ジゴワットレポート

映画とか、特撮とか、その時思ったこととか。

漫画『トクサツガガガ』が扱ってきた問題提起やテーマを書き並べてみる(1~8巻編)

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特撮オタク漫画『トクサツガガガ』も気づけば長期連載ですね。そして遂にドラマ化もされるということで。月日が経つのは本当に早い・・・。

 

連載開始が2014年ということで、世間的に「特撮」といえば市場規模的にも戦隊やライダーが強かった時勢。2013年に『ウルトラマンギンガ』で復活したウルトラのTVシリーズが現在も続き、2016年に『シン・ゴジラ』が大ヒットしてゴジラがまたブームになるなど、「特撮」を取り巻く環境もこの数年で大きく変わったなあ、と。

 

トクサツガガガ (1) (ビッグコミックス)

トクサツガガガ (1) (ビッグコミックス)

トクサツガガガ (1) (ビッグコミックス)

 

 

それに呼応するように、『トクサツガガガ』も戦隊ヒーローから始まり、『プリキュア』的なニチアサ女児向けアニメも扱いつつ、現在では怪獣も巨大ヒーロー特撮も時代劇特撮もマイナーB級映画もホラー映画も洋ドラも扱う「なんでもござれ」な作品と化してきました。(・・・「特撮」の定義とか作中におけるジャンルの扱いの差みたいな話をするとそもそもの成り立ちと歴史的背景と言葉上の定義と文化的意味と市場規模の話と予算規模の話題と放送&公開継続年数の課題と当該漫画作品の製作背景というオタクとして至極面倒臭い話にかならないのでここではそういう話はしません・・・)

 

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そんな本作は、「特撮オタクあるある」を入口に世間との折り合いの付け方を発見していく漫画ということで、作中で様々な問題提起を扱っていく訳ですね。これがまあ、そういう界隈でオタクをやっているとよく耳にする(目にする)やつが多くて。私も全方位に特撮オタクをオープンにしている訳ではないので、色々と共感する場面もあったり。

 

www.nhk.or.jp

 

ちなみに、実写ドラマ版はNHK総合で1月18日(金)午後10:00スタート。劇中作『ジュウショウワン』のスーツにアクション、数々の小物の作り込みなど、すでに予告や諸々の露出からNHKの本気度がダダ洩れ状態なので、すごく楽しみです。

 

そんなこんなで、ここ最近、ドラマ化に備えてまた最初から読み返していたので、せっかくなので作中で取り上げられた問題提起やテーマ等々を書き出してまとめておこうかと。端的に、『トクサツガガガ』とはこういう漫画です、というやつ。流し読みしていただければ、未読の方にもおよそどんな漫画なのか伝わると思います。気になった方は是非に。(長ったらしくなっても何なので、まずは既刊折り返し地点の8巻まで・・・。おそらくドラマ版の内容もここまではいかないのかなあ、と。)

 

 

1巻

 

トクサツガガガ (1) (ビッグコミックス)

トクサツガガガ (1) (ビッグコミックス)

 

 

・「その趣味が好きなら堂々としてればいいのに。恥ずかしいと思ってるから隠すのでは?」
・オタクは会社の付き合いのカラオケでどう選曲するべきか
・カプセルトイを求めて定期の範囲をさまようオタク
・見知らぬオタクに自身のオタク趣味を知ってもらうためのオーラの出し方(気付かせ方)
・「好きなものに年とか性別とか関係ない」
・オタバレされかけた時にどうかわすか
・女の子が戦隊ヒーローのオモチャを欲しがっても良いか
・女児向けアニメを愛好する強面の成人男性
・我が子に自身の嗜好を押し付ける母親との戦い

 

 

2巻

 

トクサツガガガ(2) (ビッグコミックス)

トクサツガガガ(2) (ビッグコミックス)

 


・全く関係ないシチュエーションを好きな作品に結びつけて勝手に興奮するオタク
・オタクはオタク仲間と買い物に行った先で別行動を取りがち
・児童向け雑誌を店頭で買う恥ずかしさ
・値段もサイズも大きい特撮ロボ玩具を迎え入れるか否か
・リアタイ視聴にやたら執着するオタク
・イケメン俳優の特撮番組出演は黒歴史なのか
・母親と違ってオタク趣味を理解してくれる兄の存在
・ヒーローショーのヒーローの中身は知らないおっさん問題
・人に作品を勧める行為は、すなわち「狩り」である

 

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3巻

 

トクサツガガガ (3) (ビッグコミックス)

トクサツガガガ (3) (ビッグコミックス)

 

 

