ジゴワットレポート

映画とか、特撮とか、その時感じたこととか。思いは言葉に。

スーパー戦隊

『特命戦隊ゴーバスターズ』Mission15「金の戦士と銀のバディ」における挿入歌使用の素晴らしさについて

スーパー戦隊シリーズ第36作目にあたる『特命戦隊ゴーバスターズ』。前作『海賊戦隊ゴーカイジャー』がアニバーサリー戦隊としてド派手に暴れたのとは対照的に、過酷な運命を背負わされながらもストイックにミッションに挑む若者たちの日々が描かれた。 ※当…

特撮監督界の仮面ライダーディケイド、坂本浩一監督の魅力(感想『映画監督 坂本浩一 全仕事』)

2009年に『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』を映画館で観た時のショックは今でもよく覚えている。スクリーンを縦横無尽に飛び回りながらインスタントに光線技を放つウルトラマンたちは、確実に「観たことがなかったもの」だった。 そしてその翌年…

どうして着ぐるみの怪獣が生まれたのか? NHK Eテレ『JAPANGLE』(ジャパングル)の特撮特集が素晴らしかった、という話

タイトル通り、NHK Eテレの番組『JAPANGLE』(ジャパングル)の特撮特集が素晴らしかった、という話。 「特撮」、つまり「特殊撮影」が、どういう歴史で生まれ、いかなる職人の技で支えられているのか。今現在、どんなニュアンスで日本の文化として認知され…

感想『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film』 圭一郎と魁利の屈折コンビがもたらす高い満足度

通称「ルパパト」は早くも半年の放送を重ねたわけだけど、正直、そのクオリティの高さに毎週驚いている。「こんなに面白いものが観れて良いのか!?」という感動を味わいながらTVの前で待機できほど、幸せなことはないですね。 私のルパパト本編に関する感想…

仮面ライダーの玩具は年額総額いくら? 『マネ会』に特撮ヒーローの商業展開を語る記事を寄稿しました

お仕事の報告です。 株式会社はてな様から依頼を頂戴しまして、「みんなでお金について考える」Webメディア『マネ会』に記事を寄稿しました。 hikakujoho.com 内容は、「特撮ヒーローと(視聴者の)消費活動」「リアルタイムで追いかける面白さとハマる入り…

この価格でこの情報量はまさに驚異的。スーパー戦隊 Official Mook 20世紀『忍者戦隊カクレンジャー』『鳥人戦隊ジェットマン』感想

スーパー戦隊オフィシャルムックの『カクレンジャー』と『ジェットマン』を購入。私の世代だと、やはりこの辺の作品がドンピシャなのだ。 この講談社シリーズのムックは安価ながら中々の出来で、カラーページかつキャスト&スタッズの新録インタビューという…

「天使のはね」ランドセルCMにDAIGOを起用したセイバン担当者を心から尊敬する

ニチアサ時間帯に仮面ライダーやスーパー戦隊を観ていると毎週必ず遭遇するのが、「天使のはねランドセル」のCM。 そう、DAIGOが歌って踊る、あのCMである。むしろ「近年のニチアサはDAIGOが歌って踊ることで完成する」という気運すら感じさせる、あのCMであ…

夕暮れ、やっとミニプラいいカンジ。そのときシュワッと風が切れ。ぶっとぶ、クレカのあいだすり抜けて。ブラックホールに消えたヤツ(預金)がいる。

bandaicandy.hateblo.jp ウォォォォオオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!!! Amazonッッ!!!!!!! (プレミアムバンダイ支払画面にて送料込み14,688円をAmazon Payで決済した時の様子) カクレンジャー ニンジャニンジャ~~~~ シークレットカクレンジャー トゥー…

パトレン1号「朝加圭一郎」という概念、及びキャラクター造形の絶妙なバランスについて

『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』におけるダブルレッドの片方、パトレン1号の朝加圭一郎が素晴らしい。 「う゛ご゛く゛な゛! 国゛際゛警゛察゛だ゛!」の叫び声が容易に脳内再生できるこの人物は、誰の目にも明らかな「銭形警部的なキャラクター」だ。…

主題歌CD『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』感想。絶妙にリンクする歌詞や各戦隊専用テーマが熱い!

ついに発売!待ってました!『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』のフル音源! 事前にiTunesで購入していたテレビサイズをどれだけヘビロテしたことか。通しで聴くとまた違った印象があってすごく良いですね。単純に、かっこいい。 ルパンレンジャーVSパト…

「小林靖子脚本の魅力」を考える。別に必ずしも陰惨で残酷な展開になる訳ではなく、それは深く人を描いた末の結果論

なんだか「小林靖子脚本の魅力とは?」が話題なので、私もひとつ思うところをブログに書いてみようかな、と。 小林靖子氏といえば東映特撮を中心に多くの作品を手掛けられていることで有名で、『星獣戦隊ギンガマン』『侍戦隊シンケンジャー』『仮面ライダー…

「週刊はてなブログ」に『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』の記事を寄稿しました

ご報告&宣伝です。 この度、はてなブログ編集部様より依頼を頂戴しまして、「週刊はてなブログ」に記事を寄稿しました。 同ブログの連載企画「大好き!テレビっ子クラブ」の第2弾を担当しています。 blog.hatenablog.com 週刊はてなブログの“テレビ番組”寄…

なぜ『キュウレンジャーVSジュウオウジャー』は制作されなかったのか、を考える

『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』がもう3話まで放送されている段階で今更な話題ですが、本当に無かったですね、『キュウレンジャーVSジュウオウジャー』。 ここ数年のVSシリーズはお正月映画として定番化していたので、12月頃にふと「あれ? そういえば…

#Twitterでもらった質問にブログで答える 2017.11.29

なんとなく暇になってしまったのでブログを書こうと思ったが特にネタが浮かばないので何かネタをください。ということで、 #Twitterでもらった質問にブログで答える 。同じくお暇な方、何かお題をいただけたら幸いです。— 結騎 了 (@slinky_dog_s11) 2017年1…

「光る!サウンドバスター剣」という歴代ヒーローに受け継がれる伝説の武器

仮面ライダーやスーパー戦隊って、今や多種多彩な武器を扱うのが定番な訳ですが、その巨大な「玩具市場」において燦然と輝かない玩具も毎年発売されている、という話です。 「チープトイ」「フックトイ」などと呼ばれるそれらは、大きなドラッグストアの玩具…

戦隊夏映画の難しさとキュウレンジャー本編への不満。『宇宙戦隊キュウレンジャー THE MOVIE ゲース・インダベーの逆襲』

ライダーと比べるとどうしても上映時間が短いので、しばしばネットでもオマケ扱いを受けてしまう戦隊夏映画。 しかし、ちょうど番組が中盤に差し掛かった頃に公開されるだけあって、「前半集大成」「番組コンセプトのおさらい」「根幹テーマの再描写」といっ…

映画版『パワーレンジャー』感想 戦隊モノだけど戦隊モノじゃなくて、やっぱり戦隊モノだった

未だに毎週「スーパー戦隊シリーズ」を追っかけているオタク野郎として観ない訳にはいかない『パワーレンジャー』。製作決定の報からずっと楽しみにしていて、結果、「待ってて良かった」な作品でした。そもそも「パワーレンジャーってなに?」という話は死…