放送中の『仮面ライダージオウ』が、遂に電王編に突入した。相変わらずのノリで物語を賑やかすイマジンたちと、過去に縛られたまま怪人サイドに利用されてしまうゲストキャラクター。「ああ、自分は今、電王を観ているなぁ」と、妙な感慨深さに浸ってしまった。
『電王』は、平成ライダーシリーズを代表する大人気作だ。あり得ないほどに続編が制作され、ファンの間でも食傷と賛否が入り乱れる時期すらあったと記憶している。リアル志向の『クウガ』から始まった一連の作品群が、「時を超える電車に住む赤鬼と共に戦う」という一条さんなら秒で卒倒しそうな設定に辿り着く。
平成ライダーという、キメラのように様々な要素を取り込んで「魔改造」ならぬ「魔進化」を繰り返す歴史、そのひとつの到達点と言えよう。
先に大枠から語ってしまうと、『電王』の「破天荒」で「型破り」な印象は、何も「新機軸」を打ち出したからではない。
同作を平成ライダーシリーズのひとつとして俯瞰で見ると、実はその斬新な要素の数々が、過去の作品群によって熟成されてきたことが分かる。『電王』はまるで、『クウガ』から数年をかけて熟成されてきた肉が、前作『カブト』という炭火を得て、遂に鉄板の上でジュージューと音を立てたような、そんな作品と言えるのではないだろうか。
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とはいえ、2007年当時、私はテレビ朝日の『電王』公式HPを見て、「もしかして自分は平成ライダーを卒業するのだろうか・・・」と不安を抱いていた。
『クウガ』のリアル志向な描写に心奪われ、『龍騎』の殺伐とした命のやり取りに毎週のようにヒリヒリし、『響鬼』の人間味あふれるドラマに浸っていたあの頃。『電王』のキャラクター紹介の欄には、真っ赤な能面の鬼怪人が載っていた。「普段はデンライナーでコーヒーを飲んでいる」といった文章が添えられていただろうか。頭の中は疑問符ばかりで、そのあまりの「コメディっぽさ」に困惑したものだ。
しかし、蓋を開けてみればご存知のとおり、驚くほどのクオリティで物語が紡がれていく。
すでに平成ライダーを数多く手掛けていた田﨑竜太監督と、物語をロジカルかつロマンチックに彩る小林靖子脚本。そしてその全てを、エンタメ性抜群に包括していく白倉伸一郎プロデューサーの絶妙な温度設定。赤鬼が走り回るコメディかと思われた新番組は、広がりを感じさせるSF設定とバディもの(後にファミリーもの)としての熱さ、キャラクターの関係性が織り成す愛と理の物語として、多くの視聴者を魅了した。
放送前には悶々としていた私もすっかり掌を返し、その見事なまでの完成度に心の底から熱中していた。
当初、あまりに従来のシリーズと温度が異なって見えたデンライナーやイマジンの設定も、平成ライダーという土壌が数年をかけて「あり」にしてきた成果だと、観ていくうちに気付くこととなる。
時を行き来するタイムマシン・デンライナーというSF設定の大玉も、刑事ものとしてのリアリティ(『クウガ』)から一転して「神の因子を継ぐ者たちの戦い」というファンタジーを展開した『アギト』にこそ原点がある。以前の記事でも触れてきたように、『アギト』はそのファンタジー要素と群像劇の構造から、「平成ライダーの実質的な祖」という性格を持っているが、それを更に数年かけて発展させたのが、『電王』なのである。
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『クウガ』にデンライナーが登場したら台無しだが、『アギト』を経由し、鏡の中の世界、トランプに封印される魔物、太鼓やギターで戦う異形の職業人、天の道を司るパーフェクトヒューマンの活躍とくれば、自然と「馴染み」が加速していく。
数年前なら作風的に絶対に許されなかってあろうデンライナーやイマジンの設定が、『電王』の頃にはすっかり「あり」になっていたのだ。『アギト』が拓き、『龍騎』以降が熟成させてきた、シリーズ独特のリアリティラインの成果である。
もちろん、ハチャメチャなSF設定自体は、平成ライダーに限らず様々な作品で無数に用いられてきた。『電王』が面白いのは、そういった空気をまといながらも、その根底に『クウガ』や『アギト』が展開したリアル志向寄り(一般ドラマ寄り、とも言える)の群像劇が生きている部分にある。
