ジゴワットレポート

映画とか、特撮とか、その時感じたこととか。思いは言葉に。

とにかく『仮面ライダー鎧武』5話の話がしたい!『鎧武』は5話!!結局のところ5話なんですよ!!!

もう何十回、もしかしたら三桁に届いているかもしれないが、今日もまた『仮面ライダー鎧武』の5話を観てしまった。『鎧武』という作品は結局のところ5話なんだと、言い続けてもう10年になる。

 

そう、10年なのだ。2013年に放送を開始した『鎧武』は、2023年に放送10周年。時が過ぎるのは本当に早い。戦極ドライバーを買うために発売日の早朝に店頭に並んだのも、次々と発売されるロックシードを買い込んで紙袋にぎゅうぎゅうに詰めて持ち帰ったのも、アームズチェンジシリーズを組み替えて夜な夜な遊んでいたのも、今でも鮮明に覚えている。あれがもう10年前。なんということだろう。改めて回想すると背筋が凍る思いだ。

 

『鎧武』10周年、何か公式の展開はあるのだろうか。大人の事情によるハードルもいくらか察せられるとこだが、正月にはこういうツイートもあったので、どうしても期待してしまうのが本音である。

 

 

さて、話を戻して。『鎧武』語りのひとつとして、よくインターネットでは「初瀬が死んだあたりから鎧武は面白くなった」という声を見かける。おいおいおいおいおい。これに「おいおいおいおいおい」と言い続けてもう10年になる。なんということだろう。

 

まあ、でも、確かに。『鎧武』の本懐は2クール目からの種明かしの連続だ。1クール目は「知らずのうちに大人たちの実験材料にされていた若者たち」、続く2クール目に物語は「その実験の背景と現実に打ちのめされる主人公たち」にシフトしていく。1クールを丸々使って前振りをして、2クール以降にそれをひっくり返していく。2013年当時、『仮面ライダーW』以降の「2話前後編構成」と玩具販促のバランスが確立されていた時代に反旗を翻すかの如く縦軸マシマシの作品が登場したのは、何度思い返しても実にセンセーショナルだった。その本領発揮が、初瀬死亡あたりからの展開だ。そりゃあ、文句なしに面白い。

 

しかし、1クール目、そして5話こそが至高なのだと、場末のブログでくらい叫ばせて欲しい。5話なんです。結局、『鎧武』は5話なんですよ。5話5話5話。

 

引用:仮面ライダー鎧武/ガイム 第5話『復活!友情のイチゴアームズ!』 | 仮面ライダーWEB【公式】|東映

 

縦軸マシマシの同作において、その構成がカタルシスをもたらす印象的なエピソードといったら、読者諸賢はどれを思い浮かべるだろうか。そう、45話と47話ですね。もちろん、そうですよね。やだなぁ、言わなくても分かってますって。

 

まずもって45話「運命の二人 最終バトル!」。『鎧武』はね、結局のところ45話なんですよ。そう、45話なのだ。45話45話45話。インベスの大群を従えて対立する紘汰と戒斗。それぞれ、何を想うのか。何を悔いるのか。何に未来を見るのか。強さとは、弱さとは、力の意味とは何か。決定的にすれ違う問答を経て、絶叫と共に変身。そこでガツンと鳴る「乱舞Escalation」。ふぉぉぉおお!!最高!最高じゃあないか!!!俺たちが最強の力手に入れたとしてその後にこの目にはどんな世界映るのだろう!??? さ、最高……。最高だぁぁ……。思い返しただけで血が滾る。私は『鎧武』45話みたいな展開が観たくて仮面ライダーを含むあらゆる創作を摂取しているのかもしれない。と、言いたくなるほどに。断言したくなるほどに。

 

乱舞Escalation

乱舞Escalation

  • 葛葉紘汰・駆紋戒斗(C.V. 佐野 岳、小林 豊)
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  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

そして47話「変身!そして未来へ」。『鎧武』はね、結局のところ47話なんですよ。そう、47話なのだ。47話47話47話。確か公式読本だったか、制作段階において『鎧武』が全何話で終わるのか、その話数がギリギリまで分からなかったようで。それを受け、メインライターの虚淵さんは仮にひとつ前で終わってもいいように「変身だよ貴虎」あたりのシナリオを構成されたと。つまり、貴虎が目を覚まして終幕という可能性もあった訳だ。しかし実際は47話が必要になったので、サブライターの鋼屋ジンさんがエピローグを手掛けられた。『鎧武』46話までの怒涛の展開に、あとなにかひとつ、付け足すとしたら。それはやはり、ミッチの再生の物語なのだろう。

 

「すみません、紘汰さん。やっぱり僕は、何もやり遂げることができませんでした……」

 

「そんなことねぇよミッチ。お前すげぇ頑張ったじゃねぇか」

 

ここ……。ここなんですよ。さ、最高……。最高だぁぁ……。思い返しただけで血が滾る。私は『鎧武』47話みたいな展開が観たくて仮面ライダーを含むあらゆる創作を摂取しているのかもしれない。と、言いたくなるほどに。断言したくなるほどに。

 

紘汰とミッチの関係性、互いが互いの背中を追っていたのかもしれない、憧れと憎悪と友情が渦巻いたふたりだけの距離感。その終着点として、遠い宇宙の果てから地球を見守っていた紘汰が孤軍奮闘するミッチを助けにやってくる。ミッチは紘汰のようなヒーローになりたくて。紘汰は道を間違えたりもしたミッチに故郷を託したくて。こんな、こんな素晴らしいエピローグがあってたまるかと。その後の主題歌は言わずもがな、やはり鎧武の大橙丸を龍玄がキャッチするのが、もう、アアッ、いい、いい……。よすぎる……。抜群のコンビネーションで射撃するカットは全てが美しい……。

 

だからつまり、45話と47話が大好きという話なのですが、だからこそ5話なんですよ。もう分かりましたね、私の云わんとするところが。『鎧武』5話「復活!友情のイチゴアームズ!」は、45話の「強さや力の問答を繰り広げ対立する紘汰と戒斗」、そして47話の「互いに互いを高め合うように肩を並べる紘汰とミッチ」、その!!両方が!!見事に!!パッケージングされているんですよ!!

 

『鎧武』5話、龍玄の華々しい初陣や無駄に巧いカードさばきを披露する戒斗など前半も見どころたっぷりですが、やはり後半。インベス2体を従えてチーム鎧武に戦いを挑む戒斗。それにひとり立ち向かうミッチ。見るからに多勢に無勢。龍玄はひたすらバロンの攻撃を受け続ける。

 

「なんで逃げねぇんだよ。勝ち目ねぇぞ!」

 

「きっと、紘汰が見てるからだよ」

 

「俺が!?」

 

「ミッチは、紘汰に憧れて、励まされて、だから強くなろうとしてるんだよ。そんなミッチが紘汰の前で、弱音吐ける訳ないじゃない!」

 

「……俺が、アイツを強くした!?」

 

見事なまでに、47話がこの辺りのリプライズとして機能しているんですよね。ミッチと紘汰の関係性って、途中で本当に色々…… 色々ありましたが、ここに始まってここに還ってくる。『鎧武』とはすなわち、ミッチと紘汰の話なのだ。

 

戦国乱世

戦国乱世

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そして舞にベルトをくれと叫ぶ紘汰。「俺は俺自身のために戦う。そのための力が欲しい」「あのベルトは俺しか使えない。俺にしかできないことをやり遂げるための力。俺はそいつを引き受ける。そいつがきっと、大人がよく言う責任ってやつだろ」。

 

