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感想『仮面ライダージオウ』第21話「ミラーワールド2019」ZI-O signal EP21

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『仮面ライダージオウ』第21話は、パイロット監督でもあられる田崎監督&下山脚本。そして内容は「龍騎編」もとい「リュウガ編」ということで、龍騎世代には堪らないものがあります。つい「龍騎世代」などと書いちゃいましたけど、『龍騎』の頃に幼稚園児や小学生だった訳ではなく、放送当時は中学生でした。俗にいう「中二病」というか、趣味嗜好が良くも悪くも洗練化されていくタイミングで出会ったのが、『龍騎』だったんですね。なので、強く影響を受けたというか、当時はもう寝ても覚めても頭の中は『龍騎』のことばかり・・・。

 

といった『龍騎』への直接の感想は、以下に貼るいくつかの過去記事をご参照いただきたい。

 

www.jigowatt121.com

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ということで、『仮面ライダージオウ』の感想を綴る「ZI-O signal」(ジオウシグナル)、今週もいってみましょう。

 

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『龍騎』とリュウガ

 

まず、前提条件として、『龍騎』の物語をおさらいしておかなければならない。

 

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『仮面ライダー龍騎』は、ライダー同士が殺し合う物語。各ライダーが「最後の一人になれば何でも願いが叶えられる」という優勝者特典を目指して、命を奪い合う。非常にセンセーショナルな設定である。

 

しかし、物語後半、その特典はフェイクだということが判明。ゲームマスターである神崎士郎は、二十歳の誕生日に命を失う運命にあった妹・優衣のために、より強い命を選抜する必要があった。ひとり、またひとりとライダーが倒れ、主人公である城戸真司も命を失う。しかし、「より強い命」の受け取りについて、優衣はこれを拒否。やがて神崎兄妹は精神的救済に至り、ライダーバトルは「なかったこと」として世界がリセットを迎えたのであった。

 

よって、『龍騎』における主人公・城戸真司は、奇しくも『ジオウ』における「偽史に放り込まれた状態」と近い存在になっている。「主人公がライダーにならない歴史を辿る」という、IFの世界。平成ライダーにおけるタイムトラベル設定といえば『電王』が筆頭だが、この大オチに関して言えば、『龍騎』のSF的なアプローチも『ジオウ』に近いものを感じるところである。(そしてその全部が白倉さんプロデュース作という・・・)

 

2019年の城戸真司は、ライダーであったことを忘れ、記者として生き、やがてその職を終えていた。まるでアナザー龍騎が現れた後のような状態が、すでに正史で行われていた訳である。今回の21話ではその辺りの背景に全く触れることがなく、初見の人には「この人は龍騎で、しかしアナザーが登場していないのに、龍騎じゃなくなっている?」という不思議な状態に映ったのかもしれない。

 

まあ、ここを説明してしまうと、『龍騎』本編をまるっと解説した上でネタバレをかましつつ尺を大きく取ってしまうので、あえてバッサリと触れない選択は、むしろ最善だったのではないだろうか。

 

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そして、アナザーリュウガの基となった仮面ライダーリュウガは、『龍騎』の劇場版に登場した悪のライダーである。その正体は、鏡の世界・ミラーワールドに生きるもうひとりの城戸真司。彼の抱える心の闇を体現したような存在で、同劇場版では、彼が幼い頃に犯したほんの小さな罪、その後悔と心の傷を一手に引き受ける役割を持っていた。

 

『龍騎』本編最終回、優衣の「また繰り返すの?」という台詞から察せられる、「劇場版・TVSP共にタイムベントによって繰り返された末の最後の回がTV本編」という説を採用するならば、リュウガはすでにリセットされた世界に存在するライダーということになる。とはいえ、リュウガ自体はTVSPにも登場していたし、もしかしたらTV本編においても、登場しなかっただけで、どこかで誰かと戦って敗れていたのかもしれない。

 

