先にことわっておきますが、「ブログのPVを増やしたい」という人だけに向けた記事です。
「書きたいことを書く」のがブログ運営の大前提でありながら、とはいえ、ブログが「読まれる」ことは純粋に嬉しい。ブログを育て、PVを得て、せっかくなら広告掲載の費用対効果を高めたい。それは、多くのブロガーが思っていることだと思う。
では、どうすればブログのPVは増えるのか。
gooブログで3年、はてなブログで半年、ブログを書き続けて、非常に基本的な「考え方」が見えてきた気がするので、ここで記録も兼ねて共有しておきたい。
まず、初歩的なことだが、ブログのPVを増やすには何より「検索」が重要である。
私も何度かバズを経験してきたが、例えばTwitterでの莫大なシェアも、はてなブックマークでの4桁のブクマも、それがPVに反映されるのは、もって3日だ。本当に3日くらい。あとは スーッ とPVがそれ以前に落ちていく。
だから、「狙って定期的にバズを起こせる自信がある」という人以外は、素直に検索狙いが安パイである。もう、分かりに分かりきったことだ。
なので、実はこの時点で「PVを増やす」という目的のみに絞ると、Twitterのフォロワー数も、はてなの読者登録数も、あまり意味を成さないことになる。ここでの「PVを増やす」は、100や500のレベルを指すものではないからだ。
①大事なのは「検索」である
では次に、どうやって「検索」から流入させるのか。
これももう分かり切っていることで、キーワードを狙っていくしかない。自分が検索する側の人間だったら、どういうキーワードで検索するか。それを考えながら、あらゆる単語をパズルのように組み合わせて、タイトルや本文に「検索されそうなキーワード」を散りばめる。
これはもう一種の営業活動なので、いきなり23歳の新卒営業マンが成果を上げられるはずもなく、いくらかの経験と根気によってテクニックを身に着けるしかない。
ちなみに私が参考までに使っているのは以下のサイト。どちらもクソ有名どころ。
・goodkeyword - Google/Bing/Yahoo関連キーワードツール
とはいえこれらのツールを妄信したり振り回されたりすると、水で薄めたキュレーションサイトにしかならないので、やはり「自分ならどう検索するか」という想像力でトライ&エラーを重ねていくしかない。ツールは装備品で、大事なのは基礎体力。
①大事なのは「検索」である
→②「検索」から流入させるために、キーワードを選定する
さらに次の段階。
キーワードをガチガチに固めて、それで記事を更新して、「じゃあ読まれるだろう!検索流入をチェックしよう!」となっても、実はそう簡単に読まれない。Googleの判定はそこまで甘くない。
これは私がブログ運営を弱小期から月間数十万PVまで経験して得た感覚だが、Googleは、「読まれている」ことをより評価してくれる。
何を初歩的なことを・・・ と思われるかもしれないが、要は、「キーワードを完璧に固めた弱小ブログ」より「キーワードの選定がまあまあな有名ブログ」の方が、往々にして強いということだ。
もちろんすべてがそうではないし、同じキーワードでも一発逆転の目はあるが、長く太くそのブログをPV獲得源にしようと思ったら、単純に「常に一定の人数に読まれている」ことが大事である。
だから、理論上は「キーワードを完璧に固めた有名ブログ」が最強なのだ。これも、至極当然。
①大事なのは「検索」である
→②「検索」から流入させるために、キーワードを選定する
→③しかし「読まれる」状態がないと「検索」で効果的に評価されない
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さあ困った。
読まれたいからキーワードを選ぶのに、読まれないと検索で評価されない。鶏と卵はどちらが先か。
ということで、ここで考え方が一巡する。「検索以外で読んでもらう」のだ。
はてなの読者登録、Twitterのフォロワー、ブログ自体を読みに来てくれる読者。そして、はてなブックマークでのホットエントリー入り、Twitterでのバズ、インフルエンサーが話題を拾うことによる大規模拡散。
上で書いたような「短期的PV増加」を、短期的だと分かっていながら、狙う。できなくても、何度でも狙う。それを狙うために読者やフォロワーを増やし、増えた読者の力を借りてまた次を狙っていく。
これを繰り返した結果として、Googleに「読まれている」状態を示すことができる。
①大事なのは「検索」である
→②「検索」から流入させるために、キーワードを選定する
→③しかし「読まれる」状態がないと「検索」で効果的に評価されない
→④「読まれる」状態を作るために「検索」以外で読者を獲得する
そして最後。じゃあ、どうすれば読者を増やせるのか。
これはもう、誰かに魅力的で、誰かに価値がある、そんな記事を書くしかない。結局、ここに戻ってくる。
常に精進中なのだが、ブログを始めたばかりの頃の記事はもう恥ずかしくて読めたもんじゃない。今も大概だけど、それに輪をかけて日本語が変だし、読みにくいったらありゃしない。文字の装飾、画像のサイズ設定、その全てが拙い。
ただ、まだまだとはいえ、今はまだあの頃よりはマシに思える。そうやって、自分なりに、自分の好きなこと・興味があること・主張したいことについて、ただとにかく「書き続ける」しかない。そうすれば、自ずと、自分と嗜好が近い人が読んでくれる。
「魅力的で価値があるか否か」を決めるのは、決して書き手ではなく、読み手だからだ。
読者を増やすことに近道はなくて、これをショートカットできるのは、雲の上レベルで文才があるか、別の要因(何か他のことで有名)がある場合に限るだろう。
①大事なのは「検索」である
→②「検索」から流入させるために、キーワードを選定する
→③しかし「読まれる」状態がないと「検索」で効果的に評価されない
→④「読まれる」状態を作るために「検索」以外で読者を獲得する
→⑤近道はなく、とにかく「書き続ける」
とはいえ、近道はないが、そこにテクニックはある。
Twitterのフォロワーの増やし方もある程度方法論が確立されているし、読者登録ボタンやシェアボタンを改善するとか、そういった「見せ方」のテクニックは無いよりあった方が良い。(ちなみに、一昔前に互助会と呼ばれた相互営業活動は、本質的な「読者」を獲得するには至らない)
しかしそれらも、黙々と「書きたいこと」について書いている根っこがあって初めて生きるのだと思う。
つまりまとめると、「検索流入を狙ってキーワードを選定しよう」とか、「とにかくはてな界隈で読者を獲得しよう」とか、それらを「点」でやっても効果は出にくいだろう、ということだ。
それらすべてを「線」で繋げてアプローチして、初めて長期的なPV獲得になる。キーワードだけ凝っても駄目で、読者登録数だけ増やしても駄目。俯瞰でブログを育てていかないと本質的なPVは増えないので、つまりはもう、本当に営業の一種と言えてしまうだろう。
もちろん、話は最初に戻るが、ブログはPVがすべてではない。基本は「書きたいこと」を書く場であると思っている。
しかし、そこでPVを得たいと思ったとしても、その方法論をひとつひとつ検証していくと、最後には結局「書きたいことを書き続ける」に到着する。
世の中、こういうものである。だから面白い。
おそらく何年もブログを運営されている諸先輩方は、この記事で書いた内容にリザ・ホークアイばりの「何を今更」を言い放つかもしれない。
とはいえ、現状、本腰入れて3年半ブログをやってきた私なりの「考え方」が、これである。すべての視点(方法論)は繋がっているし、個々だけを頑張っても効果は薄い。そういう「考え方」を意識してブログを運営していくと、不思議と結果は伸びていく。ただし、ゆっくり、じわじわと。
ということで、「ブログのPVを増やしたい」という人だけに向けた記事でした。
どうかご参考までに。