この台詞、「引き受ける」という表現が実に紘汰なんですよね。「全うする」とか「振るう」とか、そういうのじゃない。「引き受ける」。自身が持ってしまった過ぎた力に責任を持つ。その覚悟と決意。この「引き受ける」という紘汰のマインドは、物語終盤、オーバーロードや神と化して青い星を去る局面にまで繋がる訳です。

 

ついに鎧武に変身。バトルフィールドを拳でぶち壊し、ガラスが舞うような煌びやかなカットで遂に放たれる決め台詞。「ここからは俺のステージだ」。ミッチを庇い手を差し伸べる紘汰。そして、対するバロンがどこか嬉しそうに語り始める。

 

始動 鎧武

始動 鎧武

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「やはりな!弱さの枠には収まらない奴。……だが、貴様らはこのベルトを持て余している。力を示し、弱者を支配する。強さを求める意思が無い!」

 

「違う!強さは力の証明なんかじゃない!」 「強い奴の背中を見つめていれば、心砕けた奴だってもう一度立ち上がることができる。誰かを励まし、勇気を与える力。それが本当の強さだ!」

 

このシーン、バロンのバナスピアーを腕と拳で捕える鎧武が最終決戦と同じでそこもすごく昂ぶるのですが、何より紘汰と戒斗の「強さ議論」なんですよ。これも、45話が完全なるリプライズになっていて。思い返せば、ユグドラシルが物語の真ん中に出てきてからは、鎧武とバロンはほとんど戦っていない。あまりに強大すぎる組織を相手することもあり、若者同士で争う話の筋は縮小していくのだ。意見の相違はあれど、明確に戦うことはほとんど無かった。だからこそ、時に共闘したふたりが最終決戦で袂を分かつ展開が痺れる。

 

紘汰と戒斗の数少ない決闘の場面。そして、実は初めて本格的に火花が散ったのもこの5話。紘汰は何のために戦うのか。戒斗は何のために戦うのか。それぞれの譲れない信念は、5話の陣取りゲームも、45話の世界の命運をかけた決戦も、変わらないのである。ここに始まってここに還ってくる。『鎧武』とはすなわち、紘汰と戒斗の話なのだ。

 

そして終幕、未曾有の侵略を引き受けて宇宙に旅立った神様は、知略に溺れ、大人に食い物にされ、心が砕けた奴を、もう一度立ち上がらせるために故郷を訪れる。励まし、勇気を与えるかのごとく……。

 

言うまでもなく1クール目の展開は、その展開の全てが2クール目以降に向けた仕込みである。全ての争いも、友情も、疑惑も、大人達の掌の上の出来事だった。若者達にとっては一世一代の大きな出来事でも、世界が瀕している局面からするとほんの些細な小競り合い。しかし、だからこそ。舞台が大きくなっても、もう引き返せなくなっても、彼らはずっと彼らのまま信念に懸けていたのである。そんな果てしないロードマップの実質的な出発点であり、構造的な「答え」が既に示されていた、作品全体の魅力が見事にパッケージングされていたのが、他でもない5話なのだ。そう、『鎧武』は5話なのだ。結局のところ5話なんですよ。5話5話5話。

 

ここまで付き合ってくださった酔狂な貴方は、今ものすごく、『鎧武』の5話が観たくなっていることだろう。お手元のスマホでぜひ動画配信サービスにアクセスしていただきたい。改めて観て欲しい、『鎧武』の5話を。「嗚呼、こんな頃もあったな」というノスタルジアは、きっと全47話の名場面の数々を、鮮やかに脳内に蘇らせることだろう……!『鎧武』5話、最高~~~~!!!

 

※※※

 

そして、そんな『鎧武』の5話とか45話とか47話が好きすぎるあまり、放送10周年を(勝手に)記念してオリジナルのイメージソングを制作しました。2023年4月2日(日)に動画を公開します。よかったら聴いてやってください。「解釈」、全部込めました。

 


www.youtube.com

 

各種サブスク配信もあります。(▼ 試聴できます!)

 

フィンブルの風

フィンブルの風

  • Fic Sound
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感想『シン・仮面ライダー』 可笑しさに酔え。歪曲に震えろ。これが再認識エンタテインメントだ。

平成ライダー世代である。

 

幼心に『BLACK RX』に思い出がありつつも、しっかり腰を入れて鑑賞したのは『クウガ』が初めて。それ以降、日曜に仮面ライダーを観る生活を送って二十年以上が経った。昭和ライダーにしっかり触れたのは、無限の時間を持て余していた大学生の頃。レンタルビデオ屋でDVDをごそっと借りてきては、タワーのように積んで連日をかけ鑑賞した。

 

そうして出会った初代『仮面ライダー』を、この令和5年にまた、『シン・仮面ライダー』への予習として鑑賞した。久方ぶりに第1話から鑑賞すると、藤岡弘の体当たりの演技に感銘を受ける。大野剣友会による生々しいアクションは、ショッカー戦闘員をちぎっては投げ、ちぎっては投げ……。カットを細かく切り替え、跳躍と共に岩壁の頂に降り立つ仮面ライダー。番組のフォーマットが確立するにつれ、そのヒロイズムに安定感がもたらされていく。

 

引用:シン・仮面ライダー : 作品情報 - 映画.com

 

しかしながら、私は『シン・仮面ライダー』に明確な不安があった。それは、原典『仮面ライダー』の今となってはノスタルジックな演出の数々を、そっくりそのまま再演するのではないか、という点だ。

 

「ライダぁぁぁぁァァ……」と鋭い眼光のまま溜めるように叫び、見栄がキレる変身ポーズを放ち、画面が極彩色に包まれ仮面ライダーが登場、目出し帽を被ったショッカー戦闘員が仮面ライダーをわらわらと取り囲み、泥臭いカットが長回しで展開され、ライダーの跳躍にワンカット+SE、空中回転にワンカット+SE、ふらっと落下しつつもキックのポーズにワンカット+SE、そしてショッカー怪人は突如として人形になり崖の上から人権の無い勢いで落下し爆散する。まさか、「そういった様式美」をあえて描き直すような、そういった作品になるのではないかと。予習をしながら、様式美の数々に頷きつつも、少しの不安が過ぎる。

 

というのも、シンシリーズの前作にあたる『シン・ウルトラマン』が、割とそういった方向性にあったからだ。吊り人形の操演をそっくりそのままやったり、当時の印象値や名場面の数々をかなり忠実に再映像化する。ただ、『シン・ウルトラマン』に限ってはこれが功を奏していた。『ウルトラマン』のTVシリーズを一本の映画に再構成しつつ、青い星を守ってくれた銀色の巨人への憧憬をテーマとするならば、牧歌的かつノスタルジーに浸れる塩梅で構築することに異論はない。「懐かしさ」や「古めかしさ」を感情的なギミックに用いていた訳だ。

 

 

しかしながら、『仮面ライダー』はちょっと違う。

 

変身ポーズ、戦闘員、藤岡弘によるドスの効いた低い声、男臭い掛け声、跳躍、そしてキック。その全てが様式美としてあまりに強く認知されたが故に、それをそっくりそのままやると何かのコントやコメディを見せられているような、そんな恐ろしさを孕んでしまっている。本家東映が平成以降に制作した場合においても、大集合系の映画で昭和ライダーがその様式美を強めに振りかざすと、途端にフィクションの線引きが乱高下するのだ。なんだかちょっと、おもしろ可笑しくなってしまう。もはや、あの様式美それ自体の美学は、当時のフィルムの中にしか存在し得ないのではないか……。

 

