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感想『仮面ライダージオウ』第2話「ベストマッチ2017」ZI-O signal EP02

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『ジオウ』2話、色々と不穏なエンディングでしたね。ジオウが歴代ライダーと接触し、その力が込められたライドウォッチを受け継ぎ、アナザーライダーを倒す。その一連のストーリーが19回繰り返されるのか、変化球が持ち込まれるのか。先が楽しみです。

 

さて、『仮面ライダージオウ』の感想を綴る「ZI-O signal」(ジオウシグナル)、今週もいってみましょう。

 

※先週の感想はこちら

 

www.jigowatt121.com

 

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アナザーライダーの出現と撃破

 
2話のトピックとしてまずまとめておきたいのは、アナザーライダーという設定について。
 
まずアナザービルドの動向を整理しておくと、2017年にタイムジャッカーの手により発生し、半年以上スポーツ選手を襲い続け、2018年にジオウに討伐される(ここまで1話)。しかしそれは完全に倒したことにはなっておらず、2018年で何度倒しても復活してしまうので、発生年度である2017年に飛び、ビルドライドウォッチの力を使って今度こそ撃破に至る(2話)
 
アナザーライダーが発生すると、対となるライダーの歴史そのものが歪んでしまうようで、「そのライダーがいなかった世界」になってしまう。正確には、「主人公がそのライダーにならなかった世界」という感じだろうか。なので、桐生戦兎は葛城巧としてアーティストを追っかけるオタク活動に勤しんでいる、と。
 
まあ、そもそもの「葛城巧なのに佐藤太郎の顔なのはなんで?」「なぜ万丈と出会っているの?」という疑問も浮かぶが、(補完計画で触れられていたオトナの事情はさておき)、「ライダーがライダーになっていない」の一点が変化することで、その他の事象はあくまでそれに沿うように最低限の改変が成されている、ということなのかもしれない。
 
タイムジャッカーはアナザーライダーを生み出し、歴史を改変する。ソウゴはそのアナザーライダーを倒す。しかし、アナザーライダーが生まれた時点で歴史は改変されているので、ソウゴがアナザーライダーを倒したからといって、それが歴史を修正する意味を持つ訳ではない。
タイムジャッカーの目的は、アナザーライダーを生み出した時点で半分は達成されているのかもしれない。
 
そう、驚くべきポイントは、ジオウの活躍が歴史の修正を意味するどころか、ライドウォッチの継承という形で歴史の改変すら招いている、という点だ。まさか葛城巧のままビルド世界を後にするとは思いもしなかった。
 

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ジオウ世界のルール

 
補完計画2.5話で、「同じライダーの力は同じ時間には共存できない」「アナザーライダーは同じライダーの力でしか倒せない」というルールが解説された。
 
「ライダーの力」は、番組上「1.オリジナルライダーの存在」「2.アナザーライダー」「3.レジェンドライダーのライドウォッチ」の三種類がある、ということで良いのだろうか。そしてこの三種類は原則として共存できず、また、この三種類同士でしか作用しないパワーバランスがある(なんだかジャンケンみたい)
元々は1のみが存在する世界にタイムジャッカーが現れ、2を作る。2が出現した時点で、1は消える。その後、ドラマの展開により1は実質3となり、ジオウに受け継がれる。3の力でないと、2は倒せない。最終的に、ジオウの手元に3のみが残る。
 
タイムジャッカーの歴史改変はアナザーライダー出現時点で半ば完遂されているものの、結果を見れば「ジオウが1を3にして奪った」とも取れる結末になっている。ジオウがあのままビルドライドウォッチを戦兎(巧)に返還すればビルドの正史は保たれたのか、そこがまだ不透明だが、もしかしたらタイムジャッカーの上層部(?)の真の目的は「2を生み出すことで1を3の形にしてジオウに獲得させること」なのかもしれない。
 
仮面ライダージオウ DXビルドライドウォッチ

仮面ライダージオウ DXビルドライドウォッチ

 

 

明るく陽性で、最善最高の王様になりたいソウゴが、レジェンドライダーからも好意的にその力を受け継いでいく。しかしその結果、レジェンドライダーたちが知ってか知らずか正史からズレた世界に改変され、ジオウの手元に魔王の証拠たる歴代ライダーの力が集約されていく。
ソウゴも、レジェンドライダーも、その時その時に「善かれと思ってやったこと」が、結果として魔王への覇道一直線のストーリーを描いてしまう。こういう皮肉の効いた「レジェンドとの邂逅」が繰り広げられるのだろうか。ウォズの言う「勝利の代償」も気になるところ。
 
そうであるならば、ジオウは文字通り平成ライダーの歴史を塗り替えることになる。「その時代」に飛んでレジェンドと絡んで力を継承するだけでなく、タイムジャッカーを含めたジオウ一団がその歴史を荒らして、終わってみればその歴史が変わり、我々の知っている「平成仮面ライダー」が消失してしまう。ソウゴも、レジェンドたちも、自らの信念と正義のために戦って力を託すのに、大局はどんどん魔王ルートに進んでしまう。なんとも不穏な話である。

