ジゴワットレポート

映画とか、特撮とか、その時感じたこととか。思いは言葉に。

『ドンブラザーズ』をテーマに和風ロックのオリジナル楽曲を作った! というおはなし

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「今日の佳き日に」というフレーズがあるじゃないですか。入学式とか、卒業式とか、何らかの式典の挨拶で用いられるやつです。「佳き」、つまり「好ましい」「めでたい」という意味で、印象の刷り込みも併せて、このフレーズにはとても晴やかなイメージがある。なので、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の同人音楽を制作している途中で、タイトルは「今日の佳き日に」にしようと思い至ったのです。「今日」と時勢を限定しているのも、その日限りの偶機を喜ぶような、まさに「縁」を感じさせるよなァ、と。加えて、せっかくなら漢字で遊ぼうと考え、「きょう」とも読める「慶」(よろこびごと・めでたいこと)、そして「よき」に「輿」を当てて(神輿の輿)、戦隊といえばレッドなので「ひ」は「緋」でどうかと。『慶の輿き緋に』、うん、なんか画数の多い漢字が並んでいるとすごくそれっぽくていいねェ!……と思っていたら、最終回放送記念に東映特撮ファンクラブで配信された『ドンブラザーズ』のオーディオコメンタリーで井上敏樹先生が「今日という佳き日にこのような場を設けていただいて~」って話し始めて声出して笑いましたね、というのがもう3ヶ月も前の話。

 

そんなこんな今日という佳き日に、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』をテーマにした同人音楽『慶の輿き緋に』をYouTubeに公開しました。

 


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サブスク配信もあります。ちょうどTuneCoreが大感謝キャンペーンと称してシングル配信料が1年分無料になるキャンペーンをやってました。ありがたや~。

 

linkco.re

 

これまでの同人音楽活動では、「ありそうな挿入歌を作る」や「名場面の数々が自然とフラッシュバックする曲を作る」など、いくつかのアプローチを試してみましたが、今回は割とシンプルに。作品テーマそのものにがっぷり四つ、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』という物語は一体なにを謳ったのか、という部分を自分なりに楽曲にしてみました。

 

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主にこちらの記事に書いた内容ではあるのですが、やっぱり「人間って面白い!」に尽きるのが『ドンブラザーズ』だと感じているので、平たく言えば人間賛歌ってやつですが、そこに分かる人には分かるフレーズを散りばめつつ、といった構成。

 

『ドンブラザーズ』のOPやEDは意外にも(意外にも?)お洒落なR&Bの方向性だったので、それとは違う方向に、これもまたストレートに和風ロックの曲を構想。いわゆる「祭囃子」調を目指してみました。ご依頼した作曲家さんには制作前のディスカッションに時間を割いていただき(本当にありがとうございました!)、和風ロックが主体でありながらEDMになったりジャズになったりクラシックになったりと、在り方や予想を壊していくタイプの楽曲に仕上げていただいています。ラスサビでキーが上がるの大好き侍なので、義によってキーが上がっています。

 

前述の「曲の表情がころころ変わっていく」と同じアプローチで、ボーカルは男性と女性の2名の方にお願いしております。御二方とも歌唱力がすごすぎて納品いただいた時にびっくりでした。素晴らしい……。メインの男性ボーカルの方は終盤にえぐいハイトーンに突入するのですが、かっこよく歌い上げていただいて感謝でございます。

 

 

イラストは、以前よりTwitterで特撮関連のイラストが素敵だと思っていたイラストレーターさんにダメ元でお願いしたところ、なんとご快諾をいただき……!ありがとうございます。「ドンブラザーズの面々っぽいけどドンブラザーズの面々っぽくない人たちをケレン味たっぷりに描いてほしい」というひどく抽象的なオーダーをど真ん中ドンピシャで具現化してくださって、感涙ものです。

 

動画制作についてもココナラ経由でご依頼しまして、「お祭り」「和風」を軸に賑やかなMVに仕上げていただきました。イラストとの相乗効果もあって、かなり疾走感のあるルックになっています。ここぞ!というポイントで筆字になるのがまた良くてね。

 

パッケージやYouTubeのサムネイルデザインは、いつも大変お世話になっているデザイナーさんに今回もご参加いただきました。「金色とかのイメージで派手に……」という、これまたふんわりしたホイップクリームのようなオーダーに、バチィッと返していただきました。いやこれすごい。実際にAppleミュージックでも聴けるんですが、再生中にこのジャケットがど~んと表示されるの、超かっこいい!

 

ご協力いただいた皆様については、動画の概要欄にTwitterやYouTubeのアカウントを併記してご紹介していますので、よかったらぜひご確認ください。

 

歌詞については、「英語(横文字)を使わない」「『縁』という単語をあえて使わない」という縛りで作ってみました。何が何を指しているのか解説すると長ったらしくなるので、ここでは割愛。ぜひ観て聴いていただいて、「あぁ なるほどね」となってもらえますと幸いです。最も打ち出したかったテーマ性は、ラスサビ直前のパートです。

 

改めて、どうぞよろしくお願いします。『慶の輿き緋に』です。

 


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Next game……

 

 

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