ジゴワットレポート

映画とか、特撮とか、その時思ったこととか。

好きな人にはたまらない平成仮面ライダー関連本5冊(ムック・インタビュー集・作品分析 etc.)

FOLLOW ME 

「仮面ライダー」超解析 平成ライダー新世紀!

 

 

近年、平成ライダーをシリーズとして語る書籍の発売が増え、リアルタイムで味わってきたファンとして嬉しい限り。
このブログでも、自分のTwitterでも、あーでもない・こーでもない と平成ライダーを語ることが多いですが、そんな私が「読み潰し」に近い頻度で本棚から取り出している関連書籍を5冊、紹介がてらまとめておこうかと。(以下、敬称略)

 


・『仮面ライダーディケイド&平成仮面ライダー10周年記念公式読本』

 

仮面ライダーディケイド&平成仮面ライダーシリーズ10周年記念公式読本 (GLIDE MEDEIA MOOK 45)

仮面ライダーディケイド&平成仮面ライダーシリーズ10周年記念公式読本 (GLIDE MEDEIA MOOK 45)

 

 
書き出しで「近年」としておきながらいきなり2009年の発売で恐縮ですが・・・。

これ、毎年恒例の「公式読本」なんですけど、ディケイドの話が半分に次作ダブルが少し、そしてメインはクウガ〜ディケイドまでのいわゆる「平成一期」を総括した一冊なんですね。もはや20年目も見えてきた同シリーズにとって、ある意味貴重な一冊。
帯に「平成ライダー10年の轍。」と書かれた本書は総計191ページ。ディケイドとダブルのキャストインタビューを筆頭に、白倉・高寺・武部・塚田プロデューサーといったお馴染みの面々、そして、田崎・石田・金田・柴崎監督といった初期10年間を語るに欠かせないメンバーがずらり。脚本陣からは、井上敏樹・小林靖子・米村正二という豪華メンバーで、こちらも読み応え抜群。まさにクウガ〜ディケイドを作った主要スタッフが揃い踏みである。
特筆すべきは石森プロ・早瀬マサトとバンダイ/PLEX・野中剛による「歴代平成仮面ライダー、デザインの変遷」特集。カラー16ページを使ってクウガ〜ディケイドまでのデザイン画を掲載し、当時のデザインが完成した背景を振り返るコーナー。ギャレンのデザインに東映不思議コメディーシリーズの某作品が落とし込まれているとか、言われてもピンくるか際どい話が出るわ出るわ。後のフォーゼやエグゼイドを思うと、ディケイド当時に「奇抜なデザインの到達点ですね〜」的に語られているのがむず痒かったりも。
あと、フィリップこと菅田将暉の顔が幼すぎてビビること間違いなし。

 


・『ユリイカ9月臨時増刊号 総特集 平成仮面ライダー』

 

ユリイカ2012年9月臨時増刊号 総特集=平成仮面ライダー 『仮面ライダークウガ』から『仮面ライダーフォーゼ』、そして『仮面ライダーウィザード』へ・・・ヒーローの超克という挑戦

ユリイカ2012年9月臨時増刊号 総特集=平成仮面ライダー 『仮面ライダークウガ』から『仮面ライダーフォーゼ』、そして『仮面ライダーウィザード』へ・・・ヒーローの超克という挑戦

  • 作者: 白倉伸一郎,國分功一郎,高岩成二,井上敏樹,宇野常寛,川上弘美,井上伸一郎,福士蒼汰,井上正大,綾野剛
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2012/08/08
  • メディア: ムック
  • 購入: 2人 クリック: 59回
  • この商品を含むブログ (14件) を見る
 