それでは、アプローチを変えてみるか。『シン・ゴジラ』はどうだったろう。こちらは、我々のよく知るゴジラを、進化前というアイデアで「全く知らない恐いもの」として銀幕に登場させた。何か得体の知れない巨大な動く災害が、東日本大震災を想起させながら、福島第一原子力発電所を暗示しながら、無慈悲に日常を踏み潰していく。終戦からまだ数年のあの頃、戦争の記憶が生々しい当時の観客は、初代『ゴジラ』を如何に観たのだろうか。そんな時代背景をも疑似体験できる映画として、『シン・ゴジラ』は実に本歌取りに長けていた。

 

 

『シン・ウルトラマン』が「ノスタルジックの再演」だとするならば、『シン・ゴジラ』は「鑑賞体験の再演」。そしてトリを務める『シン・仮面ライダー』は、何をどう描いてくれるのだろう。庵野秀明監督は、当時『仮面ライダー』を「どういう作品」に観たのだろう。

 

例によって前置きが長くなったが、以下、『シン・仮面ライダー』のネタバレを交えつつ感想を記す。

 

※※※

 

作品冒頭、大型トラックに追われるサイクロン号。派手な映像的な見せ場を重低音と共に立て続け、暴力性を制御できない仮面ライダーがバイオレンスに暴れ回る。「掴み」の強い導入だが、物語はそこからノンストップで転がり続ける。クセが強すぎる敵怪人が次々と顔を見せては、あの手この手でライダーを殺そうとする。元となった虫や動植物のパワーを振りかざし、ある者はシンプルに暴力で、ある者は実験都市の長として、ある者は狡猾な暗殺者のように振る舞う。本郷猛と緑川ルリ子は、政府筋の謎の男らの協力を得ながら、ショッカーの怪人達を退ける。そして、物語はルリ子の兄に迫っていく……。

 

正直なところ、一本の映画として巧いかと問われれば、私はあまりそうではないと答えるだろう。懐かしの『キューティーハニー』の匂いがするぞ!……などと感じつつも、庵野監督の絵作りは、凝り性と不親切を忙しく反復横跳びし続ける。

 

 

一周してイマドキにもなりつつある人工知能を盛り込んだショッカーの再解釈や、それによるロボット刑事Kのようなキャラクターの立ち回り、プラーナという設定を用いた科学と観念を紐づける構成に、父よ母よ妹よのダブルタイフーンな0号に至るまで、その全てが映画として効果的に機能したとは思えない。盛り込みすぎたが故の結果か、はたから整然さを目途としていないのか。シンプルに劇場用映画としてのクオリティで言うならば、間違いなく『シン・ゴジラ』に軍配が上がるだろう。

 

しかしながら、私は『シン・仮面ライダー』を観ながら強烈な思いに襲われた。正直びっくりした。頭では「なんでこんな粗雑な作りなんだ」と眉間に皺を寄せつつも、身体は反応していた。確かに血が躍っていた。それは、大学生のあの頃にDVDで観た、そして最近までまたもや配信で観ていた初代『仮面ライダー』の、その番組としてのリズム、テンポ、ケレン味、こういったものが見事に再現されていたからだ。

 

結論から言うと、今回は「ノスタルジックの再演」でも「鑑賞体験の再演」でもなく、「テレビ番組の再演」だったのではないか。割と早い段階でそう思い至った。

 

改めて『仮面ライダー』を観ると、作風やテイストが安定するまでの試行錯誤が凄まじい。突貫工事で制作されていた背景もあるだろうが、それによる突発的な展開や整合性をかなぐり捨てたような話運びには、独特の味がある。まずショッカーの怪人が攻めてきて、ライダーはそれを受けて行動を開始する。毎回のエピソードを回すのは、ライダーでもおやっさんでも滝でもなく、あの手この手で人類征服を試みるショッカーの怪人達なのだ。素っ頓狂な計画を進める怪人もいれば、頭脳派な性格を覗かせる怪人もいる。その多彩な造形も相まって、まずはショッカー怪人ありきでバラエティさが担保されていく。

 

演出やテンションもぶれぶれだ。初期にまだ変身ポーズが無かったのは有名な話だが、ライダーが登場するシーンも各監督によってかなり自由な解釈が加えられている。突然コミック的な絵が挟まってコマ送りに変身するシーンもあれば、サイクロンを伴って劇的なライティングで出現したりもする。ショッカーの被害者や戦闘員も、泡になって消えたり、糸が引っ張られるように消えたり、ライダーにビルの屋上から投げ飛ばされて血しぶきを撒き散らしたりする。たまに何が起きたのかよく分からない必殺技が唐突に登場するし、緊迫の危機をなんだかぬるりと脱したり、意図が汲み辛いシーンもあったりする。そしてこれは偶然の結果ではあるが、藤岡弘の撮影中のバイク事故により仮面ライダー2号が登場することとなり、作品のテンションはまるで別物のように変貌する。

 

番組の空気感が明るく刷新され、都会派で小意気な一文字が番組を牽引する。変身ポーズが持ち込まれ、少しずつ我々の知る仮面ライダーの型のようなものに近付いていく。ダブルライダーがそろってからも、当初のおどろおどろしい怪奇テイストからは考えられない、少年仮面ライダー隊やライダーガールズなる組織まで登場する。ゲルショッカーの戦闘員はもはや番組初期の戦闘員とは並び立てないほどにフィクション性を増し、孤独に苛まれていたはずの本郷は数えきれないほどの支援者や戦友を獲得していく。

 

そんな偉大なる歪曲の歴史…… なにがどうしたってそう変化したのか、偶然と結果論と視聴率に応えた末に完走した『仮面ライダー』は、東映の社風に実に忠実な作品だ。言うまでもなく、この手の荒唐無稽さは『仮面ライダー』に限らず時代性による部分も大きい訳だが、とはいえこれが国民的ヒーロー番組として人気を博すこととなった。

 

なにか「きれいなもの」「ととのったもの」というより、とにかくテンションが高く、ハッタリとケレン味に満ちた絵作りが続き、ハイライトでは主題歌をギャーン!と鳴らしながらライダーがエネルギッシュに立ち回る。お話は何がどう飛び出すのか分からないが、正義の飛蝗怪人の格闘がかっこいい。けたたましく響くバイクの排気音がかっこいい。怪人達が仕掛ける多種多彩な作戦がお話に色を付け、それをことごとくライダーが砕いていく。目の前の回が終われば間髪入れず現れる次週の怪人にご期待し、その時その時の都合で演出も設定も着のままに降って湧いてくる。そんな、なんだかちょっと変な作品。

 

あの目まぐるしさ。絵としての熱気の高さ。「荒唐無稽」と書いて「豊かさ」と読むような、番組としての軌跡。

 

『シン・仮面ライダー』には、その足跡が確かに打ち込まれていたのだ。それも、我々の知る「昭和ならではの様式美」に頼ることなく、庵野秀明の作家性による筆致で。この点に、私はどうしようもない愛着を抱いてしまった。「す、すごい!『仮面ライダー』だ!」「俺は今、びっくりするくらい『仮面ライダー』を観ているぞ!」と。

 

引用:シン・仮面ライダー : 作品情報 - 映画.com

 

本作に関する最初のメモの日付は、2016年1月8日。

それから完成までの7年間強の間、自分を支えた最大のモチベーションは「僕の考えた仮面ライダーを作りたい」ではなく「仮面ライダーという作品に恩返しをしたい」でした。

自分にできる恩返しは、ATAC等で過去作の資料保存と啓蒙活動に加えて、「新作」を作ることでオリジナル作品を自作で越えるのではなくオリジナルの魅力を社会に広げ、オリジナルの面白さを世間に再認識して貰う事でした。

・東映(株)事業推進部発行『シン・仮面ライダー』パンフレット(P29)庵野秀明監督のコメント

 