 

GPライドウォッチ01  ゴーストライドウォッチ

GPライドウォッチ01  ゴーストライドウォッチ

 

 

さて、そうなると気になるのが、すでに何度も登場しているゴーストライドウォッチだ。このライドウォッチが存在する時点で、上のルールに当てはめるとすでに1が3になっていることになる。1が3になる過程で2を経ることが必須なのか、この辺りは来るべきゴースト回を楽しみに待ちたい。というか、タケルがゴーストにならない世界って、タケルは生きているのだろうか・・・。
 

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ジオウの文字、ビルドの数式

 
今回惜しかったな、と感じた部分は、クライマックスの4人ライダーの共闘。ビルドやクローズが、ジオウやゲイツの変身に特に無反応のまま並び立って共闘に移行したので、その辺りの絡みが観たかったな、という思いがある。
 
「顔にライダー、って書いてある・・・ 君もラブ&ピースを願う仮面ライダーなのか」とか、「なんだかよく分かんねぇが、4人もいれば負ける気がしねぇ!」とか。うーん、どうにも、そういうちょっとした馴れ合いや決め台詞の応用パターンに身体が慣らされてしまっている・・・。
 
アクション面でいくと、ジオウの必殺技は面白かったですね。キックキックキックキック。敵を文字で囲んで捕縛して、逃げられなくしておいて蹴りを打ち込む。ファイズのクリムゾンスマッシュを彷彿とさせる鬼畜っぷり。変身シーンの、背後の文字が顔に張り付いていくシークエンスも含めて、ニュアンスが統一されているのも良いですね。田崎監督のアイデアが光る。
 
そんな田崎監督といえば、ジオウがビルドアーマーを纏いながらのぐるぐるジェスチャーで、「よく分からない式」「1年生の時習ったやつ」「記号だらけ」「むずかしい数式」が空中に現れるシーン。田崎監督自身が『ビルド』1話の数式発生シーンを撮っているので、セルフパロディすぎてめちゃくちゃ面白かった。あと、ジオウが野球の球を一本足で打ち返すのは「王」だから? この辺りは遊び心ですかね。
 

仮面ライダービルド Blu-ray COLLECTION 1

仮面ライダービルド Blu-ray COLLECTION 1

仮面ライダービルド Blu-ray COLLECTION 1

 

 

かくして、ゲイツとツクヨミはソウゴとひとつ屋根の下で暮らすことになる。「お前を消したくてウズウズしているぞ」と言いながらも、今回は真面目にアナザービルドを何度も倒し、ゴーストアーマーでジオウをサポートし、一緒に必殺技を決めてくれた、そんなゲイツくんの溢れる2号ライダーオーラが止まらない。
 
仮面ライダージオウ RKF ライダーアーマーシリーズ 仮面ライダーゲイツ

仮面ライダージオウ RKF ライダーアーマーシリーズ 仮面ライダーゲイツ

 

 

これはもう早々にソウゴを魔王と決めてかかる敵に対して「アイツはそんな奴じゃない」とか言っちゃうパターン。しかし折に触れて使命を思い出したり敵にそそのかされたりしてジオウを襲ったりするパターン。んー、良いですね、良いですよ、ゲイツくん。
 

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日曜朝のパンドラの箱

 
ソウゴは「自分の人生は自分で選ぶべき」という信条を持っているようだけど、そんなソウゴ自身が、レジェンドライダーのライドウォッチを受け継ぐことで過去の歴史を奪い取っているとも取れるストーリー構成。ここにジオウの後の見どころが込められているのか。
 
OB客演という趣向じたいは、『ストロンガー』から、昨冬の映画『平ジェネFINAL』まで、40年以上にわたって受け継がれてきたライダー一家のお家芸。
 
(中略)
 
OB客演はライダーのお家芸とは言いましたが、それを番組自体の売りにするのは、長い長いシリーズの歴史において初めてのこと。
40年以上の禁じ手の封印をついに解きます。
それはパンドラの箱を開けること。それこそ《魔王》への道かもしれませんが、とにかくジオウはそういう道を進みはじめました!
 
 
白倉プロデューサーは過去ライダーとの共演についてこのように述べているけども、『海賊戦隊ゴーカイジャー』のようなプラスの方向での「交流や共闘」にせず、マイナス寄りの引っかかりを残しながら歴史を渡っていくバランスに持っていくのは、流石というか何というか。最終的に、ソウゴ(ジオウ)の存在が消えないと19の平成ライダーの歴史は正史に戻らないのでは、という予感がするし、そういうもどかしい展開が観たいな、という気もする。
 
さて、次はエグゼイド編。久々に永夢や飛彩が観られるので、楽しみですね。アナザーエグゼイドはプレデターっぽくてかっこいい。
 
仮面ライダージオウ DXエグゼイドライドウォッチ

仮面ライダージオウ DXエグゼイドライドウォッチ

 
仮面ライダージオウ ライダーヒーローシリーズ03 仮面ライダージオウ ビルドアーマー

仮面ライダージオウ ライダーヒーローシリーズ03 仮面ライダージオウ ビルドアーマー