以前から「いつか読もう、いつか買おう」と呪文のように脳内で唱え続けてきた『HUNTER×HUNTER』を、つい先日、思い切って全巻セットで購入しました。
といっても天空闘技場あたりまでは何度か読んだ記憶があって、オークション編の中盤から記憶が怪しくて、グリードアイランド以降は完全に無知 ・・・という状態。
ここ数日は寝る前に少しずつ読み進めて、昨日は爆弾魔(ボマー)が見開き使って盛大にインパクトを残した辺りまで読みました。
毎晩楽しみで仕方ないですね。
・・・という内容の感想はまたいずれブログにも書くとして、タイトル通り感動したのはAmazonの対応。
今回は「HUNTER×HUNTER 1‐33巻全巻セット」というセット売り商品をポチる形で購入したんですけど、これは正確にはAmazonの商品ではなくて、関西にある書店の商品がAmazonに出品されている、というやつだったんですね。
最新刊の34巻だけはAmazonで単品注文して揃えました。
当然、段ボールにぎっしりと詰められた『HUNTER×HUNTER』が送られてきて、取り出してはニヤニヤ、あらかじめスペースを作っておいた本棚に並べてはニヤニヤ、という漫画好きにはお馴染みの作業をする訳ですけど。
そこで気付いたのが、2冊だけ状態が悪いということ。
もちろん新品なのだけど、箱詰めと輸送の関係で圧がかかったのか、要は部分的にボコッと凹んだ状態になっていて、「読むのには問題ないけどコレクション的にちょっとなぁ~」という・・・。
そこで、取り急ぎAmazonのカスタマーセンターにメールを送ります。
- 〇巻と△巻の2冊だけ凹んでいました。
- 交換等は可能でしょうか?
そうすると、翌日に届いたAmazonからの返事が以下の内容でした。
- まずはお詫びします。
- 今回の商品は第三者が販売したもので、Amazonでは交換が不可能です。
- なので、全部まとめて送り返してください。返金します。
まずここまで読んで「マジかよ全巻段ボールに詰めるのかよ」とショックを受けつつも続きを読む。
- 全部まとめて送り返す以外の方法を2つ提案します。
- ①販売者に直接、該当の2冊が交換できないか連絡してみてください。(関西の書店の連絡先や販売責任者の記載)
- ②Amazonから該当の2冊を買ってください。事情を考慮し、2冊分代金のクーポンをこちらで発行します。
そりゃまあ、当然、②を選ぶ訳ですよね。
何の配送の手続きもしなくていいし、それでいて、凹んだ2冊は特に返さなくていい、というのだから。
なにに感動したかって、実際に販売したのはその関西の書店なのに、Amazonはそこのミスを全部被ってるんですよね。
①を提案している以上、おそらく後でその書店に2冊分の代金を請求しているとも考え辛いし。
「販売店にしっかりとアフターフォローをするように指示する労力」や「返品された商品の着払い料やその荷物の仕分け作業」よりも「漫画2冊分の金額」を “安い” と判断して、アカウントにクーポンを自動適用されるよう付加する。
こう文字に起こせば「確かにそういう判断になるよね」という感じですが、実際の当事者としてこれをやられると感動を通り越してむしろショックなんですよね。
メール読み終えて「うわっ!すごっ!」って言っちゃいましたし。
結局、「②を選びます」というメールで返すと、「アカウントにクーポンを付けておきました。注文時に0円になってることを確認してね!」という返事がたった数時間で返ってきて、しかも、「①②を提案した人」と「②を実行して報告した人」がそれぞれ別の人(メール記載の担当者が別)で、これにもびっくりするという。
これってつまり、「カスタマーサービスに舞い込んだ案件が部内で進捗状況まで含めて完璧に共有された状態で進行している」ということで、そりゃこのくらいの会社規模なら当たり前だと分かっていながらも、やっぱり「すげぇなぁ」、と。
「Amazonが世界を支配する」なんてネットではよくジョークで言われますけど、あながちジョークに聞こえなくなってくるような、そんな体験談でした。
あと、iPhoneでトリミングしていたらなぜかこのお方だけ顔認証されてひとりで笑ってました。
『HUNTER×HUNTER』の感想はまたいずれ書きます。