組織の追手であるクモオーグとの戦闘は、文句なしのロケ地で高低差を意識した縦の組み立ててで魅せる。続くコウモリオーグは科学者としての罠を張り、それを変形したバイクで空中に追い詰めキックを叩き込む。サソリオーグが全身全霊で映像を賑やかしたかと思えば、ルリ子との因縁にまみれたハチオーグは実験都市を組織し、高速すぎてコマ抜きやフレームが落ちたアニメ的なアクションでライダーと渡り合う。

 

カマキリ・カメレオンオーグは透明能力を用いて物理ナイフでルリ子を殺め、心を取り戻した2号に力の限りの一撃を喰らう。群生バッタのショッカーライダー群を決死の覚悟で迎え撃つダブルライダー。そしてボスであるチョウオーグは、言うまでもなく仮面ライダー然としたスタイルに身を包み、人類補完計画の紛い物のような信念と謎の念力パワーで襲い来るのだ。迎え撃つ仮面ライダー達は、泥臭く、汗と血にまみれて応戦する。

 

このお話の豊かさよ。見せ方のバラバラ加減よ。単体のオーグの数でいくと、ライダーと交戦していないサソリオーグを除いて5体もいる。『仮面ライダー』を5話連続で観ると、なんだかだいたいこういう観心地にならないだろうか(もちろん偶然だろうが、上映時間121分を5で割ると約24分。およそ放送1回分である)。それも戦闘シーンではほぼ毎回、ギャーン!と主題歌の攻撃的なアレンジが流れるのだ。倒しては次が現れ。倒しては次が現れ。エキセントリックなキャラクター達が叫び合いながら、仮面ライダーがとにかくかっこよく、ケレン味たっぷりに痛快にそれぞれを撃破していく。

 

M7

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  • 岩崎 琢
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思えば、『仮面ライダー』にシリーズ構成のような巧さを感じたことはなかった。むしろそこは、あまりに無軌道に移り行く部分だと感じていた。それでも、『仮面ライダー』には何か強烈な、他にはない個性のような、引力のような、目を離せないテンポやリズムやテイストがあったのではないか。そういったオリジナルの魅力、テレビ番組としての持ち味を再認識できた体験として、私は『シン・仮面ライダー』がとっても好きになってしまった。

 

重ね重ね、『シン・仮面ライダー』は「出来が良い」とはあまり感じられなかった。でも、その理論の筋で言うならば、原典の『仮面ライダー』は同じような意味で「出来が良かった」のか? ……という話なのだ。当時の熱狂やムーブメントは、「出来が良い」から起きたものだろうか?

 

また、『仮面ライダー』の「仮面ライダー性」を際立たせるためか、特に石ノ森章太郎の萬画版で顕著だった「大自然の使者」「科学と自然の闘い」といったスケールの大きいテーマは、ほとんどばっさり切られていた。仮面ライダーの特性とは何か。それは、宇宙からやってきた巨大な宇宙人でもなく、個性が集まった5人のヒーローチームでもなく、改造人間の悲哀を抱いたごくごく個人の物語であることだ。個人の小さな物語を、個人の視野で語る。ショッカーという組織を相手取りながら、結局のところ個人vs個人(オーグも仮面ライダーもルリ子も同様に)が連続する作りは、他の有名特撮シリーズより仮面ライダーの専売特許と言えよう。

 

そしてこの萬画版でいくならば、言うまでもなく、ラストの落としどころは萬画『仮面ライダー』のPART4「13人の仮面ライダー」の引用である。萬画ではショッカーライダーに殺されてしまった本郷の「心」が、そのショッカーライダー群から反旗を翻し仮面ライダーを継ぐことにした一文字に移植され、ふたりは一心同体を果たす。「サイクロンの排気音も、そのにおいも、そしてからだにぶちあたる風の力も」。ここでホルマリン漬けにされた本郷の脳みそらしきものが映る訳だが、『シン・仮面ライダー』はプラーナという設定を用いてこの一心同体を達成している。

 

 

プラーナは、設定としてやや持て余し気味だったと感じていた。肝心のショッカーが何をどう目指した組織なのかよく分からないことになっているのと同じで、もう少しここを整理して描いて欲しかった気持ちがある。とはいえ、庵野監督よ……。もしかして、これが……。この、「本郷と一文字が継承の名の下に一体化し新1号になる」、これがやりたいがためのプラーナの設定だったんですか……。これは……。いい……。いいですよ……。仮面ライダーって、個人の話だもんな……。そしてそれが後輩達まで脈々と受け継がれていく、魂のリレーの番組だもんな……。このバトンの受け渡しっぷり、こんなんやられたら……。痺れますよ、私ァ……。ううう……。

 

最後に。仮面ライダーの佇まい。造形やルックの説得力。これがもう何より、素晴らしかった。誤解を恐れず言うならば、私は仮面ライダーを「正統派のかっこよさ」だとは解釈していない。元が骸骨のヒーローだったことは有名だが、飛蝗のデザインのヘルメットを被ったライダースの男がぬぼっと立っている、その異形感が重要なのだ。どこか滑稽で、奇天烈で、一歩間違えれば妙に可笑しい存在。学芸会の被り物のように可笑しく、人生を憂うように冷たい。そんな異形が、人を簡単に絞め殺してしまえるようなパワーを、自身が信じる正義のために振るう。

 

可笑しいヒーローが歩んだ、歪曲の歴史。それが唯一無二、あの頃の熱狂の根源的正体なのだとしたら。『シン・仮面ライダー』は、作り手の深い敬意と怨念めいた情熱を原動力に、そこに肉薄していたのではなかろうか。

 

 

「それっぽさ」と「あるある」が魅せるハイライト、これまでの『仮面ライダーギーツ』は!

結論 → 「『仮面ライダーギーツ』の物語の組み立てはすごく好きなタイプで、成功している面も沢山あるけれど、だからこそのモヤモヤも沢山あるよ。でも足し引きの結果、自分としてはちょいプラスです」。以下、本編。

 

前回までのストーリー

前回までのストーリー

  • 佐橋俊彦
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『ギーツ』の詳細が発表された際、最初に抱いたのは「手堅いな」という感想であった。

 

『オーズ』『鎧武』を手掛けた武部直美プロデューサーがタクトを振る。メインでメガホンを握るのは中澤祥次郎監督、そして脚本は高橋悠也氏と、ここは『エグゼイド』のコンビ。『龍騎』みたく多人数ライダーが入り乱れる群像劇で、『イカゲーム』などの流行を押さえた「生き残りゲーム」もの。ベルトのバックルそのものが高単価のコレクションアイテムとなり、素のスーツに換装が可能。音楽には『電王』『ジオウ』の佐橋俊彦氏。ダメ押しで、主題歌に倖田來未×湘南乃風のコラボときた。

 

なんというか、バチバチに組み上がっている。「これは一体どうなるんだろう、ワクワク」というより、「ああいうのとか、こういうのとか、そういうのが観られそうだな!」のタイプ。

 

Trust・Last TV size (『仮面ライダーギーツ』主題歌)

Trust・Last TV size (『仮面ライダーギーツ』主題歌)

  • 倖田來未 × 湘南乃風
  • J-Pop
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そして蓋を開けてみると、第一話がいきなり「このゲームの最終回」となる展開で、いわゆる「ループもの」のフレーバーを効かせた組み立てだったことが分かる。

 