モモタロスを始めとするイマジンたちは常に場を賑やかすが、一方で、良太郎を取り巻くキャラクターたちのドラマは、「報われない」「救われない」可能性をチラつかせながら、視聴者の不安を煽り、盛大に振り回していく。原則として前後編構成の人情もので進行するも、スーパー戦隊シリーズほどは型にはめない作り。『電王』が単体で「破天荒」というよりは、その底に『アギト』や『龍騎』や『ファイズ』が生きている、その匂いを感じられるからこそ、独特の面白さに仕上がっていくのだ。
「前後編構成」の部分も、平成ライダーが遂に辿り着いた黄金パターンのひとつだ。元より『クウガ』の頃からその構成は採用されていたが、『アギト』『龍騎』『ファイズ』辺りはより連続性を高めるために「引き」を印象付けたりと、そこまで明確に型にはめていく印象はなかった。これが後年の『響鬼』になると、明確な「前後編構成」を採用。明日夢を中心とする登場人物たちのドラマが、二週ペースで描かれるようになった。
『電王』がここに投じた大きな一石は、ゲストキャラクターを登場させ、そこに敵イマジンを絡めてドラマを作るという、「お悩み相談」の構造を取り入れたことだ。これにより、「怪人の起こす不可解な事件を追いながら市井の人々を救う」という、東映が長年をかけて培ってきたパターンに、遂に平成ライダーが合流することとなる。つまりは、『クウガ』から『カブト』までがむしろ長い東映ヒーローの歴史の平均から見るとかなりの異端であり、『電王』は、その異端なシリーズと伝統的なアプローチの双方を融合させたと言っても過言ではない。
しかし、そんなシンプルな温故知新だけに終わらないところが平成ライダーの魅力だ。
この「お悩み相談」のフォーマットは、その後、『特捜戦隊デカレンジャー』を手掛けた塚田英明プロデューサーの手により職業ものとしても進化し(『仮面ライダーダブル』)、新たな玩具を毎週ペースでリリースする販促の事情ともより相性を増していくのである。結果、カウンターとしての『鎧武』が登場するに至るまで、強固なフォーマットとして平成二期を形作るのだが、それはまた別のお話。
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閑話休題。「設定のリアリティライン」「作劇のフォーマット」と、『電王』にて遂にブレイクスルーに至った平成ライダーの数々の要素を挙げてきたが、それは、音楽・映画・玩具の面にも共通している。
まずは音楽展開。平成ライダーのキャラクターソングは『龍騎』『ファイズ』の頃から存在していたが、『ブレイド』『カブト』では挿入歌として常用されるようになり、『電王』で爆発的な流行を巻き起こす。主演・佐藤健と声優・関俊彦がデュエットする『Double-Action』は、タロスごとのフォーム別のバリエーションを展開。後に、編曲次第で『Piano form』『Coffee form』『Wing form』と無数に派生が作られていくことになる。物量で攻める音楽CD展開は次作『キバ』にも受け継がれ、「仮面ライダーの音楽PV」というニッチなジャンルを形成するにまで至った。
続く映画展開。『龍騎』の『EPISODE FINAL』が当初は本当に最終回としてテレビで放映予定だったことは有名な話だが、電話投票で戦いの結末を決める『13RIDERS』など、白倉プロデューサーは「テレビ屋」としてのエンタメ性を度々追求してきた。ただテレビを流して観るだけでなく、そこに何かムーブメントとも呼べるようなギミックを盛り込む。その方法論が本筋で結実したのが、『電王』の劇場版『俺、誕生!』である。
長らく平成ライダーの劇場版はパラレル展開が常となっていたが、同作ではテレビシリーズとこれでもかというくらいに連続性を持たせ、強化フォーム・クライマックスフォームの登場にまで繋げる、戦略的なパズルを構築した。当時、「まさかここまで地続きにするとは」と、非常に驚いたものである。そしてこのギミックを持たせる方法論は、近年でも『エグゼイド』等で応用されている。
最後に、玩具展開。ここでいくと、本当のブレイクスルーは『ディケイド』『ダブル』『オーズ』辺りの数年間が築いた「コレクターズアイテム商法」まで待つことになるが、そのひとつ前の段階として、「大型玩具」に触れておきたい。
言うまでもなくそれはデンライナーを指すが、CGで大型の何かが動き回る映像は、『龍騎』のミラーモンスターや『響鬼』の魔化魍で培われた手法である。これを巨大な電車に応用することで、プラレールのお株を奪うような電車玩具が実現。しかも、路線が不要ときたものだ。番組後半のキングライナーも含めて、「CG大型系玩具」は、キャッスルドラン、リボルギャリー、トライドベンダー、パワーダイザーと、毎年恒例の枠として定着していった。