フォーゼ放送当時に発売された一冊で、ページ数は261。私が知る限り、これを超える文字数を誇る「平成ライダー関連本」は無い。それほどまでに圧倒的な物量で同シリーズが考察されており、その凝りすぎた完成物には良い意味で胸焼けがするほど。
特に、「平成ライダー・クロニクル」と題された作品分析の数々が異彩を放っており、平成ライダーをまるでひとつの学問のように取り上げて語り倒す内容となっている。例えば、海老原豊によるクウガ論ではフロイトの精神分析と仮面ライダー玩具について図式で解説されていたり、真実一郎によるブレイド論では職業ライダーの側面が現代の社会起業家的な勤労動機とヒーローを結びつける先見性に満ちていたと評価されている。カブトにおけるワームの擬態と格差社会、『地獄の黙示録』とダブル、「女の子は誰でもプリキュアになれる」とフォーゼ等々、「そんな切り口があるのか!?」と唸るばかり。
好きな人には多分ヨダレが洪水になるようにたまらない一冊だと思うが、ピンとこない人にはてんで好まれない完成度だとも感じる。好みが分かれること必至だが、それでも、同シリーズをここまで多彩なアプローチで読み解いた書籍は他に無いだろう。

 


・『永遠の平成仮面ライダーシリーズ 語ろう! クウガ アギト 龍騎』

 

語ろう!クウガ・アギト・龍騎 【永遠の平成仮面ライダーシリーズ】

語ろう!クウガ・アギト・龍騎 【永遠の平成仮面ライダーシリーズ】

 


みんな大好き「語ろう!」シリーズ。287ページ。前述の『ユリイカ』と違ってインタビュー形式なので、かなり読みやすく仕上がっている。それでいて注釈も丁寧&インタビュアーの話運びもスマートなので、まるで映画DVDの特典映像におけるスタッフインタビューを観ている感覚に陥る。
面白いのは、鎧武のメインライター・虚淵玄が論客として登場しているものの、この時点では「鎧武のオファーがすでに来ているがそれを話せない状態」であったこと。彼が龍騎のライダーバトルを熱く語る様子にニヤニヤが止まらない。また、映画評でお馴染みの宇多丸や、ドラマや映画にもなった漫画『鈴木先生』の作者・武富健治など、他の平成ライダー関連書籍ではあまり登場しない面子が揃っているのもポイントが高い。
本書における高寺成紀の「クウガでいかに保守的で固定的な約束事を打破したか」のくだりは、定期的に読み返しますね。ヒーロー番組を作り続けてきた東映の経験値が、かえって強い縛りになってしまうジレンマ。「歴史に残る番組を作りたかった」というくだりで『ウルトラセブン』が挙がるのも、なるほどなあ、と。

 


・『永遠の平成仮面ライダーシリーズ 語ろう! 555 剣 響鬼』

 

語ろう! 555・剣・響鬼 【永遠の平成仮面ライダーシリーズ】

語ろう! 555・剣・響鬼 【永遠の平成仮面ライダーシリーズ】

 

 

そんな「語ろう!」シリーズの続編。内容もマシマシの431ページ。白倉伸一郎や井上敏樹といったレジェンドな面子も読み応えがすごいが、漫画家の二ノ宮知子に俳優の森次晃嗣など相変わらずの冴えた論客キャスティング。森次晃嗣による「ウルトラもライダーも頑張ってほしい。ヒーロー番組は子供たちに必要」との言葉には、思わず胸を打たれる。
前作より紙質が薄くなり、ページ数も大ボリュームに。とはいえ適度な読み易さはそのままで、非常に丁寧に作られている。このシリーズの良い点は、前作でいえばクウガ〜龍騎、今作の555〜響鬼を話の切り口に据えてはいるが、原則として論客の話の脱線を「止めない」ことにある。だから、平成ライダー全般について語る人もいれば、虚淵玄なんて鎧武大反省会を繰り広げたりもする(上からの指示で変更を余儀なくされたある肝心なセリフ、等々)。その「かしこまらないスタイル」が本書の強みであり、読み易さに一役買っているのだろうな、と。
しかしこれ、続刊ないんですかねぇ。ずっと待ってるのですが。本当にお願いしますよ。

 


・『「仮面ライダー」超解析 平成ライダー新世紀!』

 

「仮面ライダー」超解析 平成ライダー新世紀!

「仮面ライダー」超解析 平成ライダー新世紀!