主人公が仰々しい衣装に身を包んでいたり、初回タイトルに「F」の文字が入っていたりと(観た後だとファイナル=最終回だったことが分かる)、そういった仕掛けが発動するタイプの魅せ方であった。立て続けにライダーが参戦し、次々と脱落していく。そして物語が進行するにつれ、この繰り返されるデザイアグランプリが中継型のリアリティショーだったことが判明する。ハッタリと仕掛けを繰り返す、びっくり箱を取りそろえるような展開は、高橋脚本の得意とするところだろう。

 

あえて躊躇なく言ってしまうと、『ギーツ』の面白さは「ジャンルもの」の集合体、その組み立てそのものにある。

 

先に『イカゲーム』のタイトルを挙げたが、雑誌のスタッフインタビューでは『賭博黙示録カイジ』の文字も。ゲーム性を盛り込んだ「デスゲームもの」の区分でいけば、例えば山田悠介原作『リアル鬼ごっこ』から、このジャンルのひとつの金字塔である『GANTZ』、『王様ゲーム』や『神さまの言うとおり』など。グランプリの設定やギミックはまるで『フォートナイト』。デザスターを疑い合う構図は言うまでもなく『人狼ゲーム』。若い男女が共同生活を送る様子がショーと化す『テラスハウス』、インタビューを挟みながら参加者を絞っていく段取りは『バチェラー』、バラエティ然とした演出の数々は『ザ・マスクド・シンガー』あたりも挙げられるだろうか。

 

 

……と、まあ、取りあえずさらっと挙げてみたが、『ギーツ』はこれらにあるような要素を抽出し、仮面ライダーという作品の枠組みに押し込むことで、面白さを発揮させている。

 

流行を臆面もなく追いかけるのは東映のいつもの所業なので、それ自体は毎度おなじみ。『鎧武』当時も、多人数ライダーで争い合う構図は、AKBなどの大人数アイドルやスポーツチームへの応援の機運が高い時期にあったからだと、武部プロデューサーは当時から語っていた。

 

マグナムシューター

マグナムシューター

  • 佐橋俊彦
  • インストゥルメンタル
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このような前提を踏まえて『ギーツ』を観ると、それはもう、非常に味わい深い。面白い。いわゆる「ジャンルもの」の魅力をあらゆる角度から輸入しているので、やはりそこには、一定の「見応え」が発現する。

 

ルール説明と見せしめのために初回でさくっと脱落するシロー。まず脱落者を出してゲームのシビアさを演出するのは、無くてはならないパターンだ。そして、次々と参戦してくる新しいライダーたち。加えて、バックルによる武装は換装可能である。これにより、ほぼ毎週のように「新しい組み合わせ」を堪能することができる。キャラクターと物量で新鮮味をゴリ押しし、とにかく続き続きに引っ張っていく方法論も、これまた様式美だ。

 

皆で一致団結すればすぐにクリアできるのに、キャラのクセともつれた因縁がそれを阻む。そうそう、それそれ。冒頭に上下黒帯で前回の様子が流れ、キャストの個別インタビューに切り替わり、画面の端にはロゴマークが躍る。そうそう、それそれ。ゲームマスターを相手取り、仕掛けた罠でハメて逆転する。そうそう、それそれ。スポンサーやプロデューサーの横槍がゲームのルールをアンバランスに変えていく。そうそう、それそれ。犯人捜しにおいて指令カードを手にしていたからといってその人が犯人とは断言できない。そうそう、それそれ。

 

「ジャンルもの」それぞれの良さを躊躇なくぶち込み、バランスを取りつつ物語に馴染ませていく。だからこそ、当然と言ってしまってはそれまでだが、しっかりと「面白さ」に繋がるのだ。

 

超人然&ミステリアスな雰囲気で常勝していく主役、極度のお人よしだからこそ何かを得ていく主人公、猫のように気ままに動きトリッキーな立ち位置も兼ねるヒロイン、自己中心的だがその非情さで他を圧倒するライバル。“いかにも” なキャラクターたちが織り成す、「ループもの」で「デスゲームもの」な「仮面ライダー」は、エンターテインメントの美味しいとこ取りをしたような旨味を持つ。

 

たまに、これに鬼の首を取ったように「パクリだ~!」などと叫ぶ人がいるが、私は微塵もそんなことは思っていない。そんな人は東映の作品をあと10年分くらい観てからもう一度考えたらいいんじゃないっスかね。(悪いオタクの発言)

 

雑魚ばっかだな

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とはいえ。「ジャンルもの」の利点を取り込んでいるのが よ~~く 分かるからこそ、不満点も抱いてしまう。『ギーツ』の面白い点は「ジャンルもの」にあるが、不満点もまた、「ジャンルもの」にあるのだ。

 

第一に。この手の物語の組み立てであれば、参加者(プレイヤー)それぞれの目的や理想が、上手い具合に食い違う必要がある。Aというキャラクターの動機を構成するドラマがあり、しかしBにも負けられない理由があり、Cにも死に物狂いとなる背景がある。AもBもCも、誰にも負けてほしくないが、全員は勝てない。その無情なバランスと煮え切らない感情こそが、尾を引き余韻を生むのだ。

 

しかしどうだろう。英寿の目的は依然として不明で、彼をどう応援するべきかいまいち分からない(それ自体が縦軸なのは重々承知の上で)。祢音の「愛が欲しい」は家庭環境によるものだとは分かるが、明確にどういった形を望んでいるのかが不透明。道長の「仮面ライダーをぶっ潰す」はただの逆恨みに近い。唯一、景和の「退場者の復活」がポピュラーで最も分かりやすいかな? ……という感じ。動機が交錯してこその「デスゲームもの」なのに、その動機の多くが抽象的なのだ。もう少し具体的に、立ち位置を明確にするようなものが、観たい。

 

第二に。ゲームのルール設定が、物語に紐づけきれていない。第一クールの「邂逅編」に至っては、どうにも後出しでゲームのルールが開示されるので、物語の盛り上がりと納得感が重ならない。「脱落」の要件や「退場」との違いは緊張感を保つ上で非常に重要なはずだが、それらの理屈を精密には説明しない。デザスターは生き残ってさえいれば勝ち残れる隠密の刺客のはずだが、それとは別に個別にミッションが与えられており、その意義やペナルティはよく分からない。

 

この手のジャンルであれば、まずルールの説明が視聴者に対してもフェアに開示され、その上で登場人物が応用したり裏をかいたりするのが見どころとなるだろう。しかし、「それっぽい」魅せ方を優先するあまりか、その「フェアな開示」が所々でおざなりになっており、「あ~!なるほど!」より先に「え?そうなの?」が浮かぶことも多々……。非常に惜しい。

 

第三に。ゲームの攻略に関して、ギミック的な面白さに欠ける。あくまで子供向けのドラマだから複雑にはできない、と言ってしまえばそれまでだが……。もう少し、戦略の末のゲームクリアで知的快感を満たしてみたいものである。せっかく、レイズバックルという様々な効能を持つアイテムがあるのだ。「強力なブーストバックルは一度のゲームで一度しか使えない」という、魅せ方によっては相当面白くなりそうな制限の設定も、なんだか忘れ去られたようである(ブーストの使いどころや争奪でもっと盛り上がらないのか!?)。「邂逅編」の最終回、モンスターバックルのお披露目なのは分かるが、あまりにもあっさりとラスボスを倒してしまいカタルシスには繋がらない。キーアイテムのように登場するその時その時の新規バックルも、単に「ただ強い」がほとんど。

 

ゲームの展開で話を引っ張るからには、攻略法にもう少しこだわって欲しい。そう願うのは、高望みだろうか。

 

これらの不満点により、全体的にどこか緊張感に欠け、予定調和が醸されてしまう。そしてその雰囲気は、本来これらのジャンルとは最も遠いところにあるはずなのだ。

 

