ジゴワットレポート

映画とか、特撮とか、その時感じたこととか。思いは言葉に。

ドカーン!無限地獄から今回も無事に生還!ドカーン!『トランスフォーマー 最後の騎士王』!ドカーン!

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トランスフォーマー/最後の騎士王(吹替版)

 

今回も・・・今回も長い戦いだった・・・。『トランスフォーマー 最後の騎士王』。

思えば大学生の頃に観た第1作目『トランスフォーマー』から、早10年。

確か1作目は、『仮面ライダー電王』の劇場版と同日に観たんだよなあ。

 

tf-movie.jp

 

もはやとてつもない「芸」の一種にすら思えてくる本シリーズは、今回もメガ盛りVFXの洪水で鑑賞者を疲労の渦に巻き込んだ。

いや、面白いのだ。決して、駄作だとか、ツマランとか、そういうことはない。

が、どうしようもなく「長い」、そして「メリハリに欠ける」ため、体感時間が逆浦島太郎なのだ。

 

 

今回の『最後の騎士王』は149分。

なんてこったい。前作『ロストエイジ』の脅威の165分より16分も短い!!!

しかもよくよく調べれば、1作目が145分、2作目『リベンジ』が150分、『ダークサイド・ムーン』が155分ということで、なんと今作『最後の騎士王』は歴代2位の短さということに・・・!

 

 

そんな!!歴代2位の短さ!? うそだろマイケル・ベイ!!

 

ああ・・・本当だぜ・・・だが、無限地獄っぷりは今回も改善されなかったようだな!!

 

 

まあ、前作『ロストエイジ』の約3時間耐久マラソンに比べたら、確かに少しは楽だったかもしれない。

『ロストエイジ』はもう本当に凄かった。

後にも先にも、映画に殺されそうになったのはこの時限りだ。

しかも、当時の自分は不用心にも仕事を終えた後のレイトショーで臨んでしまったため、昼間の疲労にスクリーンからの圧が加わって未曾有の睡魔に変化するという地獄を味わった。

 

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いや、面白いのだ。『ロストエイジ』も面白かった。

「人間に狩られるトランスフォーマーたち」「トランスフォーマーを信じる主人公一家」という配置はベタながら良かったし、何より新章開始ならではのフレッシュさがあった。

しかしまあ、どうしようもなく長い上に、恐ろしいほどに緩急がない。

中国に辿り着いた時点で腕時計を見たらまだ1時間ほど上映時間が残っていた時の、あの恐怖といったら・・・!

 

そんなこんなで、最新作『最後の騎士王』。

歴代2位の短さながら、体感時間の長さも歴代2位だったような気がしなくもない。

大筋としては「オプティマスが敵に操られる」「その敵が惑星ごと攻めてくる」「騎士王の伝承を武器に立ち向かえ!」というものだが、これがもう、話があっちにいったりこっちにいったりする。

 

※以下、映画本編のネタバレがあります。

 

騎士王の伝承(円卓の騎士)を実際に映像化するのは良いのだが、イメージ映像とかの域を完全に超えてそれだけでがっつり中編が作れそうなくらいにガチで作っちゃう辺り、「相変わらずだな・・・」という感じであった。

おかげで、冒頭、入ったスクリーンを間違えたかのような錯覚すらありましたよ。最初にタイトルが出ていたから安心できましたけど。

 

結局振り返ってみれば、オプティマスが操られながら地球に攻めて来るシーンでラスト30分くらいだったので、丸々2時間くらいは主役である彼が活躍しない訳ですね。

サイバトロン星で ふわ~ と操られて、後は洗脳教育を受けているシーンが合間に入ってくる程度。

その間、地球に残されたオートボットたちは自分たちで奮闘するのだけど、せっかく手を焼きながらも匿っていたグリムロックらダイナボットたちがほとんど活躍しないとか、何ならドリフトもこれといった活躍のシーンがあったどうか記憶が定かではない・・・。

