ジゴワットレポート

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営業マン時代にお客さんに教えていた「安い自動車保険」の作り方

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保険の営業マンをしていた経験は今になっても生きるなあ、と思う今日この頃。

損害保険も、生命保険も、一生付き合うものなので、自分で勉強して得た知識をもって商品を選んだりカスタマイズできるのは、本当にありがたい。

 

自動車保険は損害保険に分類されるものだけど、ポピュラーな商品ながら「人への賠償」「物への賠償」「その他の特約」と色んな属性の複合型商品になっていて、実は結構コツが要るものだったりする。

だから、私も新人時代はまず自動車保険から勉強しろと言われましたね。これをマスターすれば、賠償保険も火災保険も理解が進むから、と。

 

そんな自動車保険は、「知らない人が損するルール」みたいなのが結構あるので、簡単にまとめておこうかと。

もちろん、保険料を抑えるために少し調べたことがある人は、当たり前のようにやっていることばかりですが。どこかの誰かの参考になれば・・・。

 

 

 

WEB証券を導入する

 

自動車保険に入っていることを証明する書類、「保険証券」。

 

これは必ず必要だと思っている人が多いのですが、実は無くてもなんとかなります。保険会社の事故受付センターは車の登録番号から契約内容を引っ張れるので、もしもの時に必要なのは「契約者名」「車のナンバー」です。(もちろん証券番号が分かっているに越したことはないですが・・・)

加入している保険会社さえ覚えておけば、スマホで事故受付番号を検索して(「三井住友 事故受付」などで検索)、先の2点を電話で伝えればそれでOK。証券をアタフタ取り出す必要は無いんですね。

 

なので、その書類を発行する必要が無いWEB証券に切り替えれば、わずかですが発行分の値段が割り引かれます。保険会社によってはエコ証券という名前だったり。

 

 

人身傷害のみにする(搭乗者傷害を外す)

 

事故が起こった時の自分(と同乗者)へのケガの手当となるのが、人身傷害と搭乗者傷害です。

両者の違いをざっくり説明すると、人身傷害は治療にかかった実費払い、搭乗者傷害はケガの部位や入通院の日数による定額払い、という感じ。

 

なので、保険料をどうしても安く抑えたければ、実費をまかなえる人身傷害のみに絞る選択肢もアリです。逆に搭乗者傷害だけに絞ってしまうと、あくまで定額払いなので実費分に届かない可能性があります。ここは要注意。

 

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吐き出し等級を活用する

 

自動車保険の根幹に位置する割引制度、「等級」。いわゆる「無事故割引」ですね。

無事故が続けば等級が上がり、割引率も上がる。逆に事故を起こして保険を使ってしまうと、等級が下がり、割引率も下がる。

 

つまり、等級は高い方が嬉しいですね。至極当然です。

で、同居の親族等の条件はあるのですが、2台目の車を買った際に、この等級を新車にあげることができます。既存の等級を吐き出して新車にあてがう、専門用語で「吐き出し」と言われます。

 

例えば、ご主人が長年無事故で育てた「等級」があって、この度、奥さんが新車を買いました。

当然、新車の方が保険料は高くついてしまうので、ご主人の割引率の高い「等級」を奥さんにあげて、ご主人が新規の等級でスタートする。実はこの方が2台の合計保険料が安くなるケースが多いです。

 

色々と細かい条件と試算が必要なので、保険会社や代理店と検討してみてください。商品によっては、「セカンドカー割引」というものも存在します。

 

 

免責金額を設定する

 

車両保険(自分の車の修理費をまかなうためのもの)を設定すると、およそ保険料は倍になります。新車とかだと、もう本当にびっくりするほど上がります。でもやっぱり、車両保険は付けておきたい。悩みどころです。

 

そんな時は、免責金額を設定すると少しだけ安くなります。

免責金額とは、文字通り「ここまでは免責です」という金額を設定すること。ここを5万とか10万にしておくと、その金額以内で収まる軽微な傷では保険を使えないことになります。

 

自動車事故の総件数から見た時に、その多くが軽微な傷なんですね。擦ったとか、凹んだとか。でも保険会社は、重大事故でも、軽い事故でも、担当者を付けて対応する必要がある。なので、発生率が高い軽微な事故を最初から対象外にすることで、対応の手間も減るので、その分は割引きますよ、というカラクリ。

「このくらいの出費ならいつでも耐えられるな」という金額を設定することをおすすめします。

 

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ゴールド免許割引を全力で確保する

 

安全運転を頑張りましょう。ゴールド免許割引の割引率、保険会社や商品によって異なりますが、最大で12%くらいあります。でかいです。数ある割引制度の中でも、割引率ランキング上位です。

 

 

あえて保険を使わないという選択

 

ブロック塀にぶつけちゃいました!やっちまった!保険で修理しよう!修理代は8万円でした! ・・・さて、この場合、あなたは保険を使いますか?

 

保険は、使うと翌年に値上がりします。これは「等級」が下がるからです。1年間無事故だと1つランクアップする等級は、保険を使うと3つダウンします。つまり、3年前の割引率に戻ってしまう、ということ。

更に近年では、事故を起こした人により多くの保険料を負担してもらうために、「事故あり等級」という制度まで出てきました。「無事故で上がってきた人の10等級」と「事故って保険を使って13から下がった人の10等級」では、割引率が違ってくる、という制度。事故を起こしてしまった人の負担は膨らむばかりです。

 

等級への影響は、原則、保険を使ったか否かの二択。 修理費5万でも、賠償200万でも、翌年への影響(等級ダウン)は同じです。使ったか、使わなかったか。

なので、軽微な修理等であるなら、実は保険を使わずに自分で修理費を負担した方が、「向こう3年間の保険料増額分の合計」より安くつく場合があります。

 

計算がややこしいですが、保険会社はこれをすぐ計算できるシステムを持っていたりするので、「使った方がお得?自己負担した方がお得?」と聞いてみることをおすすめします。

 

 

・・・そんなこんなで、ざっくばらんに書き並べてみました。詳しくは契約中の保険会社や代理店にご相談くださいね。商品も、毎年細かく改定が入るので。

 

節約の基本は固定費のスリム化。我が家も、保険や携帯電話契約プランの細かな見直しを欠かしません。

 

保険会社の社員が家族にしか教えない“本当”の保険の選び方―あなたの保険はもっと安くできる!

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