さあ、ここからがハイライトだ

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しかしまあ、「邂逅編」でゆっくりと時間をかけてルール説明やキャラクター説明を終わらせたからか、続く「謀略編」でじわじわと、そして「乖離編」では更にハネるように、物語や登場人物の動きに柔軟さが感じられるようになってきた。序盤に比べると、私の視聴モチベーションはぐんと上がっている。直近ではジャマト農園だのプロデューサーだのスポンサーだのと新規要素が立て続けに出てくるので、それこそ「新鮮さの物量作戦」がある程度は成功していると感じる。

 

「それっぽさ」の組み合わせ。「あるある」の集合体。あえて意地悪に言ってしまえば、『ギーツ』はそういう番組である。しかし、それを仮面ライダーでやると、なんだか予想以上に新鮮味を覚える。

 

究極のところ、面白ければなんでも良いのだ。仮面ライダーが次々と出てきて、ガンガン換装して、凌ぎを削り合う。そりゃあ、楽しいんだよ。俺の好きなやつなんだよ。ぶっちゃけ、「デスゲームもの」の漫画や小説って、あんまり新鮮味がなかったとしても無性に続きが気になっちゃうものなんだよ(『ギーツ』がそうという話ではなく、ジャンルとしてこういう強みがある、という話)。もちろん「それをやるならもうちょっとさぁ~」という惜しさも数えきれないほどあるけれど、足し引きで加点が上回る。私は『ギーツ』にそんな印象を抱いている。

 

さて、物語は折り返し地点。まずは現行の「乖離編」が如何なるファイナルを迎えるのか。脳の思考リソースを食い潰すことに定評のある『ドンブラザーズ』が終われば、今よりもっと『ギーツ』にハマり込んでいけるのか。 “乞うご期待” 、である。

 

後提供/仮面ライダーギーツ

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(※あと『ギーツ』とは全然関係ないのですが、先日、自主制作した同人音楽をサブスク配信したので、よかったら聴いてやってください)

 

Valuable Symmetry

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▼サブスク
https://linkco.re/q6ZsGgYH

 

▼YouTube
https://youtu.be/j68o0TPFYdo

 

 

『鎧武』と『エグゼイド』の同人音楽(二次創作)を制作しています

作品に対する自分の理解、つまり「解釈」を、楽曲にパッケージする作業に絶賛ハマっています。完全オリジナルのイメージソング制作です。

 

「同人音楽」と表記するとアマチュア制作音楽のことを指す場合もありますが、私がやっているのは二次創作のニュアンスです。ただし、作中の固有名詞やあからさまなワードを用いることはせず、「あくまで “そうじゃない楽曲” っぽくて」「でも分かる人には理解(わ)かる」という、このギリギリのラインを攻めたいなぁ、と。ま、どこまでいっても自己満足ではあるのですが。

 

2021年に立ち上げたYouTubeチャンネル「Fic Sound」で、同年末に、企画第一弾となる『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』を題材とした『Valuable Symmetry』を公開。今はそれに引き続き、二作目と三作目を制作中、四作目を企画中です。

 

www.youtube.com

 

よかったらチャンネル登録をしてやってださい。私が喜びます。

 

www.youtube.com

 

こちらは当時のブログ。

 

www.jigowatt121.com

 

久しぶりの企画再始動なので、自分的にも創作意欲がアガる作品が良いなと考え、『仮面ライダー鎧武』と『仮面ライダーエグゼイド』をセレクト。前回は楽曲制作会社にフルオーダーで全てをお任せする形を取りましたが、今回はちょっと趣向を変えて、ココナラというサービスを活用しています。特定のスキルにピンポイントで見積もりをお願いできるので、「作曲・アレンジ」「ボーカル」「イラスト(動画用素材)」、それぞれを別の方にお願いする形です。

 

coconala.com

 

結局のところ、作曲しているのも歌っているのも自分ではないのですが、「こういう方向性で曲を作りたい」「こんな方向性の楽曲にあんな声を乗せたい」というビジョンだけは一丁前にあるので、それを存分にお伝えしながら進めています。素晴らしい方々とのご縁に恵まれて、制作快調ッ!といったところです。

 

ただ唯一、作詞だけは自分でやっています。先の『Valuable Symmetry』が人生初の作詞作業で、それはもう苦労と苦悩と痴態の連続だったのですが……。懲りずにまたチャレンジしました。

 

引用:鎧武ゲーマー レベル2 | 仮面ライダー図鑑 | 東映

 

『エグゼイド』の方は、楽曲はすでに完成していまして、イラストを含む動画制作のフェイズに移っています。楽曲のタイトルは『ばいたるげえむ』。こちらはほとんど迷うことなく、「エグゼイドのイメージソングだったらああいうテイストにしたい!」という確固たるビジョンがあったので、そういったジャンルに長けている方にご依頼しました。ボーカルも同様で、こちらは女性ボーカルです。歌詞に関しては、同作の物語としての特徴やキャラクターの立ち位置を絡めつつ、シンプルに「全力で生きよう!」と叫ぶ応援歌っぽい感じというか……。まあ、こればかりは実際に聴いていただきたいです。自画自賛ですがめっちゃ良い曲だと思っていて、毎日の通勤途中に車中爆音ヘビロテです。

 

『鎧武』の曲は一転して、どちらかというと明るいエンターテインメントに振った『ばいたるげえむ』とは異なり、転調多めで不穏でハードで、それでいて和楽器が少し乗った感じで作っていただいています。こちらはめちゃくちゃ難航した作詞がやっと終わり、あとはレコーディングとアレンジを、といった段階です。歌詞のテーマは、「一曲を聴いたら『鎧武』の一年間が走馬灯のように駆け巡る」、です。連続ドラマ性を強く意識した作品だったので、名シーンの数々を時系列で歌詞に詰め込んでいきました。第1話冒頭のイメージ映像のアレに始まり、最終話の地球を捉えるカットで終わる。そういう構成です。ダンスからの連想もあり、ラップパートも多め。このラップの作詞がね…… 本当に…… その…… 大変で……。映像の方は先に納品をいただいていて、これもすごく良い感じです。こっちの曲が先に公開できるかもしれません。

 

どちらの曲もですが、楽曲制作という手法での二次創作、すごく、こう……「自分がこの作品をどう捉えているか」が露見するので、楽しいんですよね。「明るく勢いのあるメロディの中に少しだけ哀愁を混ぜるイメージ」とか、「どう転ぶか分からない展開が連続する曲調」とか、そういうオーダーをしていく中で自身の解釈が深堀りされていく感覚が独特。作詞も、足したり削ったりしていく中で「ここだけは絶対に入れたい!」という箇所が浮かび上がるし、印象に残ったシーンや演出をいかに比喩ってフレーズにするかを悩むのも楽しい。

 

「作品との向き合い方」として、ブログやSNSでテキストを連ねるだけじゃ得られない感触だなぁ、と。もちろん、気恥ずかしさというか、羞恥心のようなものもあるのですが、それを言っちゃオシマイだよ、と言い聞かせながら。

 

といった感じで、進捗の報告でした。春頃の公開になるかと思いますが、出来上がった暁には、どうぞよろしくお願いします。私の「解釈」がギッチギチに詰まった数分間、ご賞味いただけると嬉しいです。

 

仮面ライダー鎧武 Music Arms

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アニメ『風都探偵』よォ~~~ おいおいおいおいおい…… いったいなんちゅうもんを作ってくれたんや…… 最高のコラボレーション続いていく…… 「キャー!月々2,189円!」U-NEXTをきめた。「マキシマム!ドライブッ!」俺は死んだ。ダブル(W-G-X)

おいおいおいおいおいおいおいおいおいおい・・・・・・・

 

