一気呵成で企画から開催までを走り抜けた、トークイベント「ジゴワットレポート 東京エンドゲーム」。当日、会場までお越しいただいた方々、そしてツイキャスで聴いてくださった方々、本当にありがとうございました!
話は約10日前というタイトすぎるスケジュールから幕を開けるのですが、主催の始条くんから誘われ、東京でトークイベントをやることが決定。スタッフとしてご協力いただいた関口さん(中野ブロードウェイの「ROBOTROBOT2号店」 @ROBOTROBOT2 で店長をされてます!)ともLINEで打ち合わせながら、会場・内容・応募・その他諸々を詰めていく。
終始「いやー、言うて集まらないでしょ。募集期間も短すぎるし。いきなり抽選とか表明して不安すぎるでしょ」とビビりまくっていた私ですが、両名が大丈夫と断言されるので、たった3日ほどの募集期間で「抽選やります」を謳った応募を開始。フタを開けてみると、見事(見事!?)、定数オーバー。喜んで一安心しつつ、落選者が出てしまう現実に果てしなく申し訳なさを覚える・・・。本当にすみません、どうしてもキャパの関係で難しかったもので。
当日、限界田舎から東京へ出発。無事に羽田空港に到着し、YAMANOTESEN に乗る。まずは宿を確保した新宿に降り立ち、やはりここはとゴジラヘッドを拝みに。新宿の歓楽街の賑やかさを楽しみながら、スマホのGoogleマップと睨めっこして歩くという、お上りさん全開の散策。実物のゴジラヘッドは圧巻の迫力で、偶然にも咆哮の時刻とも重なり、満足でした。
その通りは「ゴジラロード」として観光地化していて、手前のドンキでは露店としてゴジラグッズがどっさり。外国人観光客が楽しくゴジラグッズを選んでいる様子を見て、流石の怪獣王と鼻高々。(なんでお前が鼻を高くしているんだ、という話ですが)
その後、エクストラコールドの文字に誘われて気付いたら昼間からビールをあおる始末。宿で湯に浸かり、アルコールを抜いて少し休んだ後に、会場である中野へ出発。券売機の列に割り込まれたり、ホームを間違えたりと、限界田舎民ムーブをここぞとばかりに発動させながら、中野ブロードウェイを抜け(寄る時間が取れなかったのが非常に心残り!)、無事に会場に到着。(本当は『ファイズ』のロケ地である東京オペラシティにも寄りたかったのだけど、地味に遠かったので断念。これもまた悔やまれる・・・)
ここで、主催の始条くん、スタッフの関口さんと打ち合わせ。会場であるオルタナティブカフェは、昼間はギターショップとして機能しており、ギターをかついだ少年を目にすることも。微笑ましい。会場をセッティングしたり、話す内容を詰めたりで、あっという間に開場時刻が迫る。
一応、10分単位でタイムスケジュールを作っていたものの、「まあここは話し始めればなんとかなるでしょ!」というニュアンスに任せたパートもあり、内心はめちゃくちゃ不安でした。心臓が震える感じ。仕事で人前で話す時より3000倍は緊張してました。そして、開場の時刻になると、どしどし来てくださる当選者の方々。「どうぞ、こちらへ」「こんばんはー」などと陽気に(?)ご挨拶してましたが、内心バクバクでした。
だって、こういう言い方したらアレですけど、来てくださる方々って自分のブログを普段から読んでくださってる訳ですよ。そんな、頭を下げても下げても下げたりない方々を招いて、万が一盛り上がらなかったら、こりゃあもう、打ち首ものですよ、と。自分で自分を追い詰めるスタイル。
会場いっぱいに座っていただいて、位置によっては本当にご不便をおかけしたところもあったと思うのですが、開演時刻にはぎゅうぎゅうの状態。どう振る舞っていいかを伺ってばかりの私を見かねてか、始条くんがどんどん世間話をぶち込んでくれました。すげぇな、初対面のお客さん相手にそのペースで距離を詰められるのかよ!と感心しながら、作ってくれたペースに乗っかる感じで、緩やかにほぐれていく緊張。
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定刻。ツイキャスの配信を確認してから、トークイベントの本番スタート。事前に組んでいたタイムスケジュールは、こんな感じでした。
簡単な自己紹介と趣旨説明の後に、第1部 アベンジャーズ、第2部 平成ライダー、第3部 ブログの裏側や最近の映画の話、という構成。
詳しい中身については、書き始めると全文書き起こしに近くなってしまうのですが・・・。終始言っていたのは、「オタクは文脈が好き」という話(ここで言う「文脈」とは、作品単体というより、そのシリーズの歴史や変遷を体系的に踏まえて、どこかのポイントで受け手それぞれが解釈を盛り込んで楽しんでいく、等の意味)。これしか話すことないんかい!ってほどに、ずっとこれを軸に話していました。