今回の『ジオウ』におけるリュウガの基、「仮面ライダーリュウガ」が、どの「回」におけるリュウガなのか。それは全くの不明であり、おそらく、意図的にボカされている部分でもあるのだろう。いずれにせよ、「リセットされた(すでに存在しない)世界の仮面ライダー」であることは間違いなく、だからこそ、対応するライダーのライドウォッチを獲得することができない。シノビに引き続き、タイムジャッカー側のロジカルなハメ技である。

 

ちなみに、『龍騎』のメイン監督、そして劇場版を撮ったのも、田崎竜太監督である。田崎監督が、龍騎を撮る。もうこれだけでどうしようもなくグッときてしまうのがファンの本音だ。ちなみに、今回ソウゴが訪れたミラーワールドで登場するチラシのイラストは、『龍騎』本編に登場する神崎兄妹のものであり、この辺りのネタの入れ方が本当に細かい。以下のようなツイートもあるように、スタッフの遊び心が炸裂している。

 

 

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未来の分岐点、オーマの日

 

今回、Aパートにて改めて現状の整理がなされたのが非常に良かった。私も毎回自分向けに整理するようにこの感想記事を書いているが、「オーマジオウ未来」と「ゲイツリバイブ未来」の関係性、そして、タイムジャッカーが創りたい、それらとはまた異なる未来(便宜上、「タイムジャッカー未来」とでもしますかね)。その3つの可能性が存在しており、それらは、来るべきオーマの日を境にスタートするのだと。

 

今分かっていることは、オーマの日にジオウがオーマジオウになること。そして、ダイマジーンを使って世界を滅ぼす。しかし、「ゲイツリバイブ未来」においては、3つのライドウォッチ(ミライドウォッチ)を獲得したゲイツリバイブが、オーマジオウを倒し、救世主になっている。以前より、タイムジャッカーの目的は「王決定戦」に参加する新たな王の擁立であることが描かれてきたが、もしかしたらその「王決定戦」こそが、オーマの日に該当するのかもしれない。

 

21話では、ゲイツの目指す未来についても語られた。「ジオウを倒し、最悪の未来を回避したい」。ゲイツとツクヨミはその目的のために2018年にやってきたが、その先の「どんな未来を創りたいか」については、特に語られたことがなかった。「平和」という、ひどく抽象的な言葉を目指して戦うゲイツは、ゲイツリバイブになるその日を控え、改めて己が目指す未来を具体的に見据えるタイミングに差し掛かっている。

 

そしてそれは、『龍騎』における城戸真司も似たような状況にあった。「ライダー同士の戦いを止めたい」。そう願って、ゲーム自体を否定し続けていた主人公。他のライダーとは違い、その先に「願い」はなく、ただとにかく争いを止めたい。そうやって、一年間奔走していたのが、真司であった。しかし彼は、ライダーバトルの真実や他のライダーの叶えたい願いを知り、それでもライダーバトルを止めたい、それこそが自身の仮面ライダーとしての「願い」なんだ、という答えに辿り着く。『龍騎』の物語は、彼自身が「願い」を持つまでの物語でもあった。

 

仮面ライダー龍騎 Blu-ray BOX 3<完>

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ゲイツは、果たして明確な「願い」を持っているのか。ジオウを倒したい。最悪の未来を回避したい。しかし本当に求められるのは、その先にある、「こんな世界を創りたい」という「願い」なのかもしれない。そこから逆算した結果論として、諸悪の根源であるジオウを倒す。それこそが、救世主の辿る運命。白ウォズは、教祖を導く右腕のように、ゲイツをそういった方向へ誘導する。

 

対するソウゴは、「民を守りたい」という「願い」を持っている。もちろん、最低最悪の魔王になるという運命がその眼前に立ち塞がっているのだが、実はこの「民を守りたい」は、今回ゲイツが確信した実現したい未来そのものでもある。「願い」を同じにするソウゴとゲイツだが、オーマの日を境に、どちらかか敗れる運命にある。なんとも皮肉な持って行き方だろう。