なんちゅうもんをつくってくれたんや・・・・・・・・・・・・・・

 

アニメ『風都探偵』、よりにもよって月曜0時に最新話がU-NEXTで公開ということは、これから数ヶ月、日曜深夜に必ず夜更かしをしろってことじゃあないか。おいおいおいおいおいおいおいおいおいおい。マジでさぁ~~~~。おいおいおい。どうすんだよこれ。マジでなんなんだよ。俺はなァ、未だに信じられねェよ。仮面ライダーダブルの???漫画が???アニメになった????はぁぁぁぁ~~~?????仮面ライダーの漫画化ってそりゃあこれまでも沢山あったけどよォ~~~~!!『仮面ライダーSPIRITS』は生ける伝説だし『仮面ライダークウガ』はちょっと展開遅くてついていくの逆に厳しかったり『仮面ライダー龍騎スペシャル 13 RIDERS』は戦い続けた先の幻のエンディングが見られるけどそういうことは置いておいてよォ~~!!!!!!!いやいやいやいや。平成仮面ライダーの????実写シリーズの????正統続編が????TVシリーズのプロデューサーと脚本家とクリーチャーデザインが続投で?????漫画化????はぁぁぁぁ??????そんな驚きがあったのが『風都探偵』連載開始の2017年って嘘ォォォもう5年前かよォォォ!!ほげぇぇえぇぇ!!歳取るぅぅぅぅうううううう~~!!!!!やだやだやだこうやって死んでいくんだぁぁ~~!!!久しぶりだな死ぬのは~~~~~!!!!HAHAHHa どか~~~ん!!!!

 

W-G-X ~W Goes Next~ (『風都探偵』挿入歌)

 

ま・ず・さァ~~~~~~~~~。漫画の『風都探偵』が奇跡の産物な訳よ。もうそんな説明不要なことを前段で語り直したいくらい奇跡の産物な訳よ。だいたいね。だいたいね。仮面ライダーってそもそも漫画に向いてるジャンルじゃないっつーのが私見なんですよ。だってそりゃあ実写のスーツありきのジャンルですから。その造形美もアクションも漫画の表現とは畑が違う訳よ。訳よ訳よ訳よ。それをね?それを、ストーリー込みでどう覆していくかっていうそもそもが不利な条件からの戦いの土壌なんだわ。つまりそういうことなんだわ。『仮面ライダーダブル』は確かにクッソ人気作で、東映が雑に神域を犯さないという「犯さないレベル」でいうとかなり高い水準にいるんですよ。いやぁ、自社作品を雑に犯すことに定評のある東映よォ~~。いや、それが社風なんですよね、分かってます。今更それにアーダコーダは言いません。一方的に付き合い長いですからねェ。兎にも角にも、『ダブル』は平成仮面ライダーシリーズの中でもかな~~~り大事にされてきた方なんですよ。それはもう言わずもがな、単純に売れたってのもあるし、シリーズ的には玩具展開の岐路だし、Vシネ展開の契機だし、お話もアクションもキャストも何もかもそりゃあ~~高水準できっちりまとまってるんですよ。きっちり。ほんときっちり。箱からはみ出たりしてないんですよ。箱の形が歪って訳でもないんですよ。エンターテインメントっていう四角い箱にきっちり収まってるんですよ、『ダブル』っていうのはね。

 

それはさ、プロデューサーである塚田さんの徹底したこだわりと細部までのクオリティコントロールが成立させたことで。それに呼応した三条さんのシナリオとか風の都っていうフィクションばりばりの世界観を絵にした田崎監督とかそんなの挙げていけば夜が明ける訳だが????とにかくよォ~~~。『ダブル』ってのは奇跡的に面白かった訳。なにがどうなったのかメタフィクションでゴリゴリいった『ディケイド』の直後だったのもあって、こんなに面白いの来ちゃっていいのかよ~~~~って感動があったのよ。見たこともないメキシコ料理を食べた後にすっげぇいい出汁が出た和食が出てきたんでさ~~~。美味い!美味い!美味い!むしゃむしゃ!ん、あ、いや、さっきのメキシコ料理も大好きですからね!!!!!!!

 

そんな『ダブル』が惜しまれつつ終了した数年後にな~~~~んと漫画で続編が始まったのさ。いやいやいやいや。そんなことってあるかい。そりゃあね、もう菅田将暉くんは呼べないし、セットだって崩してるし、そもそもダブルの新作実写映像シリーズをコンスタントに作る余裕はないんでしょうよ。そんな予算があったら現行のスピンオフを量産するのが東映様でさぁ~~~!おうおうおうおう、『Birth of Chimera』でキマイラがバースしない!!!それでも作る!!!おうおうおうおう!!!!だからこそ漫画だと塚田さんのクオリティコントロールが利くんでさぁ~~~。三条さんのシナリオも文字を介する媒体で活けるのさぁ~~~。寺田さんも二次元だからこそできるデザインで挑んでくれるのさァ~~~~~~~~。

 

こ・こ!ここね!二次元だからこそ!!!!!!!!いやね、俺今からクッソ面倒臭いこと言いますけど!!言いますけど!!面倒臭いこと言われたくない君はブラウザバックね!!!!!!「風都探偵、実写化して欲しい~!」とか言うやつ!!!はぁぁぁぁぁぁあぁぁ??????????はぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~?????????????お前!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!お前よォォォォ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!ほんとに読んでるか????????????????『風都探偵』読んでるか????????????????????????????読んでるのかよォォォォ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!読んだ上でその台詞か?????????ああああああああああああああああああああああああああああああ~~~~~~~~~??????言ってみろ言ってみろ????????????読んだ上でその台詞かっつってんだよォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!『風都探偵』、舞台を三次元実写から二次元漫画に移したからこそ、だからこそ、やれること、できること、めっちゃくちゃ盛り込んでるじゃあねぇかよォ~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!おいおいおいおいおいおいおいおい!!!!!!!!!!裏風都のCGを頻繁にモデリングして描写するんか???????腕が半透明で浮いてる怪人は毎回合成するのか????????????雪に閉ざされた山荘ミステリーでは雪を降らせるのか????????地下に潜ってドーム状の空間を作る敵の回はどこで撮影するんだ????????ブラキオサウルスみたいなドーパントはCGですか????????????実写じゃコード的に難しい人体欠損描写は全部オミットするんですか?????いやいやいやいや、それぞれ単体では??やれるかも???しれませんけど???全部????全部できます???実写で?????????????????はいもう一度、「風都探偵、実写化して欲しい~!」「風都探偵、実写化して欲しい~!」「風都探偵、実写化して欲しい~!」「風都探偵、実写化して欲しい~!」「風都探偵、実写化して欲しい~!」、はぁぁぁぁあ~~~~~~~~~~~~~~~~~???????????

