ジゴワットレポート

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約100分で観られるおすすめの「短い映画」15本

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私は短い映画が好きだ。

 

別に長い映画が嫌いという訳ではないが、短い方が集中力を高く保ったまま鑑賞できるし、短い所用時間で多い本数を鑑賞することもできる。「短い」ことにより説明不足に陥っている映画もあれば、「短い」からこそスマートに成立している作品もある。

 

ということで、私が好きな「短い映画」、約100分前後で鑑賞できる作品を15作品、挙げてみたい。

どれもこれも、色んな意味でおすすめです。

 

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1.クロニクル(83分)

 

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ひょんなことから超能力を持ってしまった青年たちが、次第にその力に溺れ暴走していく様を描いた作品。いわゆる「ファウンド・フッテージ形式」で作られており、作中すべての映像が「何らかのカメラ等の視点」によって構成されている。主人公が撮ったビデオカメラ、群衆が撮る携帯、といった感じ。それにより、低予算ながら驚くべき臨場感を演出することに成功している。主演をつとめるデイン・デハーンの壊れそうな魅力も素晴らしい。

 

 

2.バンテージ・ポイント(90分)

 

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国際会議で起きたアメリカ大統領狙撃事件を8人の視点から描く、という構成。黒澤明の『羅生門』形式、と言えば分かる人は分かるだろうか。同じ事件を違う人物の視点から複数回描写することで、「さっきのアレはこういうことだったのか!」という細かな驚きが連続する。いわゆる「伏線」とそれの回収をメインに据えた作品。短い時間で適度にアッと言わされたい人におすすめ。

 

 

3.ジョン・ウィック(101分)

 

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キアヌ・リーブス主演のガンアクション映画。奥さんを失い、愛犬を殺された失意の男が、犬を殺した裏組織のボンクラ息子に全力で復讐する。復讐に憑りつかれたようなキアヌの鬼気迫る演技も素晴らしいが、何より、柔術と組み合わされたガンアクションの鮮やかさが目を見張る。とにかく動きのテンポが良い。また、殺し屋御用達のホテルや清掃屋など、「裏社会あるある」を時にユーモアも交えて描いてくれるので、そこも面白い。続編も最高なので、そちらもおすすめ。

 

 

4.LEGO(R)ムービー(100分)

 

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子供向けと侮るなかれ、という謳い文句がネットのあちこちで踊る作品。私も当時映画館で鑑賞したが、ゴキゲンで楽しい前半と、後半からのまさかの展開、何より、「マニュアルに沿って生きる無個性な人間」をどう解釈するかというテーマが興味深く、幸せなショックに浸ることができた。映像的にも、実際のレゴをストップモーションで撮った「ふう」に作ってあるのが面白く、爆発や海の波まで全部レゴという馬鹿馬鹿しさに舌を巻くしかない。

 

 

5.スタンド・バイ・ミー(89分)

 

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問答無用の名作ですね。列車事故の死体を捜しに行く4人の少年の物語。線路をつたっていくロケーションの良さもさることながら、「まだ大人になれない子供」ならではの鬱憤や葛藤がリアルに込められているため、大人になって再見してその面白さに驚いた。誰もが体験したこともある「あの頃」を思い出させてくれる、そんな上質な映画ですね。将来我が子に観せたい作品。

 

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6.アフタースクール(102分)

 

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いわゆる「アッと騙される」タイプの邦画。さくっと観れて、さくっと騙されて、ちょっと心に残る、というバランスが良い。何より、大泉洋・佐々木蔵之介・堺雅人の3人がメインキャストなので、かっこよく艶のあるオジサマを堪能するだけで100分が終わる。同じ内田けんじ監督・脚本作品だと、『鍵泥棒のメソッド』が有名で、コナンともコラボしてましたね。

 

 

7.探検隊の栄光(91分)

 

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ぶっちゃけ、総合的にあまりクオリティが高い作品ではないと思っているけれど、なんか好きなんですよね、これ。「藤原竜也が藤原竜也する映画」とはよく言われるけども、これに比べたら『カイジ』も『るろうに剣心』も『デスノート』もまだまだですよ。『探検隊の栄光』は藤原竜也の俳優人生をメタ的に扱った作品で、藤原竜也が幻の三ッ首大蛇・ヤーガを発見するバラエティ番組の隊長を演じる訳ですよ。この馬鹿馬鹿しさといったら。笑えます。

 

 

8.セッション(106分)

 

セッション [Blu-ray]