 

 

エグゼイド放送中に発売された一冊。159ページ。この記事では計5冊の本を紹介しているが、もし迷う人がいたらこの『超解析』が間違いないです。キャスト・スタッフインタビュー、作品分析、データ、スチール・デザイン画のボリュームなど、全てが満遍なく詰まってます。
私が好きなのは、「シリーズ第2期に見る『変身ガジェット』の進化と、その重要性」のコーナー。変身ベルトのデザイン画を並べながら、いわゆる「コレクターズアイテム商法」がどのように進化・展開されてきたかを振り返る内容。フォーゼコズミックステイツの胸パネルアイコン並び順指定図が載っていたりと、オタク心をくすぐる資料的価値も嬉しい。
チェーンソー兄弟(サマンサ五郎・ガイガン山崎)による「平成仮面ライダー クリーチャーデザインの系譜」もかなりの読み応えで、豊富な怪人デザイン画と共に、元ネタや連想した作品がポンポンと飛び出す濃密トークが繰り広げられる。デザインはもちろんのこと、クウガ以降の仮面ライダーがどのように「怪人」を扱ってきたかを振り返ることもできる。
インタビューは、お馴染みの白倉伸一郎・武部直美・田﨑竜太・高岩成二といった面々に加え、エグゼイド放送初期の頃の大森プロデューサー×高橋悠也対談に、塚田英明・三条陸・中島かずき・坂本浩一とダブル主要スタッフが勢ぞろいしているのも嬉しい。ミニコーナーながら「THE」シリーズを取り上げてくれたのも良いですね。

 


という感じで、オススメの平成ライダー関連書籍、計5冊でした。

まあ、これらは平成ライダーをシリーズとして俯瞰できる代物という視点で挙げていて、白倉伸一郎著の『ヒーローと正義』、もっと言うと井上敏樹著の『海の底のピアノ』あたりは外してあるのだけど・・・。

 

ヒーローと正義 (寺子屋新書)

ヒーローと正義 (寺子屋新書)

 
海の底のピアノ

海の底のピアノ

 

 

あと、作品を個別に楽しむなら、やはり公式読本シリーズが絶対に欠かせないです。スタッフ・キャストの生の証言、ストーリー・演出・特撮・VFX・造形・玩具・音楽を作り上げた方々の奮闘録、どれも面白くてしょうがない。

 

仮面ライダーエグゼイド 公式完全読本 (ホビージャパンMOOK 835)

仮面ライダーエグゼイド 公式完全読本 (ホビージャパンMOOK 835)

 
仮面ライダー鎧武/ガイム 公式完全読本 (ホビージャパンMOOK 619)

仮面ライダー鎧武/ガイム 公式完全読本 (ホビージャパンMOOK 619)

 
仮面ライダードライブ公式完全読本 (ホビージャパンMOOK 694)

仮面ライダードライブ公式完全読本 (ホビージャパンMOOK 694)

 
仮面ライダーキバ 公式読本 KIVA LUNATIC ARCHIVES TV EDITION (GLIDE MEDEIA MOOK 27)

仮面ライダーキバ 公式読本 KIVA LUNATIC ARCHIVES TV EDITION (GLIDE MEDEIA MOOK 27)

 
DEN-O PERSPECTIVE 仮面ライダー電王 公式読本 (ミリオンムック 6)

DEN-O PERSPECTIVE 仮面ライダー電王 公式読本 (ミリオンムック 6)

 
仮面ライダーオーズ / OOO 公式読本 ?OOO INFINITY? (グライドメディアムック)

仮面ライダーオーズ / OOO 公式読本 ?OOO INFINITY? (グライドメディアムック)

 
仮面ライダーW 公式読本

仮面ライダーW 公式読本 "W" (GLIDE MEDEIA MOOK 79)

 
仮面ライダーゴースト公式完全読本 (ホビージャパンMOOK 760)

仮面ライダーゴースト公式完全読本 (ホビージャパンMOOK 760)

 
仮面ライダーフォーゼ公式読本 FOURZE GRADUATION (グライドメディアムック98)

仮面ライダーフォーゼ公式読本 FOURZE GRADUATION (グライドメディアムック98)

 

 

 

◆過去記事

www.jigowatt121.com

www.jigowatt121.com

www.jigowatt121.com