 

なんかこう、つまりは上でも書きましたが、メリハリ・緩急が無いんですよね。

映像はすごい!もう本当に、色んな意味で唯一無二!迫力抜群!爆破たっぷり!・・・なのに、いつの間にか「そろそろ終わりに向かわないかな?」という感覚が頭をよぎり始めてしまう。

まあ、その無限地獄の錯覚こそが本シリーズの「お家芸」とも言えるので、むしろ楽しみですらあるんですけどね・・・。

 

あまりの目の疲労を受けて、観終わった後、その後に『ベイビー・ドライバー』を観る予定があったので蒸気アイマスクを使って車の中で仮眠してましたからね・・・。

 

めぐりズム 蒸気でホットアイマスク 無香料 5枚入

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あと、鑑賞中に役に立ったマッサージはこれでした。事前に調べてから臨んでよかった・・・。

 

itpro.nikkeibp.co.jp

 

まあ、なんだかんだ、毎回「おお!!」というカットがいくつかあるのが好きなんですよね。

まさに10年前、1作目を観た時に「こんな映像表現があるのか!」とびっくりしたあの感覚を、手を変え品を変え、毎回何度か味わわせてくれる。

前作『ロストエイジ』でいえば、ダイナボットの活躍もそうだし、ビルに突入するオートボット軍団の数々のカットは好きなものが多い。

今回だと、バラバラになってもアメーバのようにくっついて再生するバンブルビーの技であったり、謎キングギドラのビジュアル、オプティマス相手に奮闘するバンブルビーなど、新鮮な絵面も少なくはなかった。

 

でも、その「新鮮な絵面」や「驚きの映像表現」が、立て続けに描かれる「爆破」「アクション」「爆破」「高速会話劇」「爆破」「ナンセンスギャグ」「爆破」に埋没してしまうため、結果として大味な印象に支配されてしまう。

本シリーズ独特の味ですよね、本当に。

こんなに刺激的で、こんなに目を見張る映像で、こんなに好きなのに、あんなにも退屈だなんて・・・!なんだこれ!!

 

「人間とトランスフォーマーたちは信頼し合えるのか」というテーマは過去何回もやっているのにまたその方向性だったのはともかく、せっかく復帰した過去三部作キャスト(レノックス役のジョシュ・デュアメルとシモンズ役のジョン・タトゥーロ)、特にシモンズの方にこれといった活躍の場が無かったのが寂しい。

マジかよ!お前ら!!過去にあれだけオートボットたちと接触してるのに!!

 

しかも!!『ロストエイジ』でいいコンビになりそうだったケイド・イェーガーとその娘の彼氏!!お前たちのコンビ!!出ない!!というか!!!今も娘と彼氏の関係が続ているのかも分からない!!!せめて台詞で匂わせてニヤッとさせるとか!!!

 

そういうのだぞ!!!

 

そういうところだぞ!!!!

 

過去三部作でサムが色々あったミカエラと別れてて彼女がいきなり別の人になってた時も思ったけど!!!!!何というかシリーズファンへのフォローとか!!!!目配せとか!!!!そういうの!!!!!そういうところだぞ!!!!!!!

 

 

そういうところだぞ!!!!!

 

 

せっかくオプティマスが敵に回るという新しい展開なのだから、それに衝撃を受けて葛藤するオートボットの面々とか!!!部下だからこそ上司に立ち向かうドラマとか!!!!そういうのでドラマ的な緩急を付けるとか!!!!!

 

レノックスがバンブルビーと土壇場で見事な連携を魅せるとか!!人間とトランスフォーマーの信頼関係というテーマに被せて「かつて共に戦った人間は~」とかいってサムを匂わせるシーンがあるとか!!!!!!!

 

 

そういうところだぞ!!!!!

 

 

マイケル・ベイ!!!!!!!!!!!

  

 

ベイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

  

 

ベイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

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