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傑作です。大好き。私自身が長年打楽器をしていたというのもありますが、克明に切り取られた演奏描写には何度観ても息を飲まされる。音楽だけに傾倒していく主人公と、その主人公を度々恫喝し調教する指導官。ラスト約9分の展開があまりにもカタルシスに満ちている上に、それ以前の約90分も決してダレることはない。この映画そのものがテンポの速い音楽として完成されている。

 

 

9.AVN エイリアンVSニンジャ(80分)

 

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「なんてものを観てしまったんだ・・・私の80分はどこに・・・」という感想を抱きたい人にだけおすすめできる楽しいクソ映画のお手本的作品。多くは語るまい。強いて言えばクライマックスの挿入歌がやばい。やばいといったら、やばい。

 

 

10.プリデスティネーション(97分)

 

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「タイムスリップもの」「タイムパラドックスもの」等々のネタがこれでもかと詰め込まれた快作。もはやここに簡単なあらすじを書くことすらネタバレになりそうだが、いわゆる「鶏が先か卵が先か」のような困惑に気持ち良く浸らせてくれる。その手のタイムパラレル系統のミステリーが好きな人には超おすすめ。また、SF方面での美術の作り込みも中々。

 

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11.アメイジング・トイワールド カラクリ地下迷宮とおもちゃ王の秘宝(89分)

 

 

こういう作品と子供の頃に出会いたかった。個性豊かな面々が送る、楽しく愉快な冒険劇、というタイプの作品。味としては『グーニーズ』に近いかもしれない。少年少女たちが、時に喧嘩をして、時に淡い恋をしながら、地下迷宮の謎に挑んでいく。アトラクション的な謎解き要素が意外にもしっかり作ってあったり、良い意味で記号的な大人たちのキャラクターも楽しい。ハリー・ポッター的な「ふしぎ学園」の雰囲気が好きな人におすすめ。

 

 

12.イントゥ・ザ・ストーム(89分)

 

イントゥ・ザ・ストーム [Blu-ray]

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古き良き「災害パニック」のジャンルを継承しながら、まるで怪獣映画のように危機感を煽りながら登場する竜巻の存在感が抜群。短い尺の中で、竜巻が来た!逃げろ!あいつ死んだ!やばい!俺たちも死にそう!逃げろ!危機的状況で発現する家族愛!良し!!OK!!!!!・・・という「あるある」な文法を過不足なく取り揃えている。カップルや家族で、休みの日にお菓子を片手に「おっ、やべっ!」とか言いながら観るのに最適。

 

 

13.ユージュアル・サスペクツ(105分)

 

ユージュアル・サスペクツ [Blu-ray]

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これももう語り継がれるべき名作ですね。この手の騙しのトリックを扱った作品の金字塔と言っても過言ではないでしょう。謎解きの構成、要素の散りばめ方やその回収の魅せ方が驚くほどに鮮やかなので、初見時は頭を殴られたような衝撃があった。なんというか、色んな意味で天才肌な映画。少しでも気になった未見の人は、そのまま絶対にネタバレを検索したりせずに、観てください。

 

 

14.GANTZ:O(96分)

 

GANTZ:O Blu-ray 通常版

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いつの間にか全く珍しくなくなった「フルCG映画」だけど、まさか『GANTZ』という作品とこれほどまでに相性が良いとは。映像のクオリティの高さ、質感のリアルさだけでも十二分に楽しめる作品。また、原作でも大人気だった大阪編を取り上げ、そこに独自のアレンジを加えることによって、原作既読者・未読者の双方が驚きをもって鑑賞できるというバランスの作り方が素晴らしい。中盤の巨大妖怪とロボスーツの戦いは完全に特撮映画なので、『パシフィック・リム』等が好きな人におすすめしたい。

 

 

15.何者(97分)

 

何者 DVD 通常版

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就活とSNSを扱った作品だが、実はそれらの要素は入り口に過ぎず、人間の誰もが持っている醜い承認欲求や自己愛を突く内容になっている。色んな意味で「みんなの映画」だし、ある意味絶対的に「あなたの映画」。この映画を観る度に、SNSもブログも全部やめてしまおうかという気持ちにさせられる・・・。佐藤健や有村架純、二階堂ふみに菅田将暉と、邦画界で活躍するフレッシュな面々が一堂に会しているのも良い。

 

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以上、私の好みでかなりジャンルが偏ってますが、15本を挙げてみました。

 

「短い映画」というのは、短いからこそ込められたメッセージやテーマが脇道に逸れずに飛んでくるし、短いからこそ仕掛けに気付かれる前に鮮やかな解答で殴ってくれる、そんな良さがあるから好きですね。

だから、単に「短いから」という理由で好きになる映画もあったり。

 

「何事もシンプルな方が難しい」とはよく聞きますが、その「難しさ」に挑んだ作品群と言えるのかもしれません。