ジゴワットレポート

映画とか、特撮とか、その時感じたこととか。思いは言葉に。

「どうしてもブログが継続できない」あなたへ

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先日、下記の「ブログやろうよブログ」をアップしたのですが、思いのほか反響がありまして・・・。

 

私が確認できただけでも、少なくとも20人以上の方から「ブログ(あるいはnoteを)始めてみました!」とTwitterのリプライ等でご連絡いただきました。いやぁ、書いて良かった。感想を「固定」する生活、ぜひ楽しまれてください。

 

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ただ、それと同じくらい、「ブログを始めたとしても果たして続けられるか不安」「どうしてもブログが継続できない」という声も聞こえてきまして。

 

こういう話をすると、「ブログなんて書きたいことを書く場所なんだから、続かない時点でそれまでだろ」だなんて知った顔で言い放つ人が出てくるのですが、そういうことじゃあないんですよ。例えば、「本当にその大学に行きたいのであれば寝る間を惜しんで受験勉強するでしょ」と言われたら、「そうだけど!そうじゃない!それが出来れば世話ないぜ!」となる訳で。「ブログを続けられるか」って、構造的にこの手の話だと思うのです。

 

なので、そりゃあ綺麗事としては「書きたいリビドーを書きたい時に書き散らそう」となるのですが、どうにも世の中はそう上手くはいかない ・・・といったお馴染みの長ったらしい前置きはこれくらいにして。

 

僭越ながら、一応ブログを十数年書き続けているブロガーのひとりとして、私なりの「ブログを書き続ける方法」をまとめてみたいと思います。どうしてもブログを継続できない人、そして、ブログ初心者ならではの諸問題を抱えてしまっている人向けですね。

 

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まず、答えをざっくりと切り分ける。「①考え方・心持ち」「②実用的なテクニック・時短術」「③やる気」、大きくこの三区分。私の感覚だと、①と②を足して50%、③だけで残りの50%、という感じかな。

 

それぞれ書いていきます。

 

 

①考え方・心持ち

 

まずは、実際にブログの編集画面やテキストエディタに向き合う「前」の段階。ブログというものをどう捉えて書くか(あるいは運営するか)、という観点ですね。

 

ブログの最大の読者は自分である

 

まずは何よりこれ。もう何度もこのブログでも書いているし、前述の「ブログやろうよブログ」にも書いたけれど、ブログって、自分のために書く意味が大きいと思うのです。擬似的な外部記憶装置。その時に観たもの、感じたこと、嬉しかったこと、感動したこと、落胆したもの、激怒したもの。人間の記憶は異常なまでに脆いので、放っておくとどんどん忘れていきます。そういう意味で、ブログはいわゆる「日記」の延長として効果的なんですね。そして今や、引き出しの中の日記帳より手元のスマホの方が身近ですよね、と。

 

アウトプットにはその何倍ものインプットが必要

 

ブログの記事を書くことをアウトプットと位置づけると、インプットとは何か。それは、例えば日常の些細な出来事、気付き、読んだ本、観たテレビ番組、鑑賞した映画、仕事の悩み、話題のニュース、エトセトラ。それらを絶え間なく自分の中に入れていくことが、「インプットする」ことだと思います。しかし、そのインプットすべてが記事のネタとして使えるかといったら、そうではない。しょうもないネタもあれば、書けば火傷しそうな話題だってある。体感では、20~30のインプットに対してアウトプットが1くらいでしょうか。とにかく、自分の中に情報を「入れる」ことを意識すると捗るんじゃないかと。

 

ブログは「広義のインプット」である

 

「インプットとアウトプット」の話でいくと、(ややこしい言い回しになってしまいますが)、ブログを書くというアウトプットの行為すら、広義ではインプットだと思うのです。例えば私はよく映画の感想をブログに書きますが、頭の中にあるふわふわした感想を文字に起こしているうちに、次第に「あ、こことここが繋がる!」「これはこういうことだったのか!」「この視点もあるぞ!」と形が定まってくることがよくあります。というか、ほぼ毎回これです。つまりは、その映画を自分の中に落とし込むというインプットの行為が、アウトプットすることで重ねて加速するんですね。仕事や勉強における、メモやノートを取る感覚と近いかもしれません。だから、「頭の中にまとまっていない」状態でも、取りあえず書けば良いのです。

 

「上手く」書こうと思わない

 