 

そこまでメインには据えられなかったものの、『龍騎』の本筋としてあった「何のために戦うのか」という部分を『ジオウ』の現状に当てはめていくシナリオ構成は、実質の龍騎編として実に真っ当なアプロ―チだと言えるだろう。「決められたルールに抗う」という城戸真司の旨味も、「決められた最悪の未来に抗う」というソウゴとシンクロするところである。

 

(しかしゲイツくん、反射攻撃における死を覚悟で戦ったとしても、「リュウガアーマー」でない時点でそれは一時撃破にしかならないんだぞ・・・。君はすぐ熱くなって大事なところを見逃す・・・。)

 

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ジオウⅡ、来週登場!

 

そして、ジオウⅡがいよいよ来週登場。本来であれば、アナザーリュウガを倒す方法は、①リュウガアーマ―で倒す、②変身者と対になる城戸真司を亡き者にする、の二択しか存在しない訳だが、それをおそらくジオウⅡが倒すとなると、恐ろしい仮説が成り立つ。

 

仮面ライダージオウ RKFライダーアーマーシリーズ 仮面ライダージオウ?

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つまりは、ジオウⅡは、これまで番組設定の根幹にあった「対応のライダーの力でないとアナザーは倒せない」というルールを超越する、超強力な存在なのかもしれない。「ライドウォッチとアナザーライダー」という、理屈でしか撃破できない関係性において、その理屈自体を破壊するフォーム。もしそれがジオウⅡなのだとしたら、『ジオウ』においてこれほど協力な力はない。これまでライドウォッチを求めて奔走していた全てのドラマを超越することになってしまう。

 

まあ、これはあくまで予想なので、答え合わせは22話を楽しみにしたいところである。

 

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ミラーワールドのジオウ

 

顔が「ライダー」なだけあって、左右逆になるだけで異常なまでの違和感を演出するから面白い。なるほど、こりゃあ、龍騎編ならミラージオウを出さない訳にはいかないよね、と。腕につけているライドウォッチの種類もちゃんと逆になっているのが細かい。

 

そして、案の定、撮影は苦労の連続だったらしく。だからこそ、そのノウハウを有した田崎監督がメガホンを取られたのかもしれない。

 

『龍騎』当時は、ミラーワールドに生身の人間が登場することはほぼなく、高岩さんたちに鏡像スーツ着用・左利き演技をしてもらい、映像を左右反転することで鏡の世界を表現していました。

 

しかし今回は、現実世界から来たソウゴ=ジオウが、自分の鏡像であるジオウ(ミラーワールドバージョン)と出会うというシチュエーション。
背景用の看板を2種類つくり、このカットは被写体は正像で背景が鏡像、このカットは被写体が鏡像なので背景は正像、このカットは両者が入り乱れる合成……と、カットごとに緻密に計算した上で撮影に挑みました。

 

丸一日がかりの撮影を終え、ヘトヘトになった田﨑監督と宮崎アクション監督は、編集された映像を見て、「あんだけ苦労したのに、つないだらたったこれだけ?!」とガクゼンとしていましたとさ。

 

平成仮面ライダー20作品記念公式サイト | 東映

 

ちなみに、東京都杉並区にあるらしいOREジャーナルのビルが再登場したのは嬉しかったですね。近くにお住まいの方は、巡礼してみてはいかがでしょうか。(都会はいいよなあ・・・)

 

 

さて、ジオウⅡが登場する第22話は、ルパパト最終回と同日。ルパパトも遂にこの日がやってきてしまいましたね。ジオウⅡの登場に興奮した後は、ルパパトのクライマックスに固唾を飲む、と。またもや日曜の朝から感情が揺さぶられまくりそうで、何よりです。

 

仮面ライダージオウ Blu-ray COLLECTION 1

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仮面ライダージオウ DXジオウライドウォッチ?

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仮面ライダージオウ 時冠王剣 DXサイキョーギレード

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