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感想『仮面ライダージオウ』第15話「バック・トゥ・2068」ZI-O signal EP15

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『仮面ライダージオウ』第15話は、パイロットを務めた田崎監督が帰還。ついに「○○回」ではなく、『仮面ライダージオウ』という本筋に話の比重が偏ってきました。これまで、初回ですら「ビルド回」に位置づけられていた『ジオウ』のストーリーが、レジェンド展開を脱する。ある意味満を持した本番の幕開けでもあり、そして、東映公式サイトによると「第一部・完」とのこと。年末に向けて盛り上がりを見せます。

 

15話、ご視聴ありがとうございました。
ご覧いただいた方はお感じかと思いますが、次回16話は、ある種の最終回。
平成ライダー20作記念 & 平成ライダー最終作として迎える、平成最後の年末。否応なしに、いったんの幕が引かれます。
最終回というと縁起悪いので、「第一部・完」と言いなおしましょうか。いずれにしても、9月からスタートした『ジオウ』最大のクライマックスを迎えます。

平成仮面ライダー20作品記念公式サイト | 東映

 

ということで、『仮面ライダージオウ』の感想を綴る「ZI-O signal」(ジオウシグナル)、今週もいってみましょう。

 

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2068年のオーマジオウ

 

手塚治虫の『火の鳥』という名作に、「異形編」という物語がありまして。『火の鳥』全体でみると少し独立した短編ではあるのですが、これがまた絶妙に面白いんですよ。あの形容し難い読了感といったら。

 

火の鳥 9・異形編、生命編

火の鳥 9・異形編、生命編

 

 

時は戦国時代、嵐の夜。主人公・左近介は山の上の寺に住む比丘尼を自身の目的のために殺害する。しかし、時のめぐりに閉じ込められたのか、その山から抜け出せなくなり、あろうことか左近介が自身が殺した比丘尼として生きることになってしまう。そして時はめぐり、歳を取った左近介は比丘尼として、若き日の自分に斬られてしまうのであった。

 

火の鳥の手によって時が逆行する山に閉じ込められた左近介は、自分が殺害した比丘尼が、あろうことか未来の自分であることに気づく訳ですね。そして、覚悟をもってまた「次」の若き日の自分に殺害される。そんな回避できない最悪の運命の中で、異形の存在とふれあい、左近介が自身の使命を悟る、というのが物語のハイライト。

 

仮面ライダージオウ ライダーヒーローシリーズ11 オーマジオウ

仮面ライダージオウ ライダーヒーローシリーズ11 オーマジオウ

 

 

今回の『ジオウ』を観て、無性にこの「異形編」を思い出したんですね。現在の自分と未来の自分が対峙するシチュエーションもそうですが、「変えられない未来」があるとすれば、そこにどうやって生きる意味を見出すことができるのか。人智を超えた「既定路線」の中であがき苦しむ物語として、観ている間、ずっと頭にちらついてました。

 

常磐ソウゴはなぜ、オーマジオウになってしまうのか。「未来は自分で変えられる」とでも言うのか、これまでどこかその真実を楽観視していたソウゴ。たとえ歴史通りにライドウォッチを集めていたとしても、自分自身が善意を持って民のために行動していれば、最低最悪の魔王になるはずがない、と。

 

しかし、放り込まれた2068年で出会ったのは、紛れもなく68歳の自分だった訳ですね。演出上、その素顔は見えんませんでしたが、他でもないソウゴ自身が「自分自身だ」とショックを与えるためか、しっかりと対面させる展開。百聞は一見にしかず。ウォズに魔王と呼ばれるより、ゲイツに命を狙われるより、何よりも目の前に魔王たる自分が存在することに、説得力があった。

 

果たして、このオーマジオウも、若き日に未来の自分にボコボコにされたのだろうか。これが歴史改変の「一度目」なのか、それともこの変化こそが「既定路線」なのか。鶏が先か卵が先か。タイムトラベル物の根幹に突っ込んでいく感じが良いですね。

 