その人にとっての「上手い文章」はそれぞれだと思うのですが、最初からそれを目指すと、間違いなく詰みます。手が止まります。例えば絵だと分かりやすいと思うのですが、好きな漫画のキャラクターって頭の中に浮かぶじゃないですか。でも、それを書き起こそうと目の前に紙とペンを用意しても、当然、描けない。頭の中にはこんなにも鮮明にキャラクターがいるのに、それを紙に起こすことは非常に難しい。これを可能にするためには、何度も何度も練習して、回数を重ねる他にない。テキストもこれと同じで、回数を重ねないと「上手く」書くことはできないんですね。他ならぬ私も、「上手くないな~」と痛感しながら日々記事を書いてます。そんなもんです。

 

小さな「施し」を配置する

 

「返報性の原理」というものがある。人は何かしらの施しを受けた際に、お返しをしなくてはいけない気持ちになる。そういう心理。ブログ運営のモチベーション維持においては、「過去の自分」が「未来の自分」に何かしらを施すような、「セルフ返報」がオススメです。というか、そういう仕掛けを設置していく感じですね。例えば記事を更新したらTwitterにも告知する。RTやいいねが付く。これも小さな「施し」。PVを毎日チェックすることにする。今日もまた数字が記録されていた。これもまた小さな「施し」。・・・といった感じで、小さな「施し」を未来の自分に向けて仕掛けることで、「お返し」、つまり新しい記事を書くマインドに繋がるサイクルを作る。一見しょうもないけど、大切なこと。(なので、私は読み込みが遅くなると分かっていながら、はてなスターを外していません)

 

未来の自分に仕掛ける感覚

 

といった感じで、往々にして大切なのは「未来の自分がブログを書きたくなるように仕掛けておく」視点だと思っています。「今すぐにやる気を出せ!」と言われたら、そりゃあ、面倒臭いってなりますよね。でも、いつかの自分がやる気を出せるように、そのモチベーション形成への種を蒔いておく。常に意識しておくのは「やる気を絞り出す」ではなく、この「種蒔き」なんじゃないかと。インプットを増やすために、沢山のブログを読んでおく。沢山のアニメや映画を観る。沢山の本を読む。沢山のニュースを読む。沢山のラジオを聴く。沢山の「施し」を配置する・・・。「ネタを仕入れる」というより、「未来の自分に仕掛ける」感覚。私はこういう考え方で色んなモノにあたっています。

 

「コンテンツ」を目指さない

 

これは以前の自分のことなのですが、自分のブログをどこか「いいサイト」にしようという意識が必要以上に働いてしまう時があって。どの記事を読んでも面白くて、どの記事もある程度のクオリティがあって、どの記事も検索に強くて、色んなことを網羅していて・・・。確かに、そういう「コンテンツ」として質の高いサイトって、憧れますよね。私も今でも憧れています。しかし、これもまた無理筋。最初からそこを目指して完成させられる人は、おそらく「ブログを続けるためのモチベーション」とかで悩んでいないと思われる・・・。だから、まずは何でも良いのです。日記の延長。思うがままの感想。個人ブログ最大の「コンテンツ」は、テキストそのものではなく、書き手自身です。

 

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②実用的なテクニック・時短術

 

お次は、実際のテクニック的なもの。ブログ継続の壁というと、①のような心理的なものとは別に、圧倒的に「時間が足りない」というものがある。それをいかに取っ払うか、というやつ。

 

Twitterのツイートを貼り付ける(埋め込む)

 

はい鉄板。これです。最近は多くのブログサービスで貼り付けられるようになっているし、各ツイートの「ツイートをサイトに埋め込む」機能も使えますね。これを活用することで、すでにTwitterで話題にした内容であれば、圧倒的に編集時間を削減することができます。むしろこれを逆手に取って、「Twitterで何らかの話題について連投する」→「それを全てブログに貼り付けて補足を書き添える」のパターンを最初から狙っても良いかもしれません。

 

 

こんな感じで表示されるので、見栄えにも緩急がつく。

 

他のブログやニュースに言及する

 

とはいっても「ネタがない」と困る。その際は、言及が手っ取り早いです。話題をゼロから生み出す労力が無くなります。Twitterで回ってきたニュース、はてなブックマークで多くのブクマを集めていた話題、好きなブログの好きな記事、等々。そういったものを引用で貼り付けて、それについての感想(思ったこと)を書く。ブログ記事って、書き出しで躓いてしまう人が少なくないと思うんですけど、言及であれば、「これを読んだ。思ったことを書く」というシンプルな導入から始めることができる。前置きとかそういうのも、自動的に、全部言及先がやってくれる。

 

最もハードルが低いのは「感想」

 

同じくネタの意味でハードルが低いのは、感想記事。これも鉄板。観た映画、読んだ漫画、昔から好きなドラマ、ふと思い出した小説。なんでも良い。私のブログも、8割は何らかの感想記事です。これも構造としては上の言及と同じで、無から有を生み出そうとするから疲弊するのであって、ネタ元を置いてしまえば良いのです。

