もう6年くらい前になるのだけど、結婚する前の嫁さんと一緒に佐賀旅行に行った時のこと。
彼女の希望で唐津城を訪れた後に、たまたま時間があったので、「面白そうじゃない?」と立ち寄った「曳山展示場」。「曳山」の読み方は「ひきやま」。ここでものすごく感動してしまって、早々に興味を失った嫁さんにお願いして待ってもらいながらひたすらに曳山を眺める、という出来事がありました。
当時の写真を引っ張り出してきました。
これですよ、これ。入場料金300円を払って入ったら目の前に広がるのは、この大きな展示フロア。この展示場、このフロアで完結してしまうのですが、いや~~~ このフロアだけでずーっと時間潰せますよ、本当に。
城下町としての唐津の町は、慶長の頃(西暦一六〇〇年頃)寺沢志摩守広高が唐津城を築いた時に始まりますが、唐津っ子の産土神である唐津神社の秋祭は、築城前の古くから行われていました。
町人衆の篤い敬神の誠は、文政二年(一八一九年)刀町の赤獅子の奉納に現われ、以来明治九年までの五十七年間に十五台の曳山が次々と奉納され(うち紺屋町の黒獅子は明治中期に損滅)これらの貴重な町人文化の遺産は、幾多の苦難に耐えて守り継がれ、曳き続けられてきました。
豊穣の秋祭「唐津くんち」は、毎年11月3・4日に行われていますが、2日の夜は宵曳山と呼び、14台の曳山は飾り提灯に彩られ、万燈に映える金銀丹青も鮮やかに華麗なる巡行が展開されます。
要は「唐津くんち」という祭りで用いられる山車なんですけど、オフシーズンにずっとこの展示場に飾ってあるんですね。
2~4トンもあるという曳山の数々。その存在感が圧倒的すぎて、ポケーっとしながら眺めていました。
というか、四の五の説明してもしょうがないので、とにかく見てくださいよ。昔の写真なのでちょっと粗いですが。人が担ぐ大きさのこれが、ガラスの向こうにドーーンと展示されてるんですよ!その迫力はすごいのなんの!
この美しい朱色!!!金の塗り!!眉毛の部分すごくないですか??
・・・などと語っていくと長くなりそうなのでとにかく写真載せます。
くそ・・・ 当時の自分よ・・・ なぜもっと綺麗に写真を撮っておかなかったのだ・・・
こんな感じで、圧倒的存在感の曳山がドーンドーンドーンと並んでる訳です。
そしてここがポイント!!この展示場、もちろん保管庫も兼ねているので、祭りの際はこの後ろの部分から搬出されるんですよ。もうこれは格納庫!!ロボットアニメとかとかでよくあるやつ!格納庫!!熱い!!
そんなこんなで、「曳山展示場」の思い出でした。帰り際に係員さんに「この曳山のカタログというか、写真集みたいなの、売ってないんですか?」と尋ねるも、答えはNO。これがとても残念だったのを覚えてます。
あ、でも、曳山の造形は公式が載せているPDF(リーフレット)が確認しやすいです。下記リンクから閲覧できます。
そしてこれがその旅行の帰路で出会った看板。
◆過去記事