「文脈」そのものを作品内で実写映像化してしまった『エンドゲーム』。その時その時で様々な展開を取り込みながらキメラ的に「文脈」を作ってきた平成ライダー。これらを語りながら「オタクは○○が好き」を連発していくという、学生時代に麻雀を夜中まで打ちながらオタク友達とやっていた生産性のない無限トークを思い起こさせる、実に(誰よりも話している側が)楽しい内容でした。
▲ 会場の様子。人口密度が高すぎて冷房の温度を下げていただきました。
大変嬉しかったと同時に助けられたのが、観客の皆様の反応の良さ。どっかんどっかん笑っていただけたり、愛のある野次・ツッコミ・補足をスピーディーに飛ばしていただけたり、中にはメモを取られている方まで。本当に、皆様のおかげで成立したイベントだったと思います。重ね重ね、ありがとうございました。
途中、どうしようもない田舎自慢を挟んだり、休憩時間のトイレが激混みだったり、脱線に次ぐ脱線で話を元に戻すのに苦労したりしましたが、そうして終盤、第3部に突入。ここでは、「ジゴワットレポートの裏側」なんていうテーマを、エッッッラそうに語らせていただきました。ほんとスミマセン。お前は何様だ。
「主観と客観のバランス」「時間のない時にはこれに当てはめればまとまる章立てパターン」「自分の総合点では残念だった作品をなんとなくそうじゃなさそうにまとめたい時の方法」など、赤裸々に話してしまいました。まあ、あくまで、現時点での私の感覚ということで、どうかひとつ。トークイベント内でも話しましたが、数年後にはまた全く違うアプローチが自分の中に出来ているかもしれません。
最近の映画の話もしました。『ミスター・ガラス』はまさに「文脈」の映画だよね、だとか、『名探偵ピカチュウ 』とノスタルジーの話とか。公開が楽しみな作品としては、ゴジラやスター・ウォーズ。「我々は作品そのものより、それが公開されるまでの期間を含めた一連の現象を楽しんでいるんだ。12月のスター・ウォーズは、もう始まっている!」なんてはしゃぎながら、映画トークを満喫。
第3部の後半では、プレゼントクイズコーナー。私からは『エンドゲーム』のムビチケ。始条くんからはキバの特写写真集を用意しました。カルトクイズと銘打って早い者勝ちのルールだったのですが、問題を考えるのを失念していた私は、その場で『エンドゲーム』のパンフレットをめくりながら即興で出題するという暴挙に。そして始条くんのキバクイズがまた難しいこと難しいこと。だからファンガイアの真名はあまりにムズいって!
そうして、「アベンジャーズ〜?」「最高〜〜〜〜!」という絶賛公開中CMパロごっこで幕を閉じた「東京エンドゲーム」。お時間許す方は同会場でそのまま懇親会します、と、これまた当日アナウンスだったのですが、ほとんどの方にそのまま残っていただけて、すごく嬉しかったです。
懇親会では、なるべく多くの方と喋ろうと、テーブルを回っておりました。正直、時間が足りなかった!でも、すごく楽しかったです。「あの記事が好きです!」なんて感想も沢山いただけて、恐縮しっ放しでしたが・・・。こちらも、前々からお会いしてみたかった方ともお話しすることができ、大変充実した時間になりました。
その後、後ろ髪をひかれすぎてうっかり終電を逃し、タクシーで新宿まで帰還。ドライブ夏映画でダークドライブが出現したというビルを拝みながら宿に到着。
泥のように眠った翌日は、嫁さんからの指定のお土産を確保するために奔走したり、有志メンバーでオタクカラオケに行ったり、という時間を過ごしながら、コンクリートジャングルに別れを告げて空港へ。
弾丸スケジュールでしたが、実に濃厚な一泊旅行でした。
▲ 今回持参した資料。『平成仮面ライダーぴあ』は、各種データが網羅されているので、重宝します。
▲ 光栄にも、頂戴したプレゼントやお手紙。本当にありがとうございます!じっくり堪能させていただきます!
また、当日も最後にお伝えしましたが、イベントの様子をブログ等にまとめてくださる方がいらっしゃいましたら、差し支えなければ、私までご一報ください。ぜひ、当ブログでご紹介させてください!
こういったイベントをやるのは、もちろん初の出来事だったので、色々と至らない点もあったかと思います。とはいえ、すごく面白いなと感じたのは、「特定のブログを読んでいる人の集まり」というあの夜に出来上がった集団の性格。つまりは、「○○という作品が好き」からもう一歩踏み込んで、「○○をどういう角度で楽しむか」という嗜好のアプローチが近い方々がギュッと集まった印象で。それだけに、伝わるネタや飛び交うツッコミがやたら局地的すぎて、だからこそ面白いなあ、と。いわゆる「オフ会」の醍醐味ですよね。
弾丸スケジュールで疲労がレベルマックスですが、おかげさまで非常に満足感と達成感のあるイベントでした。本当にありがとうございました。なお、当日のツイキャス配信音源については、何らかの形で聴けるようにしたいと思っております。また追ってご報告させてください。
今後もこういうイベントを、やれたら良いなあ。どうだろうか。東京、もうちょっとこっちに寄ってきてくれないだろうか。などと。