 

文字数にこだわらない

 

別に1文字でも良いんですよ、ブログって。変に2,000字とか3,000字とか意識するから書けなくなる。そして、「読みごたえのある記事を書きたい」「そのためにはある程度のボリュームが欲しい」とか思ってしまうと、もう自滅の道ですよ。その路線は、ある程度ブログを書くことを習慣化できて初めて歩めるもので、「どうやって続けよう」の段階では全部捨て置いて構わない。短歌ほどの文字数でも、書き手による立派なテキストです。

 

レイアウトにこだわらない

 

ブログのレイアウトというより、記事のレイアウトですね。これも、凝り始めると永久に凝れます。答えがない。だから、最初はある程度「こぼす」ように書く。段落ごとの文字数とか、画像を入れる場所とか、そういうのは後からいくらでもどうとでもなるのです。まずは、頭の中の洗面器に入っているふわふわしたものを、思いっきり編集画面に「こぼす」。箇条書きだって構わない。乱文上等。記事のレイアウトは、文字の集合体をどう魅せるかという話であって、「文字」そのものが無いといくら考えても意味がありません。

 

とにかく一旦最後まで書き終える

 

書いている途中で「これは誰かのパクリみたいな記事になりそう」「毒にも薬にもならない仕上がりになりそう」「上手くまとまらなそう」という思いがよぎって、手が止まりかけることがある。私の経験上、そこで止めた記事は九分九厘完成しません。「急な用事が入って書けなくなった。中断!」はまだ良いけれど、「これはちょっと、う~ん」なテンションで中断した記事は、往々にしてそこで死にます。まずは、どれだけ無理筋と感じようが、どんどん書いていく。そして、一旦書き終える。勢いで公開するのに不安が残るなら、一晩寝かせてから校正すれば良いのです。「完成度の高い保留記事×100」より「完成度の低い公開記事×1」です。

 

ブログはどうせ後で訂正できる

 

ブログなんてものは、後でどうとでもなるのです(暴論)。だって、編集できるのだから。誤字脱字が分かれば、スマホからでも修正できます。書き忘れたことがあったら、後で追記すれば良いのです。これが、絵や動画との最大の違い。最初から100点の記事を出す必要はないのです。私もよく「取りあえず公開」して、後で「しれっと修正・追記」したりしています。時間が無い時は、取りあえずアップしてしまえば良いのです。(もちろん、だからといって可燃性の高いことを書くのはオススメしません)

 

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③やる気

 

はい、ここまで散々語っておいて、結局はこれです。「やる気」。どんなに精神論を並べても、時短術を駆使しても、「続けよう」「書こう」という気持ちがなければ続かない。世は無常・・・。

 

しかし、これも考え方ひとつだと思っていて。ブログに限らず、例えば筋トレでもダイエットでも資格の勉強でも何でも良いですが、「続けようというやる気」って絶対的に根幹にあるんですよね。まずはそれが無いと始まらない。でも、ひとたび「やろう」と決心した時点で、その根幹はすでにクリアしている訳で。重要なのは、そこをいかに持続させるか、という観点だと思うのです。

 

そのために、例えば筋トレだと毎日体重を測って細かな達成感を積み上げるとか、ダイエットだとカロリーの低い手料理を楽しんでみるとか、資格の勉強だとわざとシャレオツなカフェに行ってテンションを上げてみるとか、そういう自分への「仕掛け」があってナンボですよね、と。

 

その「仕掛け」を継続的に配置できれば、自然と、やる気の上に結果が積み重なってくる。大切なのは、「ゼロからやる気を起こす」ことじゃなく、「すでにあるやる気をどうやって持続させるか」「そのためにどういう仕掛けを設けることができるか」。

 

そのために、主に①で書いたような、「仕掛け」「種蒔き」が大切なんじゃないかな、と。

 

・・・以上、私なりの「ブログの続け方」でした。あと、せっかくなので関連する過去記事を貼っておきますね。ブログ運営の参考にどうぞ。

 

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要は、「とにかく書くしかない」んですよ。それは明白なんです。理想のテキストには、書き続けなければ辿り着けない。自分なりのレイアウトも、書き続けてようやく見えてくる。そこに近道なんて無いのです。だからこそ、どうやって「続ける」か。インプットを増やし、未来の自分相手にモチベーションを仕掛け、短い時間で記事を完成させる。

 

最初はまず、この繰り返しでしょうね。欲張らず、格好つけず、肩肘はらず。

 

やめられなくなる、小さな習慣

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