ジゴワットレポート

映画とか、特撮とか、その時感じたこととか。思いは言葉に。

ダメだよKing Gnu、新曲『傘』さぁ、こんなの・・・ こんなのリリースしちゃダメだよ・・・ くっそ・・・

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(ツッツ テンテンテッテ! ツッツ テンテンテッテ! ツッツ テンテンテッテ!)

 

(テューーーーーーン テッテッテ!)

 

さよなら、ハイになったふりしたッて 心模様は

 

土砂降りだよッ


傘も持たずにどこへ行くのォ~~?

 

(テッテッテレレ)


あァれこれ 不安になったって どうしヨうもない “運命でしょ?”


曇りガラス 越しのあなたには もう何も届いちゃいなァァァァァァァァィィィ……

 

(フィンフィンフィンフィン………)

 

3回目のォアラームでェェ~


よォうやく 起き上がれそゥな朝ァ


眠い目を こォすりながらァァ~

 

顔を洗ってコーヒィィを↑流↑し↑込↑め↑

 

運命なんてハナから 信じ きれやしないよなッ


深読みのし過ぎばかりじゃァァ↓ 満 た さ れ や しなくてェ

 

もっと 話しィたいんだ もっと 近づきたいんだ


遠くで眺めていたくは無いよなッ


ど ん な 時だってェェ

 

さよなら、ハイになったふりしたッて 心模様は

 

土砂降りだよッ

 

傘も持たずにどこへ行くのォ~~?

 

(テッテッテレレ)


あァれこれ 不安になったって どうしヨうもない “運命でしょ?”


曇りガラス 越しのあなたには もう何も届いちゃいないんだァァァァ…………

 

『青を味方に』

 

『ブルボン、アルフォート ミニチョコレート』

 

(デューーン タッタッターー ンンンッ!)

 

youtu.be

 

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8月に公開されたこのアルフォートPVを、果たして何度再生したことだろう。令和も6ヶ月目に突入した10月11日金曜日、超大型台風19号が迫り来るこのタイミングで、King Gnuの新曲『傘』が配信リリースされた。

 

 

やっちまったよKing Gnu・・・。やっちまったな、ええ。もう熱烈に。かましてきましたよ。この『傘』、これね、こんな新曲をリリースしちゃダメだよ・・・。ダメだって。今日一日、俺がどんな気持ちで仕事してたか分かる? 朝起きてすぐにApple Musicから『傘』をダウンロードして、ひげ剃ってワイシャツ着ながらフルを聴くじゃん? 

 

 

もゥゥォォォォォォ~~~~~~~~

 

戻れェないよ~~~~

 

そう、『傘』を知らない自分には戻れないんだよ・・・・・・

 

くっそ!やりやがった!もう!くっそ!くっそ!!

 

仕事中俺がどんな気持ちだったか分かります? 井口さん、分かります!? 朝から晩まで、『傘』が頭の中から離れないんですよ。マグカップにコーヒーを注ぐたびに眠い目をこすりながら顔を洗って流し込みたくなる衝動に駆られるんですよ。サビの途中の(テッテッテレレ)が何度頭の中を駆け抜けていったか!!(テッテッテレレ)(テッテッテレレ)(テッテッテレレ)・・・!!

 

King Gnuについては以前に一度ブログで書いたけれど、引き続きずっと聴いていて。いやぁ、すごく良い。月並みな表現だけど、聴けば聴くほどに味が出る。なんというか、グルーヴがエロい。

 

www.jigowatt121.com

 

彼らの楽曲には非常に「不健康」なイメージがあって。他にも連想されるワードを並べていくと、「アンモラル」「湿気」「セクシー」「雨音」「不貞」「しみったれたラブホテル」「無精ひげ」「洋酒」「煙草」・・・。で、個人的にこれら全てを兼ね備えたのが『Vinyl』なんですよ。なので、自分の中ではこれがずっと不動の一位で。

 

Vinyl

Vinyl

  • King Gnu
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

しかしね、『傘』はね、ほんと、やりやがりましたよ。常田さんちょっとマジっすかこれ・・・。

 

『傘』も、『Vinyl』と同じで見事な「全部乗せ」なんですよ。いや、むしろ乗せ成分はこっちの方が上かもしれない。自分がKing Gnuに感じてた要素の数々、これでもかと全部乗せ。つゆだく。だっくだく。

 

なにこのエロいリズム。こんなのありかよ。冒頭からもうめっちゃエロいじゃん。くっそ。そしてボーカルの入り。なんだこのアンニュイでセクシーな歌声は。くっそ。不安定なフレーズ構成が最高すぎる。なんだこれ。濡れるんだが。アラサーのおっさんが濡れるんですけど。Aメロの気だるさ。何なの。くっそ。絶対胸元の空いたワイシャツ着ながらベッドから起き上がる感じじゃん。くっそ。昨晩何があったんだよ。くっそ。くそが。Bメロの揺らし方。もうさあ。なんだよそれ。振り子のように揺らすんじゃねぇよ。思わず腰も揺れるんだよ。もっと、もっと、じゃないんだよ。サビ前の後引くボイスからサビにどーん。はいはいアンニュイ。はいはい黒寄りのグレー。ギターの軽快なカッティングの足を引っ張るダウナーな主旋律。そのバランス。融合。ひいいい。くっそ。くっそが。間髪入れず2番に入ってるんじゃないよ。ガラス片を避けるような毎日はこっちなんだよ。くっそ。直行直帰の歌い方。なんだそれ。エッロ。ちょこちょき。くっそ。エッロ。発車の合図じゃないんだよ。発射するぞ。くっそ。巷に流れるラブソングのようにはいかないんだよ。君らの音楽は全部そうじゃないか。くっそ。サビ。通算3度目のサビ。何度聴いても良い。なんだこれ。中毒か。脳が揺れるんだよ。くっそ。なにも届いちゃいないんだ。あああ。ああああううんああい。嗚呼もう。だから間奏エロイんだって。エフェクト。くっそ。何だこのエフェクト。カッティングと歌声。キューン。自分の頼りない背中を見たから何だってんだよ。急かすなよドラム。ラスサビ。さよなら。ハイになったふりはしてないよ。このリズム聴いたらハイになるんだよ。てっててれれ。嗚呼、終わる。終わる終わる。音が少なくなる。青を味方に。ギター入って。ジャーン。でっでっで。トゥーーン。

 

常田:……まぁ、これからアルバムはたくさん作っていくので。とりあえず、5枚目までは作りたいなと思っているんです。5枚目に『King Gnu』っていうタイトルのアルバムを作って、それで完結させます。

 

—もう終わりが見えているんですか?

 

勢喜(Dr,Sampler):「5枚目くらいで終わりにする」って、(常田)大希はよく言っているよね? ダサくなる前に終わらせるっていう。

 

常田:うん。終わりがないと美しくないので。「どうやって終わらせるか?」も、バンドの美学じゃないですか。極限までデカくして終わらせたいなって思います。最後にどんなディストピアが広がっているのか、楽しみです。

 

King Gnuが泥臭さと共に語る、若者とロックバンドが作る「夢」 - インタビュー : CINRA.NET

 

なんでそんな!? なんでそんなことするの? ズルくない? なんでそんなメッキメキのブランディングができるの? 素なの? 素でそのセンスなの? もっと甘い蜜だけを吸っていたいよ。頼むよKing Gnu。でも取りあえずは『傘』をありがとう。しばらくこの曲をさすよ。こんなにも脳を揺らしてくれてありがとう。

 

傘

  • King Gnu
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
傘