ジゴワットレポート

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4コマ漫画のタイトルっていつ読みますか問題

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本当にしょ~~もない話なんですけど、例えばこういう4コマ漫画があったとするじゃないですか。

 

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即席で作ったのでクオリティがクソすぎるのは見逃してもらうとして、こういうベクトルの4コマ漫画って、タイトルがないと「オチ」ないと思うんです。仮にタイトルがなかったら、登場人物が麺料理の名前を羅列しているだけ。でも、タイトルがあるから、それが全て「ん」で終わっている、という「オチ」がつく。

 

つまり、4コマ漫画におけるタイトルはいつ読まれることを想定しているのか、という点において、作者の意図と読者の読み方が一致していていないと、本来そこに込められた「オチ」には辿り着き辛い、と。

 

なぜこういう話になったかというと、先日『#こんなブラック・ジャックはイヤだ』という漫画を買いまして。

 

#こんなブラック・ジャックはイヤだ

#こんなブラック・ジャックはイヤだ

 

 

ご多分に漏れず手塚治虫が大好きな人間として、よくもまあ神の画風をここまで再現しているなと驚いたのですが、問題は前述のタイトルについて。この本は正確には4コマ漫画ではないのだけど、それに近いテンポ感で半ページずつ進行していく。そしてその多くが、①タイトルで前提を説明し、②本編でそれを受けたオチをつける、という方法論を採用している。

 

もちろん、上に書いてあるのを上から読むのは、当然の順番である。しかし私は、どうしてもこの4コマ(またはそれに近いテンポの短編集的なやつ)のタイトルを読み飛ばしてしまう傾向にある。というより、目に入ってはいるんだけど、脳がそれを読もうとしていない、という感じ。週刊漫画雑誌の柱コメントのようなもので、視界に入っても理解には至らない。どうしても、コマの次はコマに目が移ってしまうのだ。

 

なので、最初に示した4コマの例に戻ると、読み終わった後は思考回路はショート寸前になる。「え?どういうこと?ん???」。そこで慌ててタイトルに目をやって、その上でもう一度4コマそのものを復習して、「あ~、そういうことね」となる。二度手間どころか、本来そこにあるべきオチが100%の状態で味わえないので、微妙にストレスというか、モヤっとしたものが残ってしまう。

 

これについてググってみると、「4コママンガのススメWeb」というサイトの以下の記事がヒットした。一部引用したい。

 

4コママンガにはタイトルがある ~作品内タイトルについて~ | 4コママンガのススメWeb

 

 4コマファンの間でよく言われることに、「タイトルは4コマ目を読み終わってから見る」というものがあります。実際に4コママンガを読むとわかるのですが、常にタイトルを確認していると、読書の流れが阻害されて、読みづらく感じてしまうのです。
 そういった事情もあるのか、作品内タイトルには、その一本のオチをつけるように使用されているものが多々あります。

 

このページでも挙げられているように、「週刊メロンコリニスタ」では、あえてタイトルを4コマ目の下部に配置することでオチをつけるという手法が取られており、私のような「タイトルを読み飛ばしてしまう人」を封殺する気概を感じる。

 

週刊メロンコリニスタ

週刊メロンコリニスタ

 

 

どうなんですかね。4コマ漫画のタイトル、皆さん、ちゃんと1コマ目を読む前に「理解」に至るレベルで読んでますか? 思うに、どうしてもコマ(=絵)が持つインパクトに文字列(=タイトル)が負けてしまうというか、コマの方が吸引力が強い印象があるんですよね。すみませんね、本当にしょ~もない話で。

 

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