・オタバレの危機と趣味を隠す自由
・家に迷い込んだクワガタとの戦い
・「普通の人」は休みの日に何をして何にお金をつかうのか
・女児向けアニメに救われた男の過去
・オタクは作品の感想を実際に会って語りたがる(内容がヒドイと特に)
・自宅でいかに巨大感のあるロボの写真を撮るか
・「今のヒーローはおもちゃを売るためにやってるよーなモンでしょ?」
・駅の構内を秘密基地に見立てるオタク
・まだ本編では仲間になりきっていない追加戦士がヒーローショーの握手コーナーに先んじて現れた時の微妙な空気
・「ああいうのにいい年してはしゃいでて見苦しいとか考えたことないの?」

 

 

4巻

 

トクサツガガガ (4) (ビッグコミックス)

トクサツガガガ (4) (ビッグコミックス)

 

 

・オープンなオタクはむしろ同族に疎まれる問題
・オタバレで傷ついたオタ女性の過去
・特撮のアイデアと工夫に学ぶ発想の転換
・子供にエログロ要素のある特撮を観せても良いのか
・世間の「まとも」との距離の取り方
・グッズやフィギュアは集めても結局ゴミになるのでは問題
・何かに夢中な姿は一見滑稽でもカッコいい
・オタクのカラオケは多人数が楽しい(合いの手やナレーションが多いため)

 

 

5巻

 

トクサツガガガ (5) (ビッグコミックス)

トクサツガガガ (5) (ビッグコミックス)

 

 

・特撮ヒーロー番組を観せると子供が乱暴になるのか問題
・「らしさ」を押し付けられる辛さ
・「洋画のCGに比べたら日本の特撮はしょぼくね?」
・大型図版を買うための本気の節約
・布教する相手を奪い合うオタク
・フィギュアやオモチャの箱地獄収納問題
・苦手なものに距離を取ってしまうのはそれをよく知らないから
・操演という舞台裏に感動するオタクと物語そのものに感動する子供
・何事も、目指すはベストではなくベター
・生まれ育った街のVHSショップの思い出

 

 

6巻

 

トクサツガガガ(6) (ビッグコミックス)

トクサツガガガ(6) (ビッグコミックス)

 

 

・幼少期に好きになったものはずっと好き
・番組制作におけるシーンカットは日常生活のハプニングと同じ
・CGでもそこにはマンパワーとアナログな工夫がある
・特撮の光の演出には作り手の気持ちが写されている
・内容がまあまあでもリアタイで視聴していくと評価が上がる
・シリーズが「続いている」ことのありがたさ
・観た映画がイマイチだった時の感想の処理の仕方
・ミニチュアに学ぶ「本物を作りたかったらニセモノを作る」
・実家の母からの電話は何をどう答えても不正解になる問題
・オタク、オタク仲間に誕生日を祝われる

 

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7巻

 

トクサツガガガ (7) (ビッグコミックス)

トクサツガガガ (7) (ビッグコミックス)

 

 

・「ゴキブリはなぜ怖いのか」と怪獣名の濁音の話
・人形劇は子供の目線があってこそ感動できたのだろうか
・出来の良かった作品が打ち切られてしまった問題
・子供の視線の高さがもたらす効果
・生身アクションに挑む俳優と生存バイアス
・お金をかけないとファンじゃないのか問題
・ガッカリメイク作品の良さとは
・操演と思い込み
・女児向けヒーローのリアル着ぐるみは目が不気味じゃないか問題
・人の好きなものを理解する難しさ

 

 

8巻

 

トクサツガガガ (8) (ビッグコミックス)

トクサツガガガ (8) (ビッグコミックス)

 

 

・子供と大人の感じ方の違い
・オープンセットのフィギュア撮影に挑むオタク 前編
・オープンセットのフィギュア撮影に挑むオタク 後編
・デジタルデータは決して安全ではない
・怪獣映画を存続させる難しさ
・ヒーローショーにおけるフォームチェンジの入れ替わりトリック
・テコ入れに対するモヤモヤ
・夏のヒーローショーの辛さと尊さ
・「この良さが分からんのだね」的な懐古怪人との再会
・そのジャンルの原点は歴史よりもその人の「そばにいたもの」

 

・・・これらを流し読みして「あ、嗚呼~~~」ってのがある人には、是非ともオススメの漫画です。週刊連載ということもあって基本は一話完結なので、結構スイスイ読めますよ。

 

トクサツガガガ(1) (ビッグコミックス)

トクサツガガガ(1) (ビッグコミックス)

 
小芝風花 写真集 『 F 』

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