そして、何よりオーマジオウ自身が、「最高最善の魔王」を自称する。先週の感想でも書いたように、オーマジオウは、誰よりも世界の平和を願い、民のために奔走したのかもしれない。自身がたとえ悪と位置づけられようと、「人口を半分も維持させた」ことが彼の偉業だとしたら。例えば未曾有の災害が、例えば宇宙からの侵略が、例えば異空間からの外敵が。王様として最悪の結果を避けたからこその、せめてもの結果があの2068年だったとしたら、確かに「最高最善の魔王」なのかもしれない。悪の汚名を着せられても、本人は正義を貫く。そんな孤高の存在が未来の自分だったとしたら、ソウゴは安易にそれを否定できるのだろうか。

 

まだまだ50年間の空白について分からないことが多いので、色々と不穏ですね。

 

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ダイマジーンとソウゴの夢

 

「なんとなく王様になる気がしていた」という背景の根っこにあったのは、機械仕掛けの巨人が街を破壊し、謎の男に王様になると伝えられた謎の夢。そんな夢の存在があったのなら、もはや「なんとなく」ではないのでは、という気もするけれど。この夢そのものが、本当に夢なのか、予知夢か、正夢のような何かなのか、未来からのメッセージなのか、もしくは誰かに意図的に「見せられた」ものなのか、謎は深まる。

 

そして、ダイマジーンの出現。7体のダイマジーンが世界を滅ぼす、という語り口は、「ヨハネの黙示録」っぽい感じで雰囲気があって良いですね。デザインも無骨で不気味。

 

ヨハネの黙示録 (講談社学術文庫)

ヨハネの黙示録 (講談社学術文庫)

 

 

「本来の歴史」だと、オーマジオウ本人がダイマジーンを世界に派遣して焼き尽くしたということだけど、2018年のソウゴはまだ若い。彼には当然魔王の自覚はない訳で、じゃあ一体「誰」が2018年にダイマジーンを派遣したのか。もちろん、未来のオーマジオウ自身がタイムジャッカーの介入に気づいて未来から操作している可能性もあるけれど、やはり、「アナザージオウ」というか、もう一人の魔王的な存在がどこかにいるような気がしてならない。

 

ゲイツやツクヨミとタイムジャッカーらの目的は共通していて、それは、「オーマジオウの君臨を回避すること」。ゲイツはストレートに、魔王になるべき存在を若き日に殺害しようといていて、タイムジャッカーらは別の王を擁立することでオーマジオウを未来で負かそうと考えている。こうやって並べてみると、ゲイツはかなり強行軍な印象だし、だからこそ彼自身の悩みのサイクルは果てしない。ソウゴにベルトを捨てるよう諭す際のゲイツ、目が優しい感じですごく哀しかったですね。

 

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ディケイド本格参戦

 

そして、士はついにディケイドに変身。シャカシャカシャカとカードが舞ってディケイドに貼り付く変身は、何度見てもかっこいいですね。変身エフェクト時のライダーの影もちゃんと増えてる。そしてビルドへのカメンライド。前回のゴーストもそうですが、「鋼のムーンサルト」が鳴るのに驚き。どうやら、ネオディケイドライバーは音声の扱いが通常のそれとは変わっているようで、特別感がありますね。さながら、仮面ライダーネオディケイド。

 

通常のディケイドライバーでは、9つのライダーのカメンライド音声は、各ライダーの変身音をかなり短縮して収録しておりました。
というか、その短い音声が「カメンライド変身音」ということだったのですが、今回の「ネオディケイドライバー」では、その音声が長尺のものにパワーアップしているのです!また、例えばファイズだったら、「コンプリート」のような台詞音声も追加されております。今後の変身に要注目ですね!

まさかのベルトがパワーアップ!DXネオディケイドライバー登場!! | 仮面ライダーおもちゃウェブ | バンダイ公式サイト

 

対するジオウはディケイドアーマーでビルドのスパークリングを着込む。パワーバランスとしては通常ビルド対スパークリングなので、ディケイドビルドが必殺技対決で押し負けるのにも理屈がある。しかし、それを素のディケイドで更に圧倒するのが流石。

 

仮面ライダージオウ RKFライドアーマーシリーズ ディケイドアーマー

仮面ライダージオウ RKFライドアーマーシリーズ ディケイドアーマー

 

 

先週書きそびれましたが、ディケイドアーマー、いわゆる中間フォームに変身するのが面白いですね。初期フォームや、俗に言う最強フォームは、色んな場面でよく取り上げられるけど、こうして中間フォームにスポットが当たるのはあまり無いので。スーツも、元のライダーのスーツにジオウの時計の前垂れを付けて、そこにディケイドアーマーを装着するという、コスト面で優しい設計・・・!