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他にも、スーツアクターや起用声優のアイドル的人気の醸成など、『電王』は、平成ライダーシリーズ、ひいては等身大ヒーロー特撮番組が持っていた数々の要素を、ことごとく「売れ筋」に乗せていった。スーツアクターの所作に目を光らすのも、起用された声優の演技に耳を傾けるのも、何も『電王』が初めてやったことではない。しかし、まさかスーツアクターがイベントに素面で登場し、黄色い声援が飛び交う日がこようとは、あの頃まで誰も思いもよらなかったのだ。
などなど、細かく拾っていけば本当に枚挙にいとまがないが、前述のように、『電王』それ自体が強くオリジナリティを放つ要素というのは、実は案外少ないのである。それは意外と、他の平成ライダーでもトピックとなる世界観設定やモチーフの部分に限られてくる。
しかし、だからこそ、同作の強みはシリーズが築いてきた礎を発展させ、それをエンターテインメントとして見事にまとめ上げた部分にあるのだ。結果として、そのジャンルが元から持っていた「スーツアクター」「声優」といった部分がフィーチャーされたが、元からあった要素だからこそ、そこには確かな技術と歴史が蓄積されている。決して、一朝一夕でお出しされた一過性な要素ではないのだ。
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このように、『電王』はその破天荒で掟破りなイメージとは裏腹に、実にクレバーに構築された作品なのである。コツコツと長年かけて熟成されたものを、絶妙な温度設定で提供する。その焼き加減、香り、見た目、付け合わせに至るまで、丁寧に作られたエンタメヒーロー番組であった。
そんな絶妙な「焼き加減」を誇っていたテレビシリーズが終わると、驚くほどに、火力は更に増していくこととなる。
当初、Vシネマとして「電王続編制作決定!」が報じられ、それは後に『電王&キバ クライマックス刑事』して劇場公開に至った。あくまで個人的な感情だと前置いておくが、『電王』が大好きでありながら、この展開には妙にざわざわしたものを抱いた記憶がある。平成ライダーという、不揃いで独立した作品群。その不揃いさにこそ愛着を覚えていたのか、ストレートに「続編」という代物が出てくること自体に、違和感があったのかもしれない。自分の大好きなシリーズが、変容してしまう予感。今考えれば、鼻で笑ってしまうのだけど。
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衝撃だったのは、同作『クライマックス刑事』の予告編である。ひとつの画面に収まる、電王とゼロノスとキバ。平成ライダーの歴史にとって、これがどれほどショッキングなカットだったか。「不揃い」で「独立」していた作品群が、ついにその枠を超えて繋がっていく。そのショックの大きさは、計り知れないものがあった。『電王』は、『ディケイド』より一年早く、全てを破壊し全てを繋いでいたのだ。
『電王』旋風は止まらない。『キバ』放送中の10月には、『さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』が公開。ネットの一部ではそろそろ食傷を覚えるファンが拒否反応を叫んだりもしていたが、それを知ってか知らずか、制作する東映自身も「さらば」の看板を掲げての公開となった。
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しかし、これで「さらば」ではなかった。翌年、『ディケイド』放送中の5月には、『超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』が公開。
「電王はさらばだったので、超・電王にしました」とでも言うのか、その厚かましいまでの展開ぶりに、賛否が爆発。基本はリイマジネーションとして再構築されるはずの『ディケイド』劇中においても、電王だけはどうやらオリジナルの世界観を維持したままの特別扱いである。加えて、佐藤健が良太郎を演じることはなく、いよいよ『電王』はその看板それ自体が集客性を持つ特殊な作品として機能していくこととなった。
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更に更に。その翌年の2010年には、『超・電王トリロジー』が公開。二週間ごとに三作品を劇場公開するという驚異のスタイルは、映画館にそう何度も行けるはずもない(本来のメインターゲットであるはずの)子供たちとどう折り合いを付けるのかと、そういった批難の声も飛び交うこととなった。
