自体はすごく好きなんです。『仮面ライダー THE~』シリーズから、『REBOOT』、細かく挙げれば『4号』等々を経て、ついにその路線が商業的にも成就したのが『仮面ライダーアマゾンズ』だと感じていて。そういう意味で、俯瞰すればその後の試金石だったかもしれない稀有な一作なんですよね。

 

 

仮面ライダーキカイのポイントは、2121年の未来に存在する、ということ。『ジオウ』の物語に登場した年代で、ずば抜けて未来の話。おそらく「ゲイツリバイブ未来」に属する訳だけど、救世主が平和を勝ち取ったはずの未来で、機械生命体ヒューマノイズが世界を支配している、と。ゲイツくん、君はどんなに頑張っても、どっちの未来でも恒久の平和を勝ち取ることができないのか・・・。なんと不憫な。

 

そんなこんなで、次回、物語もそろそろ折り返しの第23話。しばらくはジオウⅡが大活躍するでしょうから、そのアクションにも注目ですね。それにしても、今回の黒ウォズはウッキウキであった。あそこまでノリノリで祝われると、観ていて非常に気持ちが良い。

 

あ、あと、平成ライダー同人誌制作も進行中です。もうちょっとゴールが見えたら詳しく告知しますので、よろしくご検討ください。