ジゴワットレポート

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苦節3ヶ月、ついに娘が積み木を積んだ日

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うちの娘は平均より少し発達が遅い。

何をもって「遅い」とするかは、生後の検診におけるチェックリストから判断する。寝返り、お座り、掴まり立ち。全て、そこに示されているタイミングから1~2ヶ月遅れで習得した。

 

「それはあくまで目安であって心配しなくてもいずれやるようになる」。

頭ではそう分かっているし、周囲の人にもそう言われるけれど、いざ自分が親になってみるとこれがどうして心配になる。もちろん、短期的な心配だということは自分でも分かっているのだが、「早く寝がえりしないかな」「そろそろ掴まり立ちを覚えて欲しい」といったモヤモヤは拭えない。

 

そんな娘も1歳半検診を控えているのだが、1歳半検診には「積み木を積む」の項目がある。文字通り、積み木の上に積み木を乗せる行為が出来るか否か、というもの。

万年文化系の父親と万年文化系の母親の間に生まれた娘なので、運動神経を求められそうなアクションの習得がちょっと遅いのは、もうしょうがない(と思うようにしている)

 

でも、「積み木を積む」、これならいけるのではないか。

 

ミッフィーブロックス

ミッフィーブロックス

ミッフィーブロックス

 

 

そう思い立ち、娘と積み木の練習を始めた。これが5月、GW頃の話である。

練習といっても、無理やりやらせるものではなく、まずは積み木に慣れさせることから始めた。

 

まず、私自身が娘の前で積み木で遊ぶ。必要以上に楽しそうに遊ぶ。積み上げて、わざと崩して、「あ~~~」と声を出したりする。

親が楽しそうにしていると、子供はそれに絡んでくる。まずはこれで、積み木に慣れてもらおう、という算段だ。

 

そして、ここからが肝心。「積む」という行為を「楽しい行為」「喜ばしい行為」として認識して欲しい訳だ。

 

①私自身が積み木の上に積み木を積む

②めっちゃ喜ぶ

 

これしかない。これを、娘の前で繰り返すのだ。「積み木を積むと楽しい」「積み木を積むと親がめっちゃ喜ぶ」、というパターンで認識して欲しいのだ。

 

娘の注意がこちらに向いているタイミングで、床に積み木を置き、その上に積み木を積む。「いくぞ?お?お?お?」と娘の顔を見ながら煽りに煽って、そしてついに乗せる。

 

 

 

 

「イエェェェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

「Whoo hoo!!!!!!!フッワッ↑フッワッ↑フッワッ↑」

 

「よっしゃァァァァァァァ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

間髪入れず、超絶怒涛の拍手!!!喝采!!!

積み木を積むと世紀の偉業を成し遂げたレベルで大喝采する父親!!!スタンディングしなくても気分はスタンディングオベーション!!!

娘もつい笑顔で一緒にパチパチ!!!

 

・・・これを、ほぼ毎日、3ヶ月間、繰り返した。

 

とにかく、「積み木の上に積み木を乗せると最高ッ!!!」というパターンを娘に認識してもらうべく、ほぼ毎日これを行った。仕事等で家を空ける日以外は、1日1回以上。必ず一緒に積み木で遊ぶようにした。

 

嫁さんから「サンシャインHG」(サンシャイン池崎とレイザーラモンHGのテンションを足して割らない行為、の意)と呼ばれたこの所業は、娘には好評だった。やはり、親が笑顔だと子供も嬉しいのだろうか。

どんなに仕事で疲れていても、テンションを爆上げして、積み木を積み続けた。

 

6月頃になると、娘は「積み木と積み木を接触させる」という行為を習得した。

なんとなく、乗せるというゴールを想定していることは分かるのだが、上手く乗せられず、カスタネットのように積み木同士をカチカチ鳴らすのが精いっぱいだった。

しかし、これでも大躍進。サンシャインHGは娘の成長にひどく寛容なので、積み木カスタネットも大声で一緒に喜んだ。

 

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そしてカスタネットを続けること1ヶ月以上、7月末の某日。

ついに、娘が積み木の上に積み木を乗せた。

 

私の目の前で、器用に積み木を持ち上げ、クレーンゲームのように腕を震わせながら床にある積み木の上に持って行く。そこから、落とすのではなく、優しく添えるように乗せる。・・・ポトン。木と木が接触する乾いた音がした。

 

娘は、満面の笑みで父親の方を向き、得意げに拍手をした。そして、両腕をバンザイのポーズで挙げて、喜びを表現する。

 

サンシャインHGは、泣いていた。

苦節3ヶ月、ついに積み木を積んだ。言葉にできない感動がそこにあった。

 

そんな「初・積み木」から1週間もすると、娘は目を見張る勢いで成長した。

ひとつだけではなく、ずっと積み上げることが可能になり7個ほどの積み木でタワーを作ることができるようになった。そして、様々な形の積み木があるが、「面が広い方を下にした方が乗せやすい」ことも理解したようで、乗せる前に一生懸命その角度を調整する様子も見られた。

短期間でここまで学習するとは。子どもの成長は相変わらず素晴らしい。

 

こうして、サンシャインHGは無事に役目を終え、成仏を果たした。

控える1歳半検診が、楽しみである。