 

ち・が・う・だ・ろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

二次元だからこそ出来ることに挑んでるのが『風都探偵』だろォ~~~~。いやいやいや、むしろ逆。三次元実写特撮ドラマの縛りや制約から解き放たれたのが『風都探偵』なんですゥ~~~~~!ヒルナンデス~~~!ヨルナンデス~~~!!!!着ぐるみ怪人ではできないデザイン、実写ドラマではコスト的に難しいロケーション、ニチアサ帯ではコード的に扱えない物語や描写、そういったものがふんだんに盛り込まれているのが『風都探偵』なのよォ~~!!だからこそ面白いのよ~~~~~~~~。二次元漫画に媒体を映したことで『ダブル』の世界観がより広がっているばかりか、こういったアプローチの違いを受け止めるだけの懐の深さやエンターテインメントとしての強度があったことに改めて驚かされるのが『風都探偵』なのよォ~~~!だからこそ!だからこそ!奇跡の産物な訳!!!!!!!!あの『仮面ライダーダブル』がまた週イチのペースで楽しめるのに!!!のに????のに????『ダブル』の圧倒的なエンターテインメントの強度は!!!新しいアプローチを携えてやってきた!!!!ただファンの人気におもねるだけじゃァ~~~ない!!!新しい『ダブル』を!!!!新しい舞台で!!!!そのマインド!!!!面白いエンターテインメントを届けんとする心意気!!!それが!!!!『ダブル』!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!読む度に!!!今か~~~~~~今かと~~~~~~~この手は~~~~~~~震えてるゥゥゥ~~~~~~~~~!!!!!!!!ほんとのスガタがダルェにもミスェラレヌァァァァァァァァァァイイイイ!!!!!!!!!!!

 

だ・か・ら!!!!!!!!!!!!二次元漫画でやれることを突き詰めたダブルが!!!!!!!!!アニメに??????????はぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~?????????最高じゃろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

しか~~~ししかし。しかしよォ~~~~~~~~。流石にね、アニメですからね。イマドキのアニメですからね。名探偵コナンに出てくるパトカーだってCGの時代ですよ。タイバニとか見ました?まあ、ああいうスーツ系のやつで造形が凝ってるやつはCGですよね。モデリングしてから動かして、その上で時折手書きのカットを挟みますよね。あるいは折衷案ですよね。SSSSグリッドマンみたいにさ。まあ、そういう時代ですよ。それはそう。そこに文句はないぃぃぃ?????????????????????????????????

 

はぁ~????????????????

 

手書き????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????

 

はぁぁぁぁぁぁぁあ????????????????????????????????????????????

 

 

うっそ!!!!!!!!!!!おいおいおいおいおいおいおいおい!!!!!!!!!!うっそ!!!!!!!!!!!アニメ『風都探偵』初回アバン!!!!!!!!!!!うっそ!!!!!!!原作漫画にないビギンズナイト!!!!!!!!!爆炎の中のダブル!!!!!!!!!!手書き????????????????????そこから跳ねた!!!!!!!!殴った!!!!!!!!!!!!!おいおいおいおいおいおいおいおい!!!!!!!!!!手書き????????????TEGAKI????????????????????????正気か?????????????????????????

 

正気か???????????????????????????????????????????????????????

 

まあ~~~~~~~~~~~~まてまてまてまて。まだ慌てる時間じゃあない。ダブルの造形って、一見シンプルに見えるけど実はクッソ難しいんだよ。マスクの大きさ、首の長さ、体格や佇まい。マスクだってクラッシャーの彫りや眼の大きさやアンテナの角度が実はクッソ難しい。シンプルゆえに複雑。それがダブル。それをね????手書きで????またまたまた~~~~~~~~~~~!そんなん無理でしょ。さすがに。そこまでは求めませんよ。初回アバンはサービスでしょ????分かってるって。俺は訓練されたオタクだから。訓練されたオタクだから?????????不要な高望みはしませんよ。ゆったり構えて待って・・・・

 

2話OP?????????????????????????????????????????????正気か???????????????????????????????????????????ダブルが手書きで??????????????????メッキメキぬるって動いてる???????????????????????????????????????????????????????はぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~?????????????

 

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや・・・・・ まだね、まだ。まだわからんよ。ここで高望みしないのが百戦錬磨のオタクでさぁ。期待値を勝手に上げて勝手に死んだことがこれまで何度あったよ???え?????お前の罪を数えなさいよ。

 

しっかし翔太郎は桐山漣じゃないのに桐山漣すぎるしフィリップは菅田将暉じゃないのに菅田将暉だしあきちゃんは山本ひかるじゃないのに山本ひかるだよ~~~~。なんだこれ脳がバグる~~~~~~~~~!!!!違うのに脳が錯覚する~~~~~~~~!!!!!!!!これ!!!こ・れ!!!これなんですよ!!!ま~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~た面倒臭いこと言いますけどね。ブラウザバックした???したね????じゃあ言いますよ???「でもやっぱり桐山漣くんにCVやってほしかったな~」??????????はぁぁぁぁぁあ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~????????????????お・ま・え!!!!!!!!!!お前よォ~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!「でもやっぱり桐山漣くんにCVやってほしかったな~」「でもやっぱり桐山漣くんにCVやってほしかったな~」「でもやっぱり桐山漣くんにCVやってほしかったな~」「でもやっぱり桐山漣くんにCVやってほしかったな~」??????????????????????????????????????????分かるが!!!!!!!!!!!!!!!!!!そりゃあ、想いは!!!!!!!!!!!!!!わかるが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!そうじゃあねぇだろうよォォォ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!そもそも原作漫画の時点で見てくれがしっかり実写キャストからずらしてあるんだよォ~~!!翔太郎は完全に探偵物語の松田優作だしフィリップは髪の色からして違うよ~~~~~~~~~~~~!!いいかい!!!!!!いいかい!!!!!!!!!!!耳の穴をかっぽじって!!!!!!!!!!!媒体には媒体に即した表現があるんじゃ!!!!!実写特撮にはそれ向きの、二次元漫画にはそれ向けの、適した表現があるんじゃ!!!!!!!!!!!!漫画『風都探偵』がすごいのは!!!!!!!三次元ドラマをただ漫画で再現したりトレースしたりするんじゃなくって!!!しっかりメディア別の翻訳をしていることにあるんだ!!!!!!!!!翻訳!!!!!!!!いい???????翻訳!?!?!?!?!?!????????そのままやることが至上じゃあないの!!!!!!!!!!!!!!ここ!!!!!!!!!テストに出ます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!細谷佳正と内山昂輝によるダブル!!!!!!!!!!!すごい!!!!!!!!!!!!!!!!!右と左究極のバランス!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ちゃんと!!アニメならではの『仮面ライダーダブル』に!!翻訳されてる!!!!!!!!!されてるゥゥ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!

 

はいはいはいはい、それでね、まあ~~~~~~~~~~~~流石にもうCGでしょ。もうCGでモデリングくるでしょ。2話の最後の変身シーンね。モデリングお披露目・・・・・しないいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!うーーーーわ!!!!!ドラマの方の『ダブル』のカット割りを研究しつくした変身シーン!!!!!!!!!ガイアメモリの握り方からしてこだわりが!!!!!!!!こだわりが!!!!!!!!!!!カメラがドライバーを捉えるカメラワーク!!!!!!からの!!!!!!!手書きでメメメメメメメメメッキメキィィィに変身するダブル!!!!!!!!はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!??????????????仮面ライダーダブル!!!!!!!!!!!!!さあ!!!!!!!お前の罪を数えろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ほげぇぇぇぇぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!

 

ま~~~~~~~まてまてまてまて。まだわからん。落ち着け。まさか、この手書きのままぐりぐりは動きませんよ。アクションシーン、そう簡単じゃないっすよ。これがもし手書きで動いたらね、スタッフはもうアホ(尊敬)ですよ。アホ(尊敬)すぎますよ。ダブルが好きすぎて脳内エクストリームした人たちだったら、もしかしたら手書きでするかもしれませんね。いやしかし、そんなことありませんよ。アニメ会社の皆さんも忙しいですから。いいんですよ、CGで。僕はね、そこまで望みません。いいですか、大事なことなので二度言います。そこまでは望みません。いいですか、そこまでは望みません。3話の主だったアクションシーンは流石にCGで・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エックストリィィィッィィィィィィィィィィィィィイィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーームッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

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嗚呼ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

あばばばばば~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

ほげぇぇぇぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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