もちろん、それと同じくらい、もしくは上回るほどに、「電王おかえり!」なファンも多かった。だからこそ続くし、だからこそ食傷も加速する。少なくとも私が徘徊していたネットのあちこちは、決して穏やかな歓迎ムードではなかったと記憶している。日本でTwitterの利用が始まったのは2008年。SNS戦国時代が今の勢力図を作る、それよりもっと前の話である・・・。
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その後、『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』を経て、平成ライダーは俗に言う「春映画」「夏映画」「冬映画」という年三回の劇場公開を有するシリーズとして定着していく。このうち「夏映画」は『アギト』の頃から恒例だが、「春映画」枠は『クライマックス刑事』『鬼ヶ島の戦艦』が、『THE FIRST』等で不定期に存在していた「冬映画」枠は『さらば電王』を皮切りにMOVIE大戦シリーズへ、どちらも『電王』が商業的な転換点として存在している。
また、「続編制作」という切り口でも、『ダブル』が始めて以降本格化していくVシネ展開の基礎を築いたとも言え、「一年間の放送できっぱりお別れ」というあの独特の空気感は、『電王』と続く『ディケイド』によって完全に破壊されることとなった。もう、あの頃の「冬の匂い」は存在しないのである。
こうして、加熱に次ぐ加熱で一部では焦げてさえいた『電王』。「テレビシリーズの頃のいい塩梅の焼き加減はどこにいってしまったんだ・・・」という寂しさと、とはいえ、モモタロスたちに会える度に安心感を覚えてしまう、二律背反な感情。いつしか『ディケイド』がシリーズを牽引するアイコンに成長し、映画制作においても現行のライダーを中心とするスタイルが定番となっていった。
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所々でその余熱を感じるも、当時の『電王』に抱いた複雑な感情が遠い思い出として醸成され始めていたそんな頃、他でもない『平成ジェネレーションズFOREVER』が公開されたのである。
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まさかの佐藤健の出演。公開日朝イチの劇場で、平成ライダー映画史上前例のないほどのどよめきが起きる。
あの頃、僕たちは『電王』をどう感じていたか。大好きだったテレビシリーズ。複雑ながら再会を喜んだ続編映画。いつしか、毎年のように新作が公開され、商業色が強くなっていった当時。そんな、決してシンプルには語れない不定形な感情が、スクリーンの佐藤健によって圧倒的に肯定される。トリップ感すら覚える鑑賞体験。
『仮面ライダー電王』とは、一体何だったのか。
平成ライダーの型破りか、はたまた風雲児か、異端児か、時代の寵児か。同シリーズをある意味『ディケイド』より一歩早く破壊し、後のコンテンツ肥大化の基礎を築く。かと思いきや、その内実は実にシリーズの過去作に根差しており、突然どこからともなく現れたのではなく、確かに平成ライダーそのものから産まれた、シリーズ躍進の具現体。
何より脅威なのは、どの作品とコラボレーションを果たしても、漏れなくその相手を『電王』のノリに従わせてしまうところにある。モモタロスが威勢よく登場し、ウラタロスがそれを小馬鹿にし、我関せずなキンタロスがいびきをかけば、そのやり取りにリュウタロスが茶々を入れる。このパターンが炸裂すれば、もうひとたまりもない。どんな温度を持つ作品も、漏れなく取り込まれてしまう。シリーズ随一、脅威の引力である。
そんな『電王』は、上で「決してシンプルには語れない不定形な感情」と書いたように、清濁併せ呑む感情をセットにしているファンも多いのではないだろうか。
モモタロスの能面が光の当たり具合やアングルによって、喜怒哀楽と多彩な表情を見せるように、『電王』にファンが抱く感情も、決して「ひとつ」ではない。だからこそ愛着が湧き、今なお感慨深さを喚起する。「ああ、自分は今、電王を観ているなぁ」と、いつだって、どこだって、そう感じさせてくれるのである。この記憶がある限りは。
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