ジゴワットレポート

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主題歌CD『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』感想。絶妙にリンクする歌詞や各戦隊専用テーマが熱い!

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ついに発売!待ってました!『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』のフル音源!

事前にiTunesで購入していたテレビサイズをどれだけヘビロテしたことか。通しで聴くとまた違った印象があってすごく良いですね。単純に、かっこいい。

  

ルパンレンジャーVSパトレンジャー (テレビサイズ)

ルパンレンジャーVSパトレンジャー (テレビサイズ)

  • Project.R (吉田達彦、吉田仁美)
  • サウンドトラック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

最近はCDを買うことも少なくなって、もっぱらiTunesで直接買うことが多かったんですが・・・。

今回は「主題歌」「ルパンOP」「パトOP」ですでに3曲、更に各戦隊の専用テーマ(BGM)まで入っているとのことで、すでに劇伴にも惚れていた身としては「5曲をDL購入するくらいならその合計金額にもうちょっと乗せてCDを買うぞ!歌詞カードも付いてくるし!」となりました。

 

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豪華な紙ケースは開くと立体になるポップアップジャケット。

 

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初回特典のチャームに、データカードダスのカードも付属。

トラック数が多いので値段も通常よりお高めですが、それ相応の作りになっていて満足。

 

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収録曲は以下の通り。

 

1.ルパンレンジャーVSパトレンジャー1.ルパンレンジャーVSパトレンジャー

 歌/Project.R(吉田達彦、吉田仁美)


2.ルパンレンジャー、ダイヤルを回せ

 歌/吉田達彦(Project.R)


3.Chase You Up!パトレンジャー

 歌/吉田仁美(Project.R)


4.ルパンレンジャーVSパトレンジャー

 (オリジナル・カラオケ)

 

5.ルパンレンジャー、ダイヤルを回せ

 (オリジナル・カラオケ)


6.Chase You Up!パトレンジャー

 (オリジナル・カラオケ)


7.快盗戦隊ルパンレンジャーのテーマ


8.警察戦隊パトレンジャーのテーマ 

 

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 主題歌 | 商品情報 | 日本コロムビアオフィシャルサイト

 

楽曲の感想としては、「聴きたい物が聴けた!」という感じ。

表題曲『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』は、1番がルパン(男性)ボーカルが前面に出ていて、2番はパト(女性)ボーカルがメインを担当。基本構造は同じなんですけど、各フレーズの部分部分の処理が変わってます。1番から2番への繋ぎの部分でパトレンジャーのテーマが引用されているなど、芸が細かい。

 

blog.hatenablog.com

 

この記事にも書いたんですけど、『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』には対位法(複数の旋律が独立しながら調和する音楽技法)が用いられているのがポイント。

平易な表現ですけど「一粒で二度美味しい」というか。聴きごたえがめちゃくちゃあるのが良いですよね。

 

「互いに一歩も引かない、対立する両戦隊!」という番組コンセプトがこれでもかと楽曲で再現されている。

 

元々、本作の企画が動き出した時、主題歌をどうするか、企画部一同頭を悩ませておりました。二つの戦隊が激突することをどう表現するか? せいぜい思いついたのは、ツインヴォーカル、一番と二番で歌詞を快盗と警察に振り分ける、思いきって快盗と警察で主題歌を二つ作る… みたいな感じで音楽チームとご相談したのですが、音楽プロデューサーの八木さんに「ありきたりですね」とバッサリ。「じゃあどうすんだよ」と心の中で思いましたが、八木さんの「対位法でやってみませんか」という逆提案に一同「???」。


「対位法」って何? から始まって、歌の一部ではなく全部なんて現実にできるの? と頭の中で完成系が想像できない我々に、「これだ(バーン!)」と叩き付けてきたのが高木洋さん作・編曲のこの楽曲。そのインパクトに企画部一同「何卒この楽曲を下さいませ」と平伏しました。
さらに、藤林聖子さんが「頭がパニック」と珍しく悲鳴をあげながら書いて頂いた素晴らしい歌詞。個人的には「♪ルパン~」「♪hold up! Lupin~」のダブらせには感動しました。やっぱ、すげぇよ。 

 

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー PRE03 快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー | 東映[テレビ]

 

両戦隊のソロナンバーは、掛け合いを前提とした作りなので、それぞれ合いの手やコーラスが賑やか。合体時はこれらを省くことで、双方の旋律が上手く噛み合う、という作り。

 

作詞(歌詞カードでは「作詩」表記)は預言者こと藤林聖子氏。

対位法のメロディに合わせて歌詞も絶妙に組み合わさっていて、聴けば聴くほど感動する。歌詞カードを見ながらだとより一層。

 

(フラッシュ)「闇の中で」(眩しいライトで)「不敵に笑うシルエット」、というふうに、絶妙にリンクしてるんですよ。

2番以降も、「予告は未遂に終わらせない」(予告を阻止して真実暴いて)、「最後には独りきりでも、やり遂げてみせる」(傷ついても、きっと捕まえる)、など、互いの戦隊のスタンスが絶妙に歌詞に盛り込まれていて、めちゃくちゃ楽しい。

「光るマスク」「あの約束」といった韻の踏みっぷりも最高。

 

あと、両戦隊のメインテーマ(BGM)が収録されているのも最高ですね。多分これ、主題歌を作曲した高木洋氏が音楽も担当しているから、なんでしょう。

 

ルパンレンジャーのテーマは、あの印象的なジャズミュージック。低い弦バスの「ドッ!ドッ!ドッドッドッ!」から始まる例のやつで、脳内で名乗りバンクの再生が止まらない。むしろこのテーマだけで元を取った感じすらある。

パトレンジャーのテーマは往年の刑事ドラマ的なメロディをスカっぽい打ち込みに乗せるコンセプト。大野克夫的なそれ、と言えば伝わるだろうか。トランペットの乾いたメロディが物凄く綺麗。

 

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久々のCD購入でしたが、とにかく大満足ですね。

 

物語の方も5話が怒涛の盛り上がり。最初はルパンレンジャーを比較的メインに描いていたのに対し、じわじわとパトレンジャーが追い上げてきた感じ。

ルパンは背負う過去と立ち振る舞いのスマートさが、パトはキャラクターの魅力とその真っ直ぐさが、互いが互いを引き立てる絶妙なバランス。

 

ビルドも引き続き面白いし、今年はより一層ニチアサを楽しめそうです。

 

快盗戦隊ルパンレンジャー VS 警察戦隊パトレンジャー 主題歌

快盗戦隊ルパンレンジャー VS 警察戦隊パトレンジャー 主題歌