ジゴワットレポート

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4/1に新曲『令和』を発表したアーティストたちは何を歌ったのか

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話題に一日乗り遅れましたが、発表されましたね、新元号。「令和」。今打鍵した「令和」もすでにスムーズに変換できる辺り、小さな感動を覚える。新元号発表のタイミングは職場のテレビを皆で囲んでいましたが、中々発表が始まらずヤキモキしながら、映画のように空撮で黒塗りの車を追う映像を不思議な気分で眺めてました。

 

そんな新元号「令和」ですが、ゴールデンボンバーが4/1に新曲『令和』を発表したことが話題に。実はこれ、すでにかなり早い段階でその計画が公表されていたので、私もずっと楽しみにしてました。本当に4/1に出来上がってきて、配信も開始、更にはCDが4/10にはリリースとのことで、相当入念に根回ししていたことが分かる。

 


ゴールデンボンバー/令和 Full size

 

曲調はゴールデンボンバーお得意のユーロビート調。ビジュアル系に分類される彼らだけど、『Dance My Generation』等の楽曲で何度かユーロビートを歌いこなしていて、それは金爆特有の「ノリ」とも非常に相性が良い。ユーロビート自体は日本において2000年代を代表する文化で、ともすれば「古臭い」のかもしれないが、昨年の『U.S.A.』の大流行も汲みつつ、新元号という新たな時代を祝う曲にあえてそれを持ってくるのが、ある意味での「新しさ」なのかもしれない。クレバーなビジネスマンでもある鬼龍院翔らしいチョイスだ。

 

令和

令和

  • ゴールデンボンバー
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

そんな新曲『令和』は本当にiTunesでも配信が始まっていて、私もすでに昨日から何度か聴いているところ。しかし、よくよく調べてみると、実はゴールデンボンバー以外にも『令和』をリリースしているアーティストがいるではないか。せっかくなので、それらをまとめてみることにする。

 

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レペゼン地球『令和』

 

実はゴールデンボンバーより一足早くMVを公開していたレペゼン地球。公式アカウントによる下記のツイートは、発表直後の11:57に投稿されている。ちなみに、ゴールデンボンバーの新曲MV告知ツイートは13:41。約2時間の差である。前もって計画を発表していたゴールデンボンバーを出し抜こうとする強い意志を感じる。

 

 

令和

令和

  • レペゼン地球
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

庄毛安那『令和』

 

庄毛安那(しょうもあんな)さん。長野出身のシンガーソングライター。下記のツイートは4/2の0:28とタッチの差で4/1には間に合わなかったものの、動画自体は4/1投稿の模様。動画の説明文には「太陽エンターテイメント総勢たった3人のスタッフと、全力で作り上げた楽曲とMUSICVIDEOをご堪能ください。」とあり、その手作り感にほっこり。

 

 

令和

令和

  • 庄毛安那
  • J-Pop
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

o'share『令和』

 

o'share(おしゃれ)。2016年には台湾のフェスにも出演したというスリーピースバンド。他の『令和』が華々しく明るい感じに仕上がっているのに対し、アンニュイな曲調でまとまっている。しっとり。

 

 

令和

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  • o’share
  • ポップ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

マグマ『令和』

 

13:26には下記のツイート。ゴールデンボンバーより速い。キタキュウマンをはじめとする日本各地のご当地ヒーローの主題歌を手掛けるアーティストとのことで、曲調はゴリゴリのロック。

 

 

www.youtube.com

 

4/2の18:00時点で確認できた新曲『令和』は、以上の5曲。こんなアグレッシブなことをやるのはゴールデンボンバーだけかと思いきや、予想以上に多くのアーティストが常に前向きで、虎視眈々と正レギュラーを狙っていたようだ。

 

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そして、それらの歌詞を追っていくと、これがまた結構面白い。

 

マグマの『令和』は、完全にお祝いソングに振っている。「おめでたい空気」「新年よりもなんとなくハッピー」「うるう年より高いぜレアリティ」。明るい曲調と耳に馴染みやすいコード進行で、明るく新元号を祝っている。

 

ゴールデンボンバーも同じ「お祝い」路線だが、マグマのとは少し毛色が異なる。平成最後という文字列への言い知れぬ不安に言及し、「それはこの時を生き抜いた自身がないから」と繋げる。サビの最後は、「ほんの僅かに残る悔いは未来じゃもう要らない」。元号が変わるというイベントそのものというより、それに立ち会う我々の自意識に言及する形。

 

レペゼン地球の『令和』は、むしろ終わりゆく「平成」にフォーカス。「呼び方がただ変わるだけ、他は別に何も変わりはしない。分かってる、だけどほんの少しだけ、ほんの少しだけ、寂しく感じるだけ」。「お祝い」路線ではなく、青春ソングとしてまとめあげている。ゲームキューブ等の実際の思い出の品で韻を踏んでいく中盤が良い。

 

元号が変わっても、ぶっちゃけ、毎日がそう大きく変わる訳ではない。仕事で使う書類や、役所での手続きで、新しい元号と出会う程度である。でも、昨年からはどこでかしこで「平成最後」が謳われ、逆に昭和を懐かしんだり、平成の文化をまとめ上げる動きが多かった。まあ昨年の紅白に関しては、むしろ平成にずっと横たわっていた昭和が真に去っていくような印象を受けたのだけど。

 

本来ただ機械的に進んでいくだけの時の流れに改元という意味を持たせているのは我々日本人の勝手であり、だからこそ面白い。本来そこに意味は無いはずなのに、積み上げてきた歴史や文化がそうはさせない。なぜそうも緊張した面持ちで新元号発表のテレビ中継を待つ自分がいるのか、自分でも上手く説明できないが、それは単に「日本人だから」ということなのだろう。

 

『令和』の名を冠した5曲を聞いていると、改元を前にした色んなアプローチがそこにあり、自分は果たしてどれが一番近いのだろう、などと考えてしまう。とにかくめでたく祝っていくのか、改元に伴い自分を成長させるひとつのきっかけにするのか、終わりゆく平成を懐かしんで少しだけしんみりするのか。個々人の「意味持たせ」が捗る時期だなあ、と。

 

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そもそも、新元号発表に際してこれだけ『令和』という楽曲が発表されるのが前代未聞というか、改元を新年の始まりのように祝うこと自体が、不思議に思える。同時に、時刻を競い合うようにYouTubeや各種配信サイトに『令和』が並ぶのも、平成後期の今の時代をこれでもかと象徴している。ネットがあるとはいえ、楽曲のリリースが分刻みの戦いだなんて、よくよく考えると恐ろしいことだ。

 

私は昭和生まれだけど、自意識は平成にある。知っている文化や体験した歴史は、その全てが平成のものだ。そして私の娘も、平成に生まれはしたものの、実際に生きるのは令和となる。今はまだ違和感しかない「令和」の文字列も、娘からしたら常識以前の当たり前のものなのだろう。そう考えると、なんだか一気に老け込んでしまうような気もする。

 

まあ取り急ぎは、ゴールデンボンバーが歌うように、「令和」に持ち越す「悔い」をひとつでも少なくしておきたい。明日も頑張ろう。

 

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