ブログの収益化を図り、副業として捉え始めて4ヶ月ほど。おかげさまで、累計の収益は40を超えたあたりです。
便利なもので、独自ドメインの取得も、Googleアドセンスへの登録も、広告ユニットの配置も、ググればその全ての方法を知ることができた。
コードの知識が皆無なので、そういった最低限の部分で苦労はしたものの、概ね、満足のいくサイト構成(&広告掲載)にできたと思っている。
とはいえ、あまりにネットの情報のみに頼りすぎた感もあったので、せっかくなので何か一冊本を買って勉強してみることにした。
選んだのは、約8年間実際にGoogleに勤められていた石田健介氏が手掛けた『元Google AdSense担当が教える 本当に稼げるGoogle AdSense 収益・集客が1.5倍UPするプロの技60』という本。
この手の、ネットで活用できるノウハウ本については、情報の鮮度が大事だと思っている。
その点、この本は2018年1月31日が初版。奇しくも私がブログで収益化を始めた時期とも一致している。これを春ごろに買うのは、まだ鮮度が保たれているだろう。そういう背景もあった。
本書には、前述の石田氏が実際にGoogleで「アドセンスの広告主へのコンサル業務」を担当されていたこともあり、単なるテクニックの羅列ではなく、根本的な考え方やGoogleの企業理念に則った解説が多い。
正直、ここに載っている数々のテクニック(広告の配置や実践ノウハウ)は、そのほとんどをまさにGoogleの検索で目にすることができるだろう。
もっと言えば、「Googleのアルゴリズムを騙す」「ネットリテラシーの低い読者に誤認スレスレのやり方で広告をクリックさせる」といった、限りなく黒に近いグレーな方法論まで、ネットには溢れかえっている。そして、そんなグレーなやり方は、残念なことに一時的なヒットを飛ばすことが多い。(あくまで「一時的」である)
しかし私は、どうせやるなら正攻法でサイトを運営し、収益を獲得していきたい。
それは、「自分のブログを読んでくれる読者にとって有益で価値のあるものを提供する」ことを意味する。いつも「好き勝手自由に書く」と宣言しているが、それと同列に、この意識は常に持ち合わせているつもりだ。
(もちろん、常に有益で価値のあるものを書ければ世話はない。あくまでスタンスというか、目指すべきものの話である。ハナからそんなことができたら、とっくにその道で食えていることだろう・・・)
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だからこそ、本書のスタンスには非常に共感することが多かった。
副業とはいえ、ディスプレイの向こうとはいえ、ビジネスである。
広告主の思惑、Googleの企業理念、読者が欲する情報。その全てを踏まえた上で、正攻法で効率よく、広告を掲載する。分かりきった基本のキではあるが、やっぱりそれが大事なんだと、読了して改めて実感できた。
私はこれまで、多くの成功しているサイト運営者も、AdSenseでうまく収益をあげられないサイト運営者も見てきました。両者を分けるポイントの1つとして、AdSense運営におけるマインドが挙げられます。
それは、「サイト運営者である自分自身」と「Google」だけに焦点をあてるのではなく、「ユーザー」と「広告主」にも目を向けられるかどうかです。
本書では、クリック単価やクリック率の向上を目的とした技術的なことも詳しく解説しますが、まずは「広告主の立場に立って考えられるか」「ユーザーの立場になって考えられるか」という成功者のマインドを身につけ、AdSenseの収益を向上してもらいたいと考えています。
・『元Google AdSense担当が教える 本当に稼げるGoogle AdSense 収益・集客が1.5倍UPするプロの技60』P14「AdSenseで稼ぐためのマインド」
こういう、根本的な心構えやスタンスに触れつつ、それを踏まえたテクニックの提供にまで及んでいるサイトというと、ネットにはあまり転がっていないのではないだろうか。
単なる技術ではなく、それが「どこ」や「なに」に寄り添って成立しているか。それを知りつつやるのと、知らないのとでは、当然知っている方が望ましいだろう。
以前営業マンをしていた時も、「メーカー側の思惑」と「購入者の希望」をよく頭の中でシミュレーションして、言葉を選んでいた。
結局、単なるブログとはいえ、構造は同じなのだ。
掲載されているクリック率の向上テクニックは部分的に実践中だが、仮にそれが自分のブログで上手くいかなかったとしても、本書を読んで損は無かったな、というのが本音である。
サイト運営者として収益を得ている以上、知っておきたかったアレコレ。その基本を学ぶことができたので、それだけで十二分に価値があった。
私と同じように、「アドセンスをこれから始める人」というより、「少しやってみて何となく分かった気になっている状態の人」にオススメしたい一冊である。
あと、付録でダウンロードできるキーワードリストが思いのほか良かった。
Googleにアレなコンテンツだと判定されてしまう可能性がある、NGなワードの一覧。もちろん、どう考えてもダメでしょ、というダイレクトな単語もあったが、ものによっては普通の文脈でも登場しそうだったので、これからは注意していきたいと思う。
元Google AdSense担当が教える 本当に稼げるGoogle AdSense 収益・集客が1.5倍UPするプロの技60
- 作者: 石田健介,河井大志
- 出版社/メーカー: ソーテック社
- 発売日: 2018/01/20
- メディア: 単行本
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