 

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オーマジオウの圧倒的なパワー

 

オーマジオウ、めっちゃ強かったですね。まさかここまでとは、くらいの。そして、玩具は発売されているけども劇中で出番がなかった平成一期のライドウォッチがここにきて活躍。ジオウも、ライドヘイセイバーを使えばライドウォッチ継承前のライダーの力を使うことが可能。

 

仮面ライダージオウ 超針回転剣DXライドヘイセイバー

仮面ライダージオウ 超針回転剣DXライドヘイセイバー

 

 

クウガがグロンギを倒す際に浮かんでいた紋章を放てば、オーマジオウは更に大きな紋章でそれを圧倒。エンペラーフォーム変身バンクの際に舞っている黄金のコウモリで攻撃をすれば、ダークキバのような赤黒いコウモリに逆にやられる。龍騎の力で炎を放てば、ドラグレッダーそのものを使役して弾き飛ばされる。(クウガ→キバ→龍騎と、ディケイドが放送当時訪れた世界順なのは偶然? お遊び?)

 

なんてこったい、圧倒的な力の差。絵面そのものが「ボコボコにやられます」という感じで、観ていて気持ちの良い絶望展開。手に汗握りますね。しかしまあ、クリスマス商戦を直前にして主人公が負けまくるのはそれで良いのか、という気もするが。

 

仮面ライダージオウ DXクウガライドウォッチ

仮面ライダージオウ DXクウガライドウォッチ

 
仮面ライダージオウ DXキバライドウォッチ

仮面ライダージオウ DXキバライドウォッチ

 
仮面ライダージオウ DX龍騎ライドウォッチ

仮面ライダージオウ DX龍騎ライドウォッチ

 

 

オーマジオウの目的は一体何なのか。ソウゴに「ドライバーを一度捨てさせ」たいのか、ソウゴに「王様を諦めさせ」たいのか。例えば、細工をしたドライバーにすり替わるのが歴史の転換ポイントだったり、ソウゴが王様を諦めることでそれと対なす別の存在がオーマジオウへの未来を歩むのか。全て「こうなること」が分かった上で「ベルトを捨てろ」と言っていると思うので、その「こうなる」が何なのか、気になるところ。

 

そして、そのオーマジオウが送り込んだ兵士、カッシーン。公式サイトによれば、怪人というより、機械兵士とのこと。額に、ジオウと同じ「カメン」の紋章があるのが面白いですね。いかにも複製されし部下、って感じ。名前は「家臣」だけど。そしてまさかの津田健次郎ボイス。美しい。

 

オーマジオウが2018年に送り込んだ兵士。
完全自律型AIを搭載し、与えられた使命を忠実に実行する。
戦闘においては槍術を中心とした格闘戦を得意とし、背部ユニットより展開したクローアームから破壊光線を放つ。

アナザーライダー|仮面ライダージオウ|テレビ朝日

 

ということで、次回は『ジオウ』第一部完結編。新仮面ライダーウォズの姿も解禁され、物語のバランスはいよいよ「歴代平成仮面ライダー」から『ジオウ』に偏っていく感じ。

 

そんなウォズの姿は、まさにスマートウォッチ。一見チープな未来風デザインライダーは、どんな立ち回りを見せてくれるのか。変身するのは、我々の知っているウォズなのか、別の時代のウォズなのか。そして、ジクウドライバーの行き先は溶鉱炉なのか!?

 

 

 

偶然ですが、私がウォーキング時に着けているアップルウォッチのバンド、仮面ライダーウォズに似ていた・・・。

 

仮面ライダージオウ 2018→2019ムービータイム!! (講談社 Mook(テレビマガジンMOOK))

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平成仮面ライダーぴあ